とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

クラブワールドカップ準々決勝 マゼンベ対サンフレッチェ

 準々決勝第2試合、マゼンベ対サンフレッチェのゲームは夕食後、ビデオ録画しておいたものをゆっくりと観た。サンフレッチェは前のゲームで野津田と柴崎が負傷。代わりに茶島が左FWに入り、左WBには柏が先発した。マゼンベの左SBで出場していたボアテングはガーナ代表というから、あのボアテング兄弟の弟かと思ったがどうもそうではないらしい。他にもアフリカ各国の代表選手が目白押しだ。

 序盤からマゼンベが高いプレスでサンフレッチェサイドに押し込んでくる。2分、左WB柏がミドルシュート。初シュートはサンフレッチェが放ったが、その後はマゼンベのペース。4分にはマゼンベのOHアサールがミドルシュートを放つ。GK林がナイスセーブで弾き出すと、続くCKにCBクレドリーがヘディングシュート。幸い枠を外したが、アフリカの選手はいずれも高くて強い。

 その後もマゼンベが前からプレスをかけてくる。8分にはCHディアナがミドルシュート。11分、左SHトラオレのクロスをCFサマタが落とし、OHアサーレがシュート。CB塩谷が身体を張ってブロックする。14分、CHシンカラのフィードにCFサマタが抜け出すが、こちらはCB千葉がクリアした。逆にサンフレッチェも19分、CH森崎和幸が中盤でボールを奪うと、CB佐々木がドリブルで持ち上がり、右に流すとCF佐藤がシュート。しかしこれはふかしてしまった。

 最初、マゼンベのプレスに戸惑っていた感じのサンフレッチェだったが、次第にパスを回して攻められるようになってくる。33分、OHアサーレのFKはGK林がキャッチ。35分、OHアサーレのミドルシュートをDFがブロックして得たCKにCHシンカラがヘディングシュートを放つが、これもGK林がセーブした。そして44分、サンフレッチェがこのゲーム始めてのCK。左FW茶島が蹴ると、ニアにCB佐々木が走り込んで後ろに逸らすと、CB塩谷が爪先で押し込んだ。ゴール。前半終了間際、サンフレッチェが先制点を挙げた。

 後半に入るとマゼンベが頭から右SHシングルマに代えてウリムウェングを投入し、攻勢をかける。2分、サンフレッチェのCKからカウンターで右SHウリムウェングが走る。超高速疾走の末、シュートを放つが枠を外す。5分、中盤からのFKをCBクリバリーがヘディングで落とし、右SHウリムウェングがミドルシュート。これも決定力に欠けて助かる。サンフレッチェも7分、CF佐藤のポストプレーから左FW茶島がミドルシュート。9分には左WB柏からの大きなサイドチェンジ。右WBミキッチのクロスにFWドウグラス、CF佐藤が走りこむが、わずかに合わない。そして11分、茶島のCKにCB千葉がドンピシャ・ヘディングシュート。サンフレッチェが追加点を挙げた。

 13分にはGK林からのフィードを受けた右FWドウグラスがCF佐藤に預け、ポストプレーからCH青山のスルーパスドウグラスが抜け出す。GKグボウオをかわしてループシュートを放つが、サイドネットにかけてしまった。このゲームでの佐藤寿人はよく下がってきてポストプレーをこなす。その動きがよく効いて、サンフレッチェの攻撃を形作っているため、森保監督もなかなか佐藤を交代させられない。逆にマゼンベの方が積極的に攻撃的選手を投入していく。18分、CHシンカラに代えてFWカラバ。19分、左SHトラオレのオーバーラップからクロスにFWカラバがつないで、OHアサーレがオーバーヘッド。24分には左SBボアテングに代えて左SHボリンギを投入する。25分、右SBフリンボンのクロスにFWサマタがヘディングシュート。枠を外す。

 サンフレッチェも21分、CH青山のスルーパスに右FWドウグラスが抜け出し、ドリブルからシュート。30分、ようやくCF佐藤を下げて浅野を投入する。すると33分、CH青山から右サイド深い位置へ縦パスを蹴ると、右WBミキッチのクロスにニアに走り込んだ右FWドウグラスの裏でCF浅野がドンピシャのヘディングシュート。サンフレッチェがダメ押しの3点目を入れる。その後は37分、ミキッチに代えてCB水本を投入し、佐々木を左WBに上げる。さらに42分にはドウグラスに代えて皆川を投入。しっかりと守備を固めてマゼンベの攻撃を封じる。そしてタイムアップ。3-0でサンフレッチェが完勝した。

 前半の序盤だけ観ていると、サンフレッチェ大丈夫かなと思わないでもなかったが、その時間帯にしっかりと耐えて、そして3ゴール。後半は余裕を持って観ることができた。さすが完成度は高い。次に対戦するリバープレートの選手たちがスタンドでしっかりと観戦していた。彼らの目にはどう映っただろうか。青山やドウグラスが徹底マークされるとさすがにきついかもしれない。そして序盤の時間帯をどう戦うか。もちろん森保監督もしっかりと対策は練っていることだろう。水曜日の準決勝が今から楽しみだ。