とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ブンデスリーガ第7節 マインツ対バイエルン

 武藤は2ゴールを挙げたハノーバー戦以降も先発に定着し、マインツの中心的選手になっている。第7節は無敗連勝で首位を独走するバイエルンが相手。経験を積む意味でも期待されるゲームだ。私としては今シーズン初めてバイエルンを観る。でもリベリとロッベンがケガで不在。昨季までは両SHの上下動を生かすためにSBが中央に移動する独特のフォーメーションなどグアルディオラ監督の采配が楽しみだったが、このゲームではコスタとコマンという新加入の若手SHが両サイドに先発。昨季まで左SBにいたアラバがCBに入り、ラフィーニャを左SBに使う。今季も選手起用は大胆だが、布陣は4-2-3-1と意外に普通だった。

 序盤、バイエルンがパスを回して攻めていく。だがマインツも意外に負けていない。前から積極的にプレスをかけていく。お互いなかなかチャンスをつかめない状況。バイエルンは大きく正確なサイドチェンジを繰り返すが、マインツもしっかりとついていく。だが20分、右SHコマンがドリブルで右サイドを突破。それを左SHデムラシスが倒してPKを献上してしまう。蹴るのはOHミュラー。しかし足を滑らせ、これを外す。がんばるマインツ。24分、CBアラバのFKはGKカリウスがキャッチした。

 そして28分、左SHデブラシスが左サイドを切れ込み、クロスにDFのカットを拾ったCF武藤がDFをかわしてシュート。わずかにポストの左。左SBラフィーニャのスライディングが迫っていてシュートを急いだ面もあるが、それにしても惜しかった。34分には左SHコスタのミドルシュートをGKカリウスがナイスセーブ。40分、CFレバンドフスキミドルシュートは枠を外れる。さらにOHミュラーミドルシュートはGKカリウスがキャッチ。前半はバイエルンが圧倒するも、マインツががんばりスコアレスで折り返す。それにしても武藤のシュートが決まっていれば・・・。

 後半も同じような展開。序盤からまたマインツが前からプレスをかけていく。パスを回して攻めるバイエルン。そして6分、右サイドを仕掛けてDFを抜いた右SHコマンのクロスにCFレバンドフスキがヘディングシュート。これが決まり、ついにバイエルンが先制点を挙げる。最後は個人能力でゴールを奪い切った。

 13分にはOHミュラーに代えてビダルを投入。マインツの運動量もさすがに次第に衰えてくる。15分、OHビダルミドルシュートはGKカリウスがナイスセーブ。17分、左SHコスタのクロスに右SHコマンが走り込みシュートを放つが、GKカリウスのナイス飛び出しでブロックする。しかし18分、CHシャビ・アロンソがドリブルで前に運び、縦パスにOHビダルがワンタッチ・スルーパス。CFレバンドフスキがラインぎりぎりで抜け出して、GKをかわしてシュート。バイエルンが追加点を挙げる。さすがに気落ちするマインツ

 20分には早いリスタートから中盤深い位置でチアゴ・アルカンタラがロングシュート。GKカリウスが何とかファインセーブ。抜け目もない。アルカンタラは今シーズン、しっかりバイエルンの中心選手になっている。そして23分、左SHコスタのサイド突破からクロスに右SHコマンが走り込みシュート。今度はゴールに決める。バイエルンが3点目。

 その後はバイエルンが一方的。22分、マインツがOHマッリに代えて左SHサンペリオ。バイエルンもCBハビ・マルティネスボアテングに交代するとともに、24分には左SHコスタに代えてゲッツェを投入した。26分、右SHクレメンスのクロスにCF武藤がヘディングシュート。しかし枠を外す。27分にはCHラッツァをモリッツに交代。28分、右SHクレメンツのミドルシュートも枠に入らない。32分、右SBブロジンスキのクロスから左SHサンペリオが右に戻し、右SHクレメンスがシュート。しかしこれもバーにはね返される。

 終盤はマインツも右SHクレメンスが積極的に仕掛けて反撃するが、バイエルンの堅い守備の前にはね返される。3-0。バイエルンが快勝。7連勝を飾った。

 さすがに強い。リベリとロッベンがいなくても、コスタとコマンの若手が活躍するところがすごい。武藤は前半の惜しいシュートなどチャンスもあったが、全体的には押し込まれる展開が多く、ボールに触れる機会が少なかった。それでも後方からレバンドフスキの的確な動きと冷静なシュートなど、学ぶ場面も多かったはずだ。いい経験になったことだろう。そしてバイエルンは次節いよいよドルトムントと対戦。ドルトムントが一矢報いてくれると信じている。そうでないと開幕1ヶ月で早くもブンデスリーガは首位独走状態に陥ってしまう。香川、がんばれ。