とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

自傷が一番傷つく。

 このところ仕事で非常に厳しい状況が続いている。まず、社長から呼び出され、きついお叱りがあった。かなり罵倒されたが、本題はある意味きっかけで、その意図するところは理解できた。それで翌々日に再度社長報告。今度は一応納得してくれたのでよかったとホッと胸を撫でおろす。午後には出張に出かけた。そして例の携帯電話紛失事件。落し物・忘れ物はこれまでもよくやっていたので、冷静な対応を心掛けたが、前にも書いたとおり、「処分があるかも」という点が自分の物をなくしたこととは違い、大きく心に響いた。そして、なくしたことを誰のせいにもできない。自分のこととして反省するしかない。

 結果的に翌日には携帯電話も手元に戻ったのだが、それ以降もさっぱり気分が戻ってこない。週が改まったら仕事がまた積み重なった。そのことが一向に気分が上向いてこない最大の理由だが、それにしても落ち込んでいる。

 どうしてだろうと自問してみた。どうやら携帯電話紛失事件で自分を深く傷つけたのが効いているのではないか。「なんでこんなことをしてしまったのか」「なんてダメな奴なんだ」と猛反省した。なくしたことは誰のせいにもできない。それで知らず知らずのうちに、自分で自分の心を深く傷つけてしまった。それがいつまでも気分が落ち込んだまま戻ってこない原因ではないか。

 ようやくそれに思い当たった。携帯電話紛失事件のことは忘れよう。処分されるならされるでいいじゃないか。自分のせいではない。処分をする奴のせいだ。そう思えば少しは心も癒される。もちろんこれからはなくさないように、なくしても最悪の事態は避けるように、例えば常時ダイヤルロックをしておく、持ち運ぶ方法を変更するなど、できる対策は講じた。いつまでも反省していてもしょうがない。

 それにしても自傷が一番、自分に堪える。それがわかった。そのことが紛失事件の一番の収穫と言えるかもしれない。