とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

クラブワールドカップ決勝 バルセロナ対リバープレート

 ネイマールとメッシも復帰して、決勝戦ではMSN3人をそろえてきた。他もベストメンバー。日本の観客、そして世界のファンにアピールするサービス精神が感じられる。対するリバープレートこそ本気で優勝を狙ってきた。いや、最大限の意地と反発心がリバープレートのサッカーを支える。序盤から積極的に攻めていく。

 しかしサッカーの質と技術ではバルセロナが数段上なのは明らか。9分、右MFラキティッチの縦パスからCFスアレスがDFをかわして切れ込むと、クロスに左MFイニエスタがシュートを放つ。11分にはCBピケの縦パスをCFスアレスが落とし、右FWメッシがシュート。DFがブロックしたこぼれ球を左MFイニエスタが縦パス。右FWメッシがシュートを放つ。GKバロベロがナイスセーブ。

 面白いようにバルセロナがパスをつないでいく。パスだけでなく寄せも厳しい。リバープレートもほとんどパスを繋げない。24分には左FWネイマールのサイドチェンジから右SBダニエウ・アウベスがシュート。リバープレートはようやく27分、右MFラキティッチのバックパスをFWアラリオがカットしドリブル。右に流してFWモラがシュートする。これがリバープレートの初シュート。この後、ようやくリバープレートが攻めていく。30分にはFWアラリオがドリブルからミドルシュート

 バルセロナも33分、メッシのFKはうまく壁の上を越えてゴール右に落ちていったが、GKバロベロがファインセーブで弾き出した。そして36分、左FWネイマールがドリブル。右FWメッシにつないでさらに前に進むと、右に展開。右SBダニエウ・アウベスのクロスを左FWネイマールがヘディングで落とし、右FWメッシがトラップから右に持ち出して左足アウトでシュート。うまくタイミングをずらしたシュートが決まり、バルセロナが先制点を挙げた。巧い。アディショナルタイムには右FWメッシのドリブルからスルーパスにCFスアレスが抜け出すが、シュートは枠を外した。

 反撃を期すリバープレートは後半頭からFWゴンサロ・マルティネスとCHルイス・ゴンサレスを投入する。そして積極的に攻めるリバープレート。しかし4分、CHブスケツからの長いスルーパスにCFスアレスが抜け出し、ドリブルからシュート。あっさりとバルセロナが追加点を挙げた。

 そこからはバルセロナ・ショー。8分、右FWメッシの縦パスを左FWネイマールが落とし、メッシがシュート。GKバロベロがナイスセーブ。10分、右MFラキティッチがドリブルで前に運び、左に流して左FWネイマールのクロスから右FWメッシがシュート。直後には左FWネイマールがドリブルでひらりひらりとDFをかわすドリブルを見せる。13分にも左FWネイマールミドルシュート。チーム全体でネイマールにゴールを取らせようとしている。

 そして23分、左FWネイマールの絶妙のクロスにCFスアレスがヘディングシュート。バルセロナが3点目を挙げる。その後、右MFラキティッチに代えてセルジ・ロベルト、CBマスケラーノに代えてフェルメーレンを投入。ネイマールも足の痛みを訴える仕草を見せてバルセロナの圧力が弱まると、リバープレートも1点でも返すべく反撃をする。

 32分、左SBバンジョーニのクロスにFWアラリオがヘディングシュート。GKブラボがナイスセーブ。38分、FWゴンサロ・マルティネスのCKからFWアラリオがヘディングシュート。そして39分、FWゴンサロ・マルティネスが決定的なミドルシュートを放つ。横っ飛びわずかに触れて弾き出すGKブラボ。ボールは右ポストに当たってゴールを許さない。バルセロナは攻撃だけじゃない。その後もそのまま守り切って3-0。クラブワールドカップ3回目の優勝を遂げた。

 やはりバルセロナはすごかった。全くリバープレートを寄せ付けず、快勝。やはりMSNはすごかった。そして彼らを支える3人のMF。両CB。そしてほとんどFWのような両SB。GKブラボもファインセーブを見せ付けた。私が見たのはこのゲームだけだけど、バルセロナの異次元の強さを感服した。いや、本当の勝負はCLでなければ味わえないと言うべきか。それでも日本でこのサッカーが見られるのはやはりうれしい。サンフレッチェもあとわずかで決勝進出ができたのに。バルセロナと対戦したらどんなゲームになっただろうか。それも観てみたかった。また来年に期待しよう。