とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

アルガルベ杯 日本対デンマーク

 アルガルベ杯で日本が16位でW杯にも出場しないデンマーク相手に敗戦を喫した。さすがにショックな結果にさっそくその内容を観ることにした。日本の先発は大儀見と大野の2トップ。久しぶりに左SB鮫島、右SB近賀が並び、GK山根を起用した以外はほぼベストメンバー。だが立ち上がり、日本のパスが回らず、ピッチの状態に戸惑っている間に、デンマークにゴールを許してしまう。
 2分、左SHラスムッセンのクロスにFWハルデスが抜け出し、GK山根と交錯。こぼれたボールをCB熊谷がクリアするが、これがデンマークの選手に当たってこぼれ、FWサンネ・トロエルスガールがシュート。立ち上がり早々、先制点を与えてしまう。
 その後もなかなかパスが回らない日本。4分にもデンマークのフィードをCB熊谷が一旦ははね返すが、FWハルデスに拾われ、ゴール前まで迫られる。GK山根が何とかセーブ。日本は全体的に身体が重い。深い芝にパススピードが上がらず、うまくパスを回せない。ミスが多く、動きにキレがない。
 それでも17分、左SH川澄のクロスからFW大儀見がシュート。ポストに当たって跳ね返ったところに右SH安藤が詰めてシュート。早いうちに同点に追いついた。するとようやく日本のパスが回り始める。24分、CH宮間のクロスにFW大儀見がヘディングシュート。33分、CH宮間のスルーパスにFW大儀見が抜け出す。が、GKクラマーがセーブ。35分、CH宮間から右に展開。右SH安藤のクロスに大儀見、大野と入った裏側に、左SH川澄が走り込んで、切り返しからシュート。しかしこれもGKクラマーにセーブされる。立ち上がりは動きが悪かったが、時間が経つにつれて次第にパスがつながるようになってきた。前半を1-1で折り返す。
 後半頭から右SH安藤に代えて永里を投入。3分、CH宮間のFKに右SH永里がヘディングでDFと競り合う。ドイツへ渡った永里が積極的にボールに絡んでいく。しかしデンマークの寄せも早い。11分、CH宮間のところで左SBサンドヴェイがボールを奪い、そのままドリブル。両SBが上がった日本はCB二人が必死で下がる。4人対2人。左SHラスムッセンミドルシュートは枠を外し、何とか助かった。しかし13分、右SHテーゲルセンからの縦パスをCB熊谷がトラップミス。これをFWサンネ・トロエルスガールに拾われ、そのまま右サイドを突破されると、クロスに左SHラスムッセンがシュート。デンマークに勝ち越し点を奪われてしまう。
 日本もCH宮間とFW大儀見を中心に反撃する。17分、CH宮間のFKにFW大儀見がオーバーヘッドシュート。GKクラマーがキャッチ。19分、FW大儀見が反転からシュートを放つが、GKクラマーがナイスセーブ。これで得たCKをCB石清水が落とし、CB熊谷がヘディングシュート。枠を外す。23分、左SH川澄のドリブルから右に流して、右SB近賀がミドルシュート。しかしこれもGKクラマーのファインセーブで防がれる。
 日本は23分、大野に代えてFW菅澤を投入。CH宮間、FW大儀見のスルーパスにFW菅澤が抜け出すシーンが何度かあるが、デンマークのプレスも速く、思うように攻め込めない。34分、CH宮間のクロスからFW菅澤が胸で落とすが、DFがクリア。CH坂口のミドルシュートは枠を外す。逆に37分、デンマークの長いFKに飛び出したGK山根がキャッチミス。ピンチは何とかCB熊谷がクリアした。GK山根の不安定さも大いに気になる。サイズは魅力的だが、まだまだ真剣勝負で使えるレベルにはないのではないか。
 38分、CH宮間のスルーパスに走り込んだ鮫島のクロスがDFの手に当たるが、PKは取ってもらえない。39分、CH宇津木、左SH高瀬、右SB有吉を投入。さっそく41分、CH宇津木がミドルシュート。43分、CH宮間のCKにFW大儀見がヘディングシュート。ライン上でDFがクリア。左SH高瀬のミドルシュートは枠を外す。最後はデンマークが時間をうまく使ってタイムアップ。日本、アルガルベ杯の初戦はデンマーク相手に痛い敗戦で始まった。
 デンマークはプレスも速く、身体も強くて簡単な相手ではなかった。逆に日本は練習疲れからか身体が重い。重い芝に慣れるのに時間がかかったこともある。だがほぼベストメンバーをそろえてこの結果はやはり不安になる。佐々木監督の手腕にも疑問が残る。