とんま天狗は雲の上

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ブンデスリーガ第9節 マインツ対ドルトムント

 マインツの武藤とドルトムントの香川が初めてブンデスリーガで対決したゲーム。国際親善試合イラン戦から中3日ながら2人とも先発出場を果たした。ドルトムントは5連勝のあと足踏みが続き、前節はバイエルンに敗戦。首位との勝ち点は7に開いた。アウェイながらそろそろ勝利が欲しいゲーム。

 序盤は互角の展開が続くが、マインツは前半6分、CHラッツァから大きく左に展開。左SHデブラシスからのパスを受けた左SBベングトソンが走り込みクロスを入れると、CF武藤がゴール前に走り込み、GKの前で合わせる。がしっかりと足に当たらず、シュートは逸れていった。

 ドルトムントもすぐに反撃する。7分、CHギュンドアンのフィードに走り込んだCFオバメヤンからのクロスに右SHムヒタリャンが走り込む。が、CBブンガートがブロック。14分、CBフメルスからのフィードに走り込んだ左SHロイスからのパスをOH香川が落とし、ロイスがミドルシュート。GKカリウスがセーブする。そして18分、CBブンガートに右SHムヒタリャンがプレスをかけてボールを奪うと、クロスをOH香川がまたいでDFを引き付け、CFオバメヤンが左に流して左SHロイスがシュート。ドルトムントが先制点を挙げた。

 マインツも20分、左SBパクチュホからの横パスをカットした左SHデブラシスが左に流してOHマッリがシュート。しかし枠を捉えられない。23分にはOH香川のスルーパスにCFオバメヤンが走りこむが、わずかに届かない。マインツにミスが多く、ゲームは次第にドルトムント・ペースとなってくる。27分、OH香川のフィードからDFクリアのこぼれを左SHロイスが拾って右に流し、右SHムヒタリャンがシュート。32分、マインツもゴール前でCF武藤がドリブル。倒されてPA前からのFKをサンペリオが蹴るが、GKブエルキがファインセーブを見せる。その後はマインツが勢いを得て攻めていくがゴールはならず。前半はドルトムントの1点リードで終えた。

 後半も互角の展開が続く。2分、右SHムヒタリャンのドリブルから縦パスにCFオバメヤンが走りこむと、CBブンガートがPAぎりぎりでタックル。しかしPA内に倒れ込み、PKの判定。蹴るのはロイス。しかし若きGKカリウスがファインセーブを見せた。5分にはCKの流れから、OHマッリのクロスにCF武藤がニアに走り込み、DFと競ったこぼれ球を粘ってシュート。しかしCBパパスタソプロスがブロックする。パパスタソプロスと互角で競い合うところがすごい。13分、左SHデブラシスがミドルシュート。14分には右SHサンペリオの縦パスからOHマッリがスルーパス。CF武藤が強引に抜け出しシュートを放つが、GKブエルキがセーブした。

 香川も負けてはいない。17分、右SBギンターのクロスにOH香川が抜け出し、GKカリウスと一対一。だがシュートは外す。21分には左SHロイスのクロスをOH香川が受けて縦パスにCFオバメヤンがシュート。DFがブロック。香川に落とせばシュートスペースは空いていた。残念。22分、左SBベングトソンからのフィードに走り込んだCF武藤がCBパパスタソプロスに服を掴まれながらグリグリとドリブル。OHマッリにわたしてシュートを放つ。武藤はいい経験をしている。

 その後も互角の攻防。30分、CFオバメヤンの落としから右SHムヒタリャンがシュート。さらにCFオバメヤンがミドルシュートを放つ。32分には左SHロイスからのフィードに右SHムヒタリャンが走り込み、クロスにCFオバメヤンがシュート。さらに35分、右SHムヒタリャンのスルーパスにCFオバメヤンがシュート。ドルトムントが攻める。そして37分、右SBブロジンスキからのバックパスをCFオバメヤンがカット。そのままドリブルして最後は右に流し、右SHムヒタリャンがシュート。ドルトムントがゲームを決める追加点を挙げた。

 確かにここまでの流れの中でOH香川が攻撃に絡む場面は少なかった。中盤深くまでボールサイドによって受けては展開していくスタイルは変わらないが、前への推進力の点ではオバメヤン、ムヒタリャン、ロイスに劣る。猛暑のイラン戦から中3日の疲れか。結局38分、香川も武藤も途中交代した。ゲームはその後、43分、左SBパクチュホのシュートがあったがGKカリウスがセーブ。そのままタイムアップ。2-0でドルトムントが勝利した。

 武藤は特徴をよく出していたが、押し込まれる場面も多く、チャンスは少ない。香川もいつもと同じような出来だとは思うが、後半は運動量が落ちた。それでも2人の対戦をこうしてブンデスリーガで見られることは嬉しい。これからも楽しい日本人同士の対戦を観ていきたい。