とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ 第34節 アーセナル対チェルシー

 勝ち点差10。8連勝で追いかけてきた2位アーセナルが首位チェルシーを迎える首位決戦。首位チェルシーを止めるラストチャンス。ビッグロンドンダービーは満場の観客で燃え上がった。チェルシーはジエオ・コスタもレミもケガで欠き、ドログバをベンチに置いてオスカルがワントップに入った。右SHラミレス。セスク・ファブレガスがCHに入ると、ボールを持つたびに大きなブーイングがこだまする。対するアーセナルは最近の好調を支える4-1-4-1の布陣。
 序盤から厳しいプレスの応酬。お互い攻めるもプレスがきつく止められる。集中力の高い互角の展開が続く。16分、CHファブレガスのロングフィードにCFオスカルが抜け出す。GKをかわすシュートに右SBベジェリンがクリア。初めてのチャンスらしいチャンス。アーセナルは26分、MFエジルのクロスにCFジルーがシュートするも、CBテリーがブロック。
 アーセナルはアンカーのコクランの守備からMFカソルラエジルラムジーでパスを回し、サンチェスが仕掛ける。アーセナルがポゼッション高くペースを握るが、チェルシーもCHマティッチやテリー、ケーヒルの守備ラインが堅く、CHファブレガスからのパスにアザール、ウィリアン、オスカルがカウンターを仕掛ける。
 34分、左SHサンチェスから右に展開。右SBベジェリンのクロスにMFカソルラがシュート。CBケーヒルの手に当たるが、ファールを取らない。38分、OHウィリアンのスルーパスに右SHラミレスが抜け出してシュートを放つもGKオスピナがナイスセーブ。40分、MFカソルラのクロスに左SHサンチェスがシュート。44分、アーセナルがゴール前に攻め込んで、MFエジルがシュートを放つも、GKクルトワがキャッチ。前半は集中力高く、あっという間に時間が過ぎ去った。
 後半頭からチェルシーが動く。オスカルに代えてCFドログバを投入。5分、左SBモンレアルミドルシュート。枠を大きく外す。その後もアーセナルチェルシーのゴール前に攻め込むが、チェルシーはクロスをことごとくはね返す。11分、アザールミドルシュートは枠の外。
 チェルシーは攻めてもけっして無理はしない。引分けでOKの戦い方。20分、左SBモンレアルのクロスに左SHサンチェスが走り込むが、DFがクリア。21分、CHファブレガスがドリブルで運び、OHウィリアンの落としからCFドログバがシュート。GKオスピナがキャッチ。24分、MFカソルラのFKをGKクルトワが飛び出してクリア。CBメルテザッカーが狙ってシュートを放つが、枠を外した。
 31分、アーセナルはCHコクランに代えて左SHウェルベックを投入。エジルをトップ下に。31分、アーセナルが押し込んで、CBコシエルニのクロスにMFカソルラミドルシュート。37分にはOHエジルのスルーパスに左SHウェルベックが走り込んでシュートを放つも、DFに当たってコースが変わったボールにGKクルトワがナイスセーブ。39分にはジルーに代えてウォルコットを投入。しかしチェルシーも45分CHズマ。アディショナルタイムにはクワドラドを投入して時間を使う。結局このままタイムアップ。首位決戦はスコアレスのままドローで終わった。
 喜び合うチェルシーの選手たち。逆にアーセナルの選手たちはがっくりと膝を折る。結局勝ち点差10は変わらないまま首位決戦を終えた。これでチェルシーは優勝まであと2勝と迫った。いいゲームだった。しかしアーセナルにとってはやはり勝利がほしかった。その意味でもチェルシーにとっては最上のドローだった。