とんま天狗は雲の上

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天皇杯準決勝 ガンバ対サンフレッチェ

 準々決勝のサガン戦で宇佐美が覚醒。3ヶ月ぶりのゴールを挙げて勝利を呼び寄せた。このゲームでも宇佐美の出来がゲームを決めるのではないかと予感した。一方、サンフレッチェはCB塩谷が累積で欠場。代わりに宮原が先発。またドウグラスが練習中のケガでベンチにも入らず、CF佐藤と右FW浅野が先発した。茶島や丸谷の成長があるとは言え、12月に入ってからの過酷なスケジュールなど、サンフレッチェには不利な材料が揃っていた。それでもゲームは互角の展開で始まる。

 4分、CH丸谷がミドルシュートを放つと、直後にはガンバのOH倉田もミドルシュート。しかし7分、OH倉田のクロスをCFパトリックが落とすと左SH宇佐美がCB千葉の股下を抜く技ありのミドルシュート。これがゴールに飛び込み、ガンバが幸先よく先制点を挙げた。覚醒した宇佐美は怖い。DFに囲まれてもシュートを決めてしまう。

 9分にはCFパトリックから右に流し、右SH阿部のクロスに左SH宇佐美がミドルシュートを放つ。16分にはOH倉田がミドルシュートサンフレッチェも18分、CH青山がミドルシュートを放つが、これが2本目のシュート。前半はガンバ・ペースで進む。サンフレッチェパスミスが多く、うまくつながらないシーンが多い。42分、CF佐藤のポストプレーからCH青山がミドルシュートを放つが、わずかに左に外れる。前半はガンバ・ペースのまま1-0で折り返した。

 後半に入るとサンフレッチェが積極的に前に出てくる。5分、右CB宮原のアーリークロスをCF佐藤が受けると、右FW浅野の落としから佐藤がミドルシュート。8分、右WBミキッチのスルーパスのこぼれを左FW茶島がミドルシュート。しかし枠を捉えられない。12分にはCB千葉の縦パスをCF佐藤が受けて右に流し、右WBミキッチミドルシュートを放つ。しかしGK東口がナイスセーブを見せる。

 この直後の13分、佐藤を下げてCF皆川を投入。18分には右WBミキッチに代えて柏を投入する。ガンバも20分、CFパトリックに代えて長沢を投入。倉田を左SHに回し、宇佐美をFWに移す。直後のFKは茶島が中に流して、CH青山がクロス。CB水本がヘディングシュートを放つが、ふかしてしまう。

 22分、CH青山の縦パスを右FW浅野が受けて縦パス。CF皆川が落としを左FW茶島が抜け出してシュート。しかしボールのバウンドとうまくタイミングが合わず、GK東口が飛び出して、シュートをしっかりブロックする。さらに攻め込むサンフレッチェ。25分、茶島のFKはGK東口がキャッチした。

 すると29分、それまで押されていたガンバがカウンター。左SH倉田のドリブルから縦パスをFW長沢が落とし、FW宇佐美がシュート。これが決まり、ガンバが追加点を挙げる。さすが宇佐美。サンフレッチェは33分、左WB清水に代えて今季限りで退団する山岸を投入する。その後もサンフレッチェが攻めていく。34分、右WB柏のクロスのこぼれを左WB山岸がミドルシュート。しかしDFがブロックする。36分、右CB宮原のアーリークロスにCF皆川がヘディングシュート。しかし枠を捉えられない。39分、宮原のクロスに右FW浅野がヘディングシュート。しかしわずかにポストの左。41分には左CB水本の縦パスを左FW茶島が落とし、右FW浅野がミドルシュートを放つが、GK東口が正面でキャッチした。

 そしてアディショナルタイム1分、左SH倉田からのパスをCF長沢が受けると二人のDFの間を強引に突破。そのままゴールに迫って、GK林をかわすシュート。ガンバがダメ押しの3点目を挙げて、そのまま勝ち切った。ガンバが決勝進出を決めた。

 ゲーム前に予感したとおり、覚醒した宇佐美は怖い。DFに囲まれてもわずかなスキを突いてゴールを決めてしまう。これでガンバは元旦、今シーズン初のタイトルを狙ってレッズと決勝を戦うこととなった。宇佐美が戻ってきたガンバは強い。Jリーグチャンピオンを破った勢いでこのまま優勝してしまうのではないか。元旦決戦が楽しみだ。