とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ブンデスリーガ 第21節 ドルトムント対マインツ

 前節の勝利でようやく最下位から脱出したドルトムント。対するマインツはこのところ勝利から遠く、13位まで順位を落としてしまった。「シンジ対決」と持ち上げられるほど現地で香川と岡崎の出場が注目されているとは思えないが、二人とも先発出場したのはいいことだ。特に香川の動きに注目してゲームを観戦した。
 開始1分、右IHバウムガルトリンガーの縦パスをCF岡崎が落とすと、右FWマッリの縦パスに岡崎が走りこむ。GKバイデンフェラーが飛び出すと、岡崎はGKに当たることなくうまく身体をかわすが、GKが弾いたボールを左IHソトがそのままGKが飛び出し空いたゴールにループシュート。幸先よくマインツが先制点を挙げる。
 しかしその後はドルトムントが反撃をする。3分、左SHロイスのCKのクリアをOH香川がヘディングで前に送ると、CBパパスタソプロスがつなぎ、ロイスがシュート。ポストにはね返されたボールを香川がシュート。しかしGKカピノがナイスセーブ。7分には右FWマッリからボールを奪ったOH香川がドリブルから左に展開。左SHロイスのスルーパスにCFオバメヤンが走り込みシュート。これもGKカピノがファインセーブ。さらに8分、左SBシュメルツァーのクロスにCHシャヒンがヘディングシュート。これもGKカピノが止める。
 ドルトムントが高いプレスから速い攻撃を繰り出すが、マインツの守備も高く堅い。ドルトムントがチャンスを決めきれないと、マインツがカウンターを狙う。岡崎がよく前線でつぶされてファールを得ていたのは、がんばっていたという証拠。一方、香川もかなり調子が戻ってきた。よく動いて、チャンスを演出する。
 31分、左SHロイスのスルーパスにオバメヤンが走りこむが、左SBベングソンがよくついて守る。32分、OH香川のクロスに左SHロイスがシュート。枠を外す。43分、ロイスのFKをGKカピノがファインセーブ。弾いたボールに香川がボレーシュートを放つが、わずかにポストの右に外れる。前半、チャンスを次々と逃すドルトムント。いまだ負の連鎖から抜け出せないかと悲観的な予感の中、前半を終えた。
 しかし後半に入るとゲームは一転する。4分、CFオバメヤンのスルーパスにOH香川が抜け出す。ゴール前に走り込んだロイスに横パス。DFがクリア。シュートチャンスだと思ったが、やはりまだ自信がないのか。しかしこれで得たCKを左SBシュメルツァーが蹴ると、CBスボティッチがヘディングシュート。後半早々にドルトムントが同点に追いついた。
 するとすっかりドルトムント・ペースとなって攻めていく。7分、右SHカンプルが中にドリブルで切れ込んでミドルシュート。そして9分、CBパパスタソプロスの縦パスから右SHカンプルのスルーパスに左SHロイスが走り込み、GKをかわしてゴールに流し込む。ドルトムントが勝ち越した。その直後、マインツは左FWホフマンに代えてクジャチョルを投入すると、11分、CF岡崎のポストプレーにCBパパスタソプロスが倒す。主審がファールを流すと、こぼれたボールを左IHソトが拾い、右に流して右FWマッリがシュート。マインツが同点に追いついた。
 しかし攻勢をかけるのはドルトムント。18分、OH香川のクロスにCFオバメヤンがオーバーヘッドシュート。22分、香川がミドルシュートを放つ。そして26分、左SHロイスが右足アウトサイドでゴール前に絶妙のクロスを入れると、CFオバメヤンが走り込んで、飛び出したGKの脇をゴールに流し込む。またもドルトムントが勝ち越した。さらに33分、OH香川のドリブルを倒されて得たPA手前のFKをCFオバメヤンが蹴ると、いったんはGKカピノがファインセーブで弾きだすが、こぼれ球をCHシャヒンがシュート。ドルトムントが4点目とマインツを突き放す。
 その後はドルトムントがムヒタリャン、ギンター、ラモスと投入して逃げ切りを図る。マインツもクレメンス、デブラシスと投入するが、ゴールは遠い。香川と岡崎も後退して興味も薄れた終盤はそのまま変化なく終わり、ドルトムントが4-2と勝利した。
 これでドルトムントは順位を一つ上げて15位とようやく降格圏内を抜け出した。一方、マインツは14位。ついに監督が交代することとなってしまった。岡崎も7試合連続無得点。香川への心配がやや薄れたら、今度は岡崎が大丈夫かな。岡崎自体はよく動けているが、新監督がどう扱うのか。岡崎を軸にチームを立て直してほしい。