とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

Jリーグチャンピオンシップ第2戦 サンフレッチェ対ガンバ

 今季Jリーグの優勝チームが決まる試合。年間勝ち点1位のサンフレッチェが第1戦で逆転勝利を挙げて、しかもホームのエディオンスタジアムサンフレッチェの順当な優勝を期待した。だが失うもののない強み。ガンバが序盤から積極的に攻めていく。

 それでも初シュートはサンフレッチェ。4分、左FW柴崎のミドルシュートはGK東口がナイスセーブする。ガンバの序盤の攻撃をリードしたのはOH宇佐美。8分、中盤右深い位置からOH宇佐美がアーリークロスを入れ、左SH大森がヘディングシュート。9分、遠藤のCKに右SB米倉がヘディングシュート。12分、今度は左サイド深い位置からOH宇佐美のクロスに右SH阿部がダイレクトボレー。GK林が弾き出す。16分にはOH宇佐美自身がミドルシュートを放つ。

 サンフレッチェは第1戦同様、じっくり守ってパスを回し、隙を伺うが、なかなかチャンスが作れない。20分には右SH阿部のクロスを左SH大森が落とし、左SB藤春がシュート。DFがブロックする。そして27分、このゲーム5本目のCKを遠藤が蹴ると、CH今野がボレーシュート。これがCB佐々木の足に当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。ガンバが先制。

 するともう1点取られれば逆転される状況となったサンフレッチェが攻撃を強める。38分、CH青山から右に展開し、右FWドウグラスのクロスにCF佐藤が走り込むが、頭の上を越えていく。41分には左FW柴崎のサイドチェンジをCH青山がスルー。右CB塩谷のミドルシュートがDFに当たってこぼれたところを左FW柴崎がシュート。しかしわずかにポスト左に外れた。前半はガンバ1点のリードで終えた。

 後半開始早々の1分、OH宇佐美がミドルシュートを放つが、ポストの右。後半は次第に宇佐美が活躍する場面が消えていく。4分、遠藤のCKにCH今野がシュート。しかしGK林がセーブした。サンフレッチェも9分、右WBミキッチのクロスに左FW柴崎がシュート。GK東口がセーブする。

 12分、ここでサンフレッチェがCF佐藤に代えて浅野を投入。ガンバも左SH大森に代えてOH倉田を投入した。宇佐美は左SHに回す。直後の12分、CB塩谷のフィードにCF浅野がDFをかわして走り込むと、右FWドウグラスミドルシュート。18分にもCF浅野がドリブルで抜け出しゴールに迫る。CB丹羽がうまく身体を入れてブロックした。19分にはガンバがCF長沢に代えてパトリックを投入。サンフレッチェも右WBミキッチに代えて柏を投入する。

 22分、ガンバはOH倉田が長躯ドリブルでゴールに迫り、シュートを放つが枠を外す。サンフレッチェも25分、GK林からのゴールキックにCF浅野が抜け出しシュート。CB西野がかろうじて足を出す。もう1点がほしいガンバ。ゴールを守りつつ、カウンターからダメ押しゴールを狙うサンフレッチェ。次第にオープンな展開となってくる。そして31分、右WB柏が右サイドを駆け上がると、クロスにCF浅野が完璧なヘディングシュート。強烈にネットに突き刺さり、サンフレッチェが同点に追い付いた。

 34分、ガンバはCB西野に代えてCH井手口を投入し、今野をCBに下げる。しかし35分、CH井手口からの縦パスをカットしたCB塩谷がそのままドリブル。CH青山とのワンツーでさらに前進すると右に流してCF浅野がシュート。しかしDFがブロックした。その後は攻めるガンバ。サンフレッチェは45分、CB水本を投入して守備を固める。そしてアディショナルタイム5分、右SB米倉のオーバーヘッドシュートをGK林がキャッチしてタイムアップ。1-1。2試合合計で4-3としたサンフレッチェが今季Jリーグ優勝を決めた。

 結果的には年間勝ち点1位のサンフレッチェが優勝してよかった。第2戦は攻めるしかないガンバが押して、守るサンフレッチェに不安を感じる。しかしさすがサンフレッチェ。守ってもしっかりと攻撃の手は残してあって、そしてきっちり同点ゴールを挙げた。さすが年間勝ち点1位。チーム力の差を感じるゲームだった。おめでとうサンフレッチェ

 来季もこの方式は続くのだろうが、もしガンバが勝利していたらどんな評価がされたのだろうか。リーグ戦とは別のシリーズと思えばいいが、そうであれば年間勝ち点1位のサンフレッチェに対する評価はどうなってしまうのか。クラブワールドカップには優勝したサンフレッチェが出場するようだが、チャンピオンシップ優勝チームではなく、CWCには年間勝ち点1位のチームが出場するようにすればいい。もしガンバが優勝したらどうなってしまうのか。ゲーム中、そんなことばかり考えていた。