とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第13節 マンC対リバプール

 首位を行くマンCだが、シルバ、ナスリ、コンパニー、ボニとケガ人が多い。久しぶりにアグエロが復活しワントップを務めたが、ホームながらリバプールの勢いに終始押される展開だった。一方のリバプールは前節、クロップ監督になって初めてクリスタルパレス相手に敗戦を喫したが、それまで3勝3分と好調を続けてきた。このゲームでも序盤からクロップ監督によるハイプレスのサッカーを展開した。

 そして7分、マンCの右SBサーニャにプレスをかけた左SHコウチーニョがボールを奪うとドリブル。スルーパスにCFフィルミーノが抜け出しクロスを入れると、クリアしようとしたCBマンガラがキックミス。オウンゴールを献上してしまう。その後もパスを回して反撃をしていくマンCに対してリバプールのプレスが早い。19分には右SHナバスのバックパスをCFフィルミーノが奪い、左に展開してSHララーナの戻しのパスをOHミルナーミドルシュートを放つ。

 そして23分、中盤でルーズになったボールにCHルーカスが果敢にヘディング。OHミルナーが前につなぐと、CFフィルミーノが抜け出してドリブル。DFの間をうまく左に流して左SHコウチーニョが押し込んだ。リバプール追加点。さらに32分、今度は自陣からのカウンター。CFフィルミーノが落としてOHミルナーがドリブルで前へ運ぶと、クロスを左SHコウチーニョミドルシュート。一旦はGKハートが弾き返すが、これを拾った左SBモレノのクロスを左SHコウチーニョがつないで、CHジャンが後ろ向きにドリブル。これにDFが釣られたところを、走り込んだコウチーニョにヒールパス。完全に裏を取ったコウチーニョが中に走り込んだフィルミーノにパスをしてゴール。あっという間にリバプールが3点目を挙げた。

 その後も、35分には左SHコウチーニョのスルーパスにCFフィルミーノが抜け出してシュート。GKハートがセーブ。36分、右SHララーナのドリブルからクロスを左SHコウチーニョがスルーパス。CFフィルミーノがシュートを放つが、わずかにポストの右に外れる。マンCも44分、中盤でボールを持ったCFアグエロが強烈なミドルシュートを決めて1点を返すが、前半は3-1。リバプールのリードで終えた。

 リバプールコウチーニョとフィルミーノのコンビが秀逸。2人だけでマンCのDF陣を翻弄する。2点差を追いかけるホームのマンCは後半頭からナバスとトゥーレに代えて、左SHデルフ、CHフェルナンジーニョを投入した。積極的に攻め込むマンC。特にフェルナンジーニョの攻め上がりは効果的で何度もリバプールのゴール前に顔を出す。しかしゴールまでは至らない。逆に15分、左SHコウチーニョのスルーパスに抜け出したCHジャンが大きくサイドチェンジ。CFフィルミーノがシュートを放つが、GKハートがナイスセーブを見せる。さらに続くCKにはCBロブレンがヘディングシュート。やはりリバプールのブラジル人コンビが強力だ。

 19分、OHミルナーのバックパスを左SHスターリングが奪ってドリブル。クロスにCFアグエロミドルシュート。しかしGKミニョレがスーパーセーブを見せる。21分、マンCはアグエロに代えてアイヒアナチョを投入する。リバプールも足を痛めたコウチーニョに代えてアイブを投入。コウチーニョとのコンビが見られなくなり少し心配したが、26分、ミルナーのCKからこぼれ球をCFフィルミーノがシュート。32分にはフィルミーノに代えてベンテケを投入した。

 すると35分、左SHアイブのクロスにCFベンテケがドリブルからシュート。GKハートがナイスセーブで弾き出す。続く36分、ララーナのCKをCFベンテケがヘディングで落とし、CBスクルテルがボレーシュート。これがネットに突き刺さり、リバプールが決定的な4点目を挙げる。その後は45分にコロ・トゥーレを入れて守備固め。最後まで守りきって、リバプールがマンCに4-1と圧勝。マンCを首位から引き摺り下ろした。

 リバプール自体はこれで9位と一つ順位を上げただけだが、首位レスターとの勝ち点差は8。優勝に手が届かない順位ではない。そして何より今節最大の話題はレスターが首位に立ったことだろう。次はさっそく2位マンUとの首位決戦がある。まだまだ序盤だが、プレミアリーグが面白くなってきた。