とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ブンデスリーガ第14節 マインツ対フランクフルト

 長谷部のゲームを久し振りに見る。武藤がゴールを挙げたゲーム。でも長谷部がどんなプレーをするのかにも大いに興味があった。序盤5分、さっそく武藤がゴールを挙げる。OHマッリから右に展開し、右SHデブラシスがDFをかわして切れ込むと、クロスにCF武藤が一瞬DFの背後に消えてから前に出る動きで先にボールに触る。ゴール。マインツが先制点を挙げた。

 しかしその後はフランクフルトの方が押し気味。12分、左SHガチノビッチのクロスにOHマイアーがシュート。15分にもOHマイアーがミドルシュート。さらに16分、右SHアイクナーがミドルシュート。フランクフルトがパスを回して攻めるのに対して、マインツは守ってショートカウンター狙い。両チームの特徴がよく出たゲーム展開か。21分にはCFセフェロビッチの縦パスから右SHアイクナーが落とし、セフェロビッチがシュート。GKカリウスがナイスセーブ。さらに21分、右SB長谷部のクロスにOHマイアーがヘディングシュート。これもGKカリウスがセーブした。

 長谷部は右SBでサイドバックらしい縦の突破はないけれど、中盤まで広く動き回るなど、チームのバランスを考えた動き。サッカーがよくわかっているという感じ。フランクフルトにとっては重宝な選手だろう。マインツはなかなかチャンスがつかめなかったが、35分、左SHサンペリオのクロスを右SHデブラシスが折り返し、CF武藤がシュート。DFにはね返されるがもう一度シュート。しかし今度は枠を外す。

 38分には右SHデブラシスのスルーパスからOHマッリがシュート。GKフラデツキがナイスセーブ。そして40分、左SHサンペリオがドリブルで中盤を横断していくと、マークに付いたOHマイアーともつれて倒れる。起き上って対面したサンペリオの胸を押すマイアー。当然、一発レッドカード。フランクフルトが一人少なくなってしまった。そこで長谷部をボランチに起用。イグニョフスキを右SBに移す。攻撃力では長谷部が勝るということか。

 しかし42分、CH長谷部からCBハックがボールを奪い取ると、左SHサンペリオがドリブルで前へ運び、DFのブロックのこぼれ球をOHマッリがシュート。マインツが前半のうちに2点目を挙げて折り返した。

 後半に入っても序盤はマインツ・ペース。5分、右SBブロジンスキのスルーパスにOHマッリが抜け出し、クロスにCF武藤がシュート。しかし完全フリーながらボールがイレギュラーしたか、うまくミートできずに外してしまう。6分にはOHマッリのミドルシュートがDFに当たってゴールに向かう。GKフラデツキがナイスセーブ。さらに12分、マインツがカウンターからCF武藤がボールを前に運ぶ。右に流してOHマッリがミドルシュートを放つが、枠を外した。15分にもCF武藤のポストプレーから左SHサンペリオが抜け出し、ドリブルから右に展開。右SHデブラシスのクロスにCF武藤がシュート。ゴールを揺するが、デブラシスがオフサイドだった。

 そして16分、CFセフェロビッチからの縦パスを右SHアイクナーが落とし、セフェロビッチがシュート。これが決まり、フランクフルトが1点を返す。その後はフランクフルト・ペースになった。長谷部もCHの位置でよくボールを捌き、サッカーを作るが、その後はなかなかチャンスがつかめない。30分にはCFセフェロビッチのサイドチェンジから左SHガチノビッチが左サイドを突破。DFをかわしてシュートを放つが、GKカリウスがセーブした。

 結局、武藤は36分にニーダーレヒナーに交代。39分にはCH長谷部もカドレツに交代して日本人選手がいなくなってしまった。その後はマインツが右SHクレメンツ、CBハラと投入して守備を固め、そのままタイムアップ。2-1でマインツが逃げ切った。

 武藤は先制点はよかったが、その後、絶好機を逃す場面もあり、何より後半はボールに触ることが少なかった。後半に活躍したのは長谷部。やはり長谷部はボランチの方が役に立つ。でも右SBをやれる選手もいないのだろう。そんなポリバレントな能力が長谷部を右SBで起用することになる。でもやっぱり長谷部はボランチで見たいなあ。パスを回して攻めるチームの割にフランクフルトには攻撃的センスのある選手がいない。それが一番の問題だ。