とんま天狗は雲の上

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Jリーグ第2ステージ第12節 アルビレックス対フロンターレ

 今節Jリーグ観戦2試合目はアルビレックスフロンターレ。連勝して8位につけるフロンターレに対してアルビレックスも第2ステージはこのところ3戦負けなしの10位。だが通算勝ち点では16位と5ポイント差の15位。ホームの声援、そしてビッグスワンでの対フロンターレ戦の相性の良さを味方に、少しでも勝ち点を積み上げたいゲーム。今シーズン、アルビレックス戦は初めて観るかもしれない。

 ボランチをレオシルバと佐藤優平で組むが、思った以上に佐藤優平がいい。二人で中盤をよく抑え、FW指宿が前線でがんばる。2分、左SH山本康裕のパスカットからクロスのこぼれをCHレオシルバが落とし、FW指宿がシュート。序盤はアルビレックスが前からプレッシャーをかけていく。5分、左SB前野のFKをCB大野が落とし、FWラファエル・シルバがオーバーヘッドシュート。そして6分、左SB前野の縦パスに抜け出した左SH山本がボールキープから中に仕掛けてミドルシュート。これがCB小宮山に当たってゴールに吸い込まれる。アルビレックスが先制点を挙げた。

 しかしゲームは基本的にフロンターレ・ペース。9分には左WB中野がドリブルで中にボールを運び、ミドルシュートを放つ。攻めるフロンターレ。だがアルビレックスの守りは厳しい。CHレオシルバの芸術的なボール奪取。CH佐藤優平が運動量多く献身的なプレーを見せる。指宿も右サイド深くまで戻ってスペースを埋める。ボールは回すが、なかなか攻め込めないフロンターレ。24分、CB武岡がドリブルでボールを運び、クロスのこぼれをFW小林が落とし、CH大島がミドルシュート。しかしDFがブロック。逆にアルビレックスの方がシュートが多い。28分、CHレオシルバのスルーパスに走り込んだ右SH平松が切り返してミドルシュート。35分、CH佐藤優平の早いリスタートにFW指宿が胸トラップからシュート。42分にはラファエル・シルバがミドルシュート。前半はアルビレックスの1点リードで終わった。アルビレックスの守備がすばらしい。

 後半に入ってもフロンターレが攻めてアルビレックスが守る展開は変わらない。13分、FW小林のクロスにCH中村憲剛が走り込むが、わずかに届かない。アルビレックスは15分、ラファエル・シルバに代えて山崎を投入。17分、CHレオシルバのフィードにFW山崎が走り込み、ドリブルで仕掛けてクロスのこぼれ球を左SH山本康裕ミドルシュート。わずかにバーの上に外れる。

 このままアルビレックスが勝利するのだろうかと思った18分、CH中村憲剛のスルーパスがCBの間に出されると、FW小林悠が走り込んでシュート。憲剛の上手いパス。小林悠の素早い動き。フロンターレらしいプレーでついに同点に追い付いた。

 19分には左WB中野に代えてFW杉本を投入。フロンターレがいよいよ勢いを強める。20分、右WBエウシーニョのクロスに左FW杉本がシュート。そして29分、CH大島がスルーパスを放つと、右WBエウシーニョが走り込み、クロスを小林悠が押し込む。ゴール。ついにフロンターレが逆転した。

 その後はアルビレックスが必死の反撃。31分には右SB舞行龍ジェームズのクロスをFW指宿がヘディングシュート。しかしプレスを強めたフロンターレの前になかなかチャンスを作れない。フロンターレは41分、FW小林に代えてCB井川を投入。守りを固める。ついに90分経過しアディショナルタイム。左SB前野のフィードをCB大井がヘディングで折り返し、CB大野が落としたボールを左SH山本康裕ミドルシュート。しかしわずかにポストの右に外れた。結局このままタイムアップ。フロンターレが鬼門ビッグスワンで逆転勝利を挙げた。

 前半だけ観ているとアルビレックスの守備のよさに驚いた。しかしそれも後半には徐々に運動量を落としていった。反対にさすがのプレーが生まれるフロンターレアルビレックスも前半のプレーが90分続けられればいいのだが、さすがにそれは無理だった。それでも降格圏内のチームがいずれも敗戦。16位との勝ち点差5は変わらない。今シーズン第2ステージのアルビレックスはなかなかいいチームに仕上がっている。このまま何とか残留してほしいものだ。