とんま天狗は雲の上

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なでしこリーグレギュラーシリーズ第18節 レオネッサ対レッズレディース

 なでしこリーグレギュラーシーズンの最終節。レオネッサは勝てば優勝。勝ち点差1で追うベレーザスペランツァ相手に勝利すれば、引分けでは優勝できない。レッズレディースにすればレオネッサは昨年のレギュラーシリーズで優勝を止められた相手。少なくとも目の前で優勝の胴上げを見たくはない。でも今シーズンのレッズはここまで6位。そう言えば今シーズン一度もレッズレディースのゲームを観ていない。猶本が復帰したのに勝てない理由はどこにあるのか。レッズの出来を楽しみに観始めた。

 序盤はレオネッサが勢いをもって攻め込んだが、すぐにレッズレディースが盛り返し、攻めていく。7分、右SB乗松からのアーリークロスにFW清家がヘディングシュート。5分と10分にはCH猶本からのスルーパスにFW清家、FW吉良が抜け出す。レオネッサも11分、FW高瀬がミドルシュートを放つが、レッズレディースの組織的なプレーになかなかチャンスを作れない。12分、右SH柴田のクロスをFW清家が落とし、CH岸川がミドルシュート。16分、FW吉良の縦パスに左SH加藤が走り込み、クロスを右SH柴田が落としてFW吉良がミドルシュート。レッズレディースがペースをつかみ、攻めていく。

 20分にもFW吉良の縦パスにFW清家が走り込み、クロスに吉良が飛び込むが、DFがクリア。21分、猶本のCKをFW吉良が落とし、左SH加藤がミドルシュートを放つ。レオネッサも27分、FW大野が自らドリブルで運んでミドルシュートを放つが、レオネッサの攻撃は個人能力頼み。なかなか連携した攻撃が見えてこない。31分、左SH加藤の縦パスをFW吉良が落とし、右SH柴田からの戻しのパスを吉良がシュート。32分にはCH猶本のミドルシュートをGK海堀がナイスセーブ。これで得たショートCKから左SB北川がミドルシュートを放つ。北川は特別指定選手の高校生ながら、積極的にプレー。守りの場面でもレオネッサの右からの攻撃を自由にさせない。

 36分、左SH増矢がドリブルで前進するが、最後はDFにつかまる。39分、中盤でのこぼれ球をFW大野が拾って、ドリブルからシュート。DFブロックのはね返りをFW高瀬がミドルシュートを放つも、GK池田が楽々キャッチした。43分にはFW吉良がロングシュート。前半はレッズレディースの動きがいい。スコアレスながら、ペースは断然、レッズレディースが握っていた。

 後半に入っても展開は変わらない。レッズがよく動き、前からプレスをかけて攻めていく。6分、右SH柴田のサイドチェンジから左SB北川がミドルシュート。7分、右SH柴田のクロスにCH猶本がミドルシュートを狙うもシュートミス。枠を捉えられない。抑えっ放しの展開に15分、CH伊藤美紀に代えて右SH川澄を投入。伊藤香菜子ボランチに下げる。すると少しずつレオネッサが押し返していく。

 17分、中島のCKにCH澤がヘディングシュート。しかし枠の外。22分にも右SB中島、そして右SH川澄がミドルシュートを放つ。30分にはFW高瀬に代えてチャン・スルギを投入した。それでもなかなか好転しないレオネッサの攻撃。すると33分、FW清家が足を攣って倒れ込み、白木と交代する。一緒に左SH加藤をCH長野と交代。猶本を左SHに移す。34分、FW吉良がドリブルから左に展開。左SH猶本のクロスにFW吉良がシュートをするが、ふかしてしまう。38分には左SB北川も足を攣って、臼井と交代した。

 レオネッサは40分、FW大野がドリブル。右に流して右SH川澄が切り返してのミドルシュート。しかし枠を捉えられない。レオネッサは41分、CH伊藤香菜子に代えて仲田を投入した。43分、FW吉良のドリブルから右に流してFW白木の落としを右SH柴田がミドルシュート。44分にはCH猶本のスルーパスにFW吉良が抜け出してシュートを放つもGK海堀がセーブした。その後のアディショナルタイムはオープンな展開となってカウンターの応酬。しかし最後までレオネッサのゴールを許すことなく、2-0でレッズが勝利した。

 ベレーザは最終節を6-1で勝利。見事逆転でレギュラーシーズン優勝を飾った。レオネッサは優勝ならず。一方、レッズレディースは何とか6位でエキサイティングシーズンに滑り込んだ。湯郷ベルの7位は意外だが、その代わり、ベガルタジェフレディースが上位6位以内に入った。次はいよいよエキサイティングシリーズが始まる。少しでも多く中継が見られるといいのだけれど。