とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

天皇杯3回戦 ベルマーレ対山雅

 週末は国際マッチウィークということで主要リーグはお休み。Jリーグの間をぬって開催された天皇杯3回戦ベルマーレ対山雅のゲームを観戦した。3回戦唯一のJ1チーム同士のゲームというのだが、今季同時にJ1へ昇格した両チームだが、リーグにおけるここまでの成績は対照的。山雅にとってはここで勢いをつけて、J1残留につなげたいところ。ところが前節のJリーグのゲームでFKを決めた岩上がケガで欠場。喜山をCBに起用する3バックに中盤は岩間をアンカーにしてその前に岩沼と工藤を並べる3ボランチ。前田を前に上げ、オビナとの2トップの布陣で来た。対するベルマーレは遠藤がケガで不在。代わりに右CBに藤田征也を起用。シャドー・ストライカーには山田と大槻が先発した。

 ゲームはベルマーレがパスを回し、山雅が守ってカウンターという予想通りの展開で進む。5分、後方からのフィードをFWオビナが落とし、FW前田がドリブルで切れ込んでシュート性のクロスを入れる。山雅ががっちりと守っているせいかベルマーレのいつもの前への突進力がない。山田、大槻といったFWに縦パスがほとんど入らず、山雅のDF陣がはね返していく。

 すると14分、ベルマーレのCF藤田祥史が前線でキープして、左FW山田、左WB菊池大介とつないで、CH菊地俊介がミドルシュート。これが決まりベルマーレが先制する。ところが直後の18分、山雅がFKのチャンスに、左WB安藤が横に流し、FWオビナが跨いで、CH工藤がスルー。FW前田が蹴ったボールがGKイ・ホスンの手の下をくぐってゴールに飛び込んだ。すぐに山雅が同点に追い付いた。

 その後は21分、山雅がCKからFWオビナがシュート。ベルマーレも24分、右CB藤田征也のクロスに左WB菊池大介がシュート。さらに26分、右WB古林の縦パスを右FW大槻が落とし、左FW山田がミドルシュート。しかし枠を外し、前半は1-1で折り返した。

 後半に入っても一進一退のゲームが続く。パスを回すベルマーレ。守備を固めてロングボールから攻める山雅。そして7分、左CB喜山からのフィードにFWオビナが抜け出して、そのままシュート。山雅がロングボール一発、逆転する。するとそこからベルマーレも反撃を開始。8分、FW山田のミドルシュートはGK村山が正面でキャッチ。さらに押し込み、右FW大槻、右CB藤田征也も積極的に上がりシュートを放つが、山雅の堅いDFに阻まれる。

 すると12分、またもCBが起点となって、右SB酒井の縦パスをCH岩沼とDFが競ってこぼれたところを左WB安藤がボレーシュート。これが決まり、山雅が3-1とリードする。その後はベルマーレが必死に反撃。16分、左SB三竿が左WB菊池大介とのワンツーでゴール前まで上がっていくが、DFにブロックされる。17分にはFW大槻に代えて高山を投入。豊富な運動量で山雅のDFをかく乱する。さらに29分には右CB藤田征也に代えて島村を投入。島村も積極的に上がっていく。

 30分、右CB島村が起点となって右サイドでボールを回し、CH永木のクロスに島村がヘディングシュート。しかしGK村山がわずかに触って、ポストにはね返される。33分には藤田祥史に代えてアリソンを投入。山雅もオビナに代えて阿部を投入する。36分、CH永木のスルーパスに走り込んだ右CB島村がシュート。GK村山がセーブ。そして38分、CH永木からのパスを受けたFW高山がミドルシュート。DFがブロックしたボールを拾った高山がさらに狭い中をドリブルで切れ込んでミドルシュート。ゴール。ようやくベルマーレが1点を返す。

 しかし39分、前田に代えて石原を投入した山雅がその後は、41分、右WB田中のミドルシュート。さらにFW石原がシュートと攻めの姿勢を強めてベルマーレの反撃を許さない。結局このままタイムアップ。3-2で山雅が勝利し、ベスト16進出を決めた。

 守備を固める山雅にベルマーレの攻撃がうまく封じ込められたゲーム。次のJリーグは直上15位のアルビレックスとの対戦だ。カウンターから3点を奪ったのは山雅にとっても自信になる。気持ちのこもった戦いを見せてくれることだろう。