とんま天狗は雲の上

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ブンデスリーガ 第19節 バイエルンミュンヘン対シャルケ

 ウィンターブレーク明けの前節、2位ウォルフスブルクに1-4と大敗を喫したバイエルンミュンヘン。19節は4位に浮上したシャルケを迎え打つ。シャルケは前節、フンテラールが一発レッドでサムをFWに起用した。
 序盤はやや様子見な感じだったが、5分、ロッベンのCKにCHシュバインシュタイガーがヘディングシュートを放つと、次第にバイエルンが攻勢をかけていく。右WB内田も引いて5バックで守るシャルケはしかし中盤から前のプレスが速い。しっかりと守ってカウンターを狙う。8分、CHシュバインシュタイガーのスルーパスを左SHゲッツェが落とすが、CFミュラーに合わない。シャルケも10分、中盤深い位置から内田のFKにFWサムが走り込み、DFがクリアしたところを左SHマイアーがシュート。GKノイアーがセーブする。
 左WBベルナが外に開くと、内側を左SHゲッツェが仕掛けてくる。その対応に内田も振り回され気味。バイエルンが押し込んでくる。ところが17分、GKギーファーからのフィードにFWサムが抜け出し、PAに入ろうとしたところで、CBボアテングが体を当てて倒してしまう。ボアテング、一発レッドで退場。シャルケ、PK獲得。だが、FWシュポモティングのPKは力なく、GKノイアーがセーブした。
 19分、FWサムのミドルシュートもGKノイアーがナイスセーブ。CBボアテングが退場したバイエルンロッベンをCFに上げる4-4-1の布陣とするが、ベルナが左SBに下がって内田の守備の負担も半減。しばらくシャルケが優勢な時間帯が続く。しかし27分、ゲッツェに代えてCBダンテを投入。もう一度3バックに戻すと、3-4-2として左WBベルナをまた高い位置に上げて、再びバイエルン・ペースになっていく。その後は36分、右SHケビン・ボアテングミドルシュート。37分、FWロッベンミドルシュートがあるが、アディショナルタイムもなく、スコアレスのまま前半を終えた。
 シャルケは後半頭にGKを交代。19歳ウェレンロイターがブンデスリーガ初出場。ギーファーに故障でもあったか。後半もまたバイエルン・ペースで進む。特にロッベンが元気。再三、仕掛けるが、シャルケもしっかりと守る。バイエルンは10分、CFミュラーに代えてレバンドフスキを投入。12分、FWロッベンミドルシュートはGKウェレンロイターがセーブ。20分、左WBベルナの縦パスにFWレバンドフスキが右WB内田の内側を上がりゴールに迫る。クロスは一旦CBがブロックしたが、レバンドフスキがライン際まで上がってシュート。戻った内田の足に当たってゴールに転がり込む。オウンゴール。と思ったら、レバンドフスキのシュートの時点でラインを割っていたという判定。それで再開したCKをCHシャビ・アロンソが蹴ると、FWロッベンが走り込みヘディングシュート。これが決まり、ついにバイエルンが先制した。
 シャルケは直後の24分、左WBフックスからのパスをCHノイシュテッターがワンタッチでスルーパス。FWサムがシュートを放つが、オフサイドの判定。しかし27分、左SHマイアーがCKを得ると、サムの蹴ったCKにCBヘベデスがヘディングシュート。シャルケが同点に追いついた。
 その後は、一人少ないバイエルンが勝越点を狙って攻める。しかしシャルケもしっかり守る。44分、FWレバンドフスキミドルシュートがあったが、枠を外す。そしてタイムアップ。1-1のドローで終えた。
 バイエルンは中断明け後、未だ未勝利。もっとも2位との勝ち点差は大きく、余裕がある。CLに向けて戦力を整えているといったところか。引分けではあったが、一人少なくなったバイエルン相手に守り切った展開はレッドカードに助けられた結果で実力的にはその差は大きい。この内容でドローとはシャルケにとってもいい結果ではなかったか。