とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ブンデスリーガ第13節 ケルン対マインツ

 レスターの岡崎がゴールを決めたものの後半20分を過ぎてからの出場。ドルトムントの香川は前半だけの出場でしかも完敗。いずれも録画はしてあるが、それよりも大迫と武藤が出場したゲームの方が面白いかと思って先に観ることにした。特にケルンの大迫はこれまでほとんど観てこなかった。

 武藤はいつものワントップ。大迫は右SHに入る。ゲーム序盤、大迫はよくボールに絡んでいたが、周りに気を遣うプレーが目立つ。もっとわがままに仕掛けてもいいのでは思うが、そこは本職のSHではないので仕方がないところか。7分、ケルンのCHレーマンからの縦パスをFWホジナーがシュート。11分、左SBヘクトールのクロスに左SHビッテンコートがシュート。序盤はケルンがパスを大きく展開して攻めていく。というか、マインツの守備の甘さの方が気になる。しかし12分、マインツもOHマッリのクロスに右SHデブラシスがヘディングシュートを放つと、19分にはOHマッリがミドルシュート。ゲームは次第にマインツのペースになっていく。

 武藤も前線でよく走り、DFと駆け引きをしているが、ボールに触るシーンはあまり訪れない。お互いチャンスが少ないまま坦々とゲームは進む。26分、右SHデブラシスの縦パスから左SHサンペリオが中に落として、OHマッリがミドルシュート。そして31分、マッリのCKにCF武藤がニアに走り込みヘディングシュートを放つ。惜しくもわずかにバーの上。

 ケルンは前半、守る展開が続く。38分、右SH大迫がライン際までえぐってDFを抜き、クロスを入れるがDFにはね返される。40分、右SH大迫のスルーパスにCHフォクトが走り込みシュートを放つが、GKカリウスがセーブする。45分にも大迫の突破からゴール前にいいクロスが入るが、走り込む選手がおらず、GKにセーブされた。前半はスコアレス。大迫は随所にいいプレーを見せるが、周りとはイマイチ合っていない印象。もっと貪欲にシュートを放っていってもいいのではないかという気がする。

 後半3分、右SH大迫のスルーパスにFWモデストが走り込みシュート。ポストにはね返される。マインツも6分、CF武藤のスルーパスに走り込んだOHマッリがクロス。右SHデブラシスの戻しのクロスにCF武藤が走りこむが、クロスは武藤を超えてDFにクリアされた。拾ったマッリのミドルシュートもポストの右に外す。

 ケルンは14分、FWホジナーに代えて右SHツォラーを投入。大迫がFWに入る。これでいよいよ大迫の本領発揮かと期待。16分には左SHビッテンコートのドリブルからFW大迫がミドルシュート。しかしDFがブロックする。19分には右SHツォラーの縦パスに左SHビッテンコートが走り込みシュート。GKカリウスが弾き返したボールを拾ったFW大迫がクロスを入れるが、大きすぎた。

 後半押されるマインツは23分、CF武藤を下げて高さのあるコルドバを投入する。しかし状況は変わらない。28分、FW大迫のクロスから右SHツォラーがシュート。DFのブロックを大迫が落とし、CHフォクトのクロスにFWモデストがヘディングシュート。しかし枠に決まらない。31分、マインツのCHバウムガルトリンガーからFW大迫がボールを奪い長躯ドリブル。シュートを打つかと期待したが、右サイドを上がったFWモデストに流すと、モデストもクロス。しかしオフサイドにかかってチャンスを逃した。

 この後、大迫は左SHにポジションを変え、ビッテンコートがトップ下に入る。36分、DFのクリアを拾って大迫がシュート。41分には左SH大迫からのクロスが入るが、中に走り込む選手がいない。43分、大迫のドリブルから得たCKに左SBヘクトールミドルシュート。45分にもCHレーマンミドルシュート。後半はケルンが圧倒したが、結局決めきる力がない。スコアレス・ドローでゲームは終わった。

 久しぶりに大迫のプレーを見た。改めてうまい選手だな、クレバーな選手だなと思うが、それが重宝使いされてサイドハーフを任されている。トップで使えば収めることもできるし、決定力もそこそこあるのにと思うが、少し残念。いやこれまでゴールをあまり決められなかったからこそのSHでの起用かもしれない。いずれにせよ、その技術と体格を活かし、大迫にはもっと積極的に貪欲にゴールを狙ってほしい。活躍を期待したい。