とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

Jリーグ第2ステージ第12節 ベルマーレ対マリノス

 6戦負けなし、6位ながら3位まで勝ち点差2に迫るマリノス中村俊輔が復帰してトップ下でゲームを作り、齋藤とアデミウソンが個人技の高さを見せる。対するベルマーレはここまで9位。残留をほぼ決めて、走る組織サッカーは勢いがある。

 序盤、マリノスが攻勢。だがベルマーレも前からよくプレスをかける。5分、OH中村俊輔がショートCKからミドルシュート。GK秋元がナイスセーブを見せる。7分にはOH俊輔からの斜めのパスに右SHアデミウソンが走り込み、キープから右に流してCF伊藤翔がシュート。その後はお互い厳しい中盤の争いで、なかなかゴール前まで入っていけない。

 23分、左SH高山の落としからCH永木がミドルシュート。24分にはOH俊輔がミドルシュート。26分、左SH齋藤が右SHアデミウソンとのワンツーからミドルシュート。いずれも枠を捉えられない。アディショナルタイムには右SHキリノの縦パスから右WB古林が走り込んでクロス。左WB菊池大介が折り返すが、ゴール前でCF藤田祥史に合わない。前半はスコアレスで折り返した。

 後半も膠着した攻防が続く。と思っていたら9分。右SB小林からのフィードに左SB下平が走り込み、クロスの処理をGKとDFがもたついたところをCF伊藤が押し込んだ。マリノスが先制。前半から、組織のベルマーレ、個人技のマリノスという感じで、もちろんマリノスも攻守に組織的なプレーはしているのだが、最後にゲームを決めるのは個の力、と思っていたら、脇役の小林、下平と伊藤でゴールを決めた。このあたりがサッカーの面白いところだ。

 これでマリノスに勢いが出る。俊輔がFK、CK、右SB小林がドリブルで仕掛けると、CH喜田もミドルシュートマリノスが攻めていく。14分にはOH俊輔のCKのクリアをCH三門が縦に入れて、右SHアデミウソンがシュート。しかし枠を外す。

 押し込まれるベルマーレだったが、20分、左SHキリノに代えて山田直樹を投入。これで前への推進力が生まれた。そして25分、中盤長い距離のFKをCH永木が蹴ると、強いシュートはそのままバーに当たりゴールに転がり込んだ。ゴール! ベルマーレが同点に追い付いた。

 29分、ベルマーレは右WB古林に代えて藤田征也を投入。マリノスは31分、アデミウソンが中盤でボールを奪うと、前に進んで左に流し、CF伊藤のクロスに左SH齋藤がシュート。枠に入らない。ここで齋藤に代えて新人・仲川を投入する。しかしその後は同点に追い付いたベルマーレが運動量に勝り、攻め込んでいく。32分、右WB藤田征也の落としからCH菊地俊介がミドルシュート。35分、右WB藤田征也から左に流し、左SH山田がミドルシュート。しかしシュートの精度を欠ける。

 マリノスは36分、CF伊藤に代えて、前節、劇的決勝ゴールの富樫を投入する。38分、ベルマーレ藤田祥史に代えて大槻。40分、左WB菊池大介のクロスのこぼれをCH菊地俊介がシュート。しかしGK飯倉がセーブ。42分には左SHアデミウソンがDF二人に囲まれながらドリブルで抜け出し、そのままシュート。しかしDFにブロックされる。44分、菊池大介ミドルシュート。同点に追い付いた後はベルマーレが攻勢だったが、結局その後はお互いゴールが生まれず、1-1のドローに終わった。

 マリノスには残念な結果。だが、ベルマーレの健闘が目に付いた。全員で守り、全員で走るベルマーレ・スタイル。攻撃陣にもう少しタレントがいれば結果は違っていたかも。でもその一生懸命さには頭が下がる。