とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ブンデスリーガ第11節 ブレーメン対ドルトムント

 土曜日に観たナビスコ杯決勝はなかなか感動的なゲームだった。序盤からアントラーズが気持ちのこもった攻めを繰り返し、前半こそガンバのCB丹羽を中心とした守りを崩しきれなかったものの、後半に3得点。久しぶりに強いアントラーズを観た思いだ。いや、強いというよりも洗練されたサッカー。しかし、先週はまだ地の底にいたので、ブログを書くことまではできなかった。昨日久しぶりに地面に上がり、落ち着いてサッカーを観ることができた。その観戦録を投稿する。

 ゲームはブレーメンドルトムントブレーメンドルトムントの攻撃を警戒して、5-5-1の5バックで来れば、ドルトムントも香川を左CHに下げ、バイグルをアンカーに置く3CHの構え。序盤からドルトムントがパスを回して組み立てていくが、チャンスはなかなか作れない。

 と思っていたら、前半9分、右CHギュンドアンの長いスルーパスに右FWムヒタリャンが走り込み、クロスに左FWロイスがシュート。あっさりとドルトムントが先制した。ブレーメンは18分、右SHフリッツのクロスにCFウジャーがDFと競り合いながら強引に前に進みシュートを放つが、枠は捉えられない。ゲームはドルトムントのペースで進む。

 29分、左FWロイスのスルーパスに左CH香川が飛び出してシュート。だがDFがブロックする。前半の香川は下がり目のポジションで前に出ることが少なく、ミスも多い。ボールを失って、相手を追いかけ、PA近くまで戻ってスライディングでクリアする場面もあった。そして32分、ブレーメンの右WBバルテルスから左SHグリリッチがヒールでつなぎ、OHヤヌゾビッチのスルーパスに抜け出したバルテルスがクロス。グリリッチのシュートはCBパパスタソプロスがブロックするが、こぼれ球をCFウジャーが押し込んだ。ブレーメンが同点に追い付いた。

 35分にはCFウジャーの落としから左WBシュテルンベルクのクロスにOHヤヌゾビッチがヘディングシュート。ポスト右にあわやのシュートだったが、枠を外した。そして前半終了間際の44分。右SBギンターが倒されて得たFKのクリアを左CH香川が奪い、左に流して、CBフメルスのクロスに右FWムヒタリャンがヘディングシュート。これが決まり、またもドルトムントが勝ち越した。動きの少ないゲームだったが、得点だけは動いて前半で2-1。1点リードで前半を折り返した。

 後半に入ると、ドルトムントは香川をトップ下に上げ、いつもの4-2-3-1に布陣を変更。3分、CHギュンドアンのフィードにCFオバメヤンが走り込むが、GKビートバルトが飛び出してブロックする。6分、左に回ったSHムヒタリャンが中へドリブル。クロスに胸トラップ一発でフリーになったオバメヤンがシュート。しかしこれを外してしまう。やれやれ。

 その後はまた膠着したゲームに戻ってしまった。OH香川はいつものように積極的にボールサイドに寄ってはボールをさばくが、自ら決定的なパスを出す機会は訪れない。26分、CHギュンドアンのスルーパスにCFオバメヤンが走り込み、GKビートバルトと交錯するもこぼれたボールを拾ってシュート。しかしDFがクリアした。そして27分、今度は右SHムヒタリャンのスルーパスに左SHロイスが走り込む。シュート。ドルトムントが3点目の追加点を挙げた。

 その後、主審が交代するアクシデントがあり、アディショナルタイムになってOH香川がクロスを入れる場面もあったが、いずれもゴールにはつながらず。ゲームはこのまま3-0で終了した。ドルトムントが確実に勝利を掴み取ったゲームだった。香川の出来はやや下降気味? それでも90分フル出場し、それなりの動きは見せていた。今節ようやく連勝が止まったバイエルンとの勝ち点差は5に縮まった。まだ先は長い。じっくりと勝利を積み重ねていくしかない。