とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ブンデスリーガ 第30節 マインツ対シャルケ

 前節、岡崎が2得点。11位まで順位を上げてきたマインツ。対するシャルケは5試合勝ちがなく、ここ4試合ではわずか1ゴール。5位ながらCL圏内には遠く、EL圏内も勝ち点差4と危うくなってきた。せっかくファルファンが帰ってきたのに内田はケガで出場できず、FWフンテラールとOHシュポモティングの攻撃陣は4ヶ月以上もゴールから遠ざかっている。
 序盤、マインツの攻勢をしのいだシャルケは4分、DFからのフィードをOHシュポモティングがヘディングで落とし、CFフンテラールが抜け出してシュート。しかしGKカリウスがファインセーブ。右SHファルファンのCKをOHシュポモティングがヘディングでつなぐと、CBマティブがヘディングシュート。しかしこれもGKカリウスがファインセーブで弾きだした。
 マインツはトップに張る岡崎に向けて遠目から長いボールを放り込んでくる。6分、右SHサンペリオがCF岡崎に向けてクロスを入れるが、GKフェールマンがセーブ。シャルケも8分、右SHファルファンミドルシュート。15分にはDFからのフィードをCFフンテラールが落とし、OHシュポモティングがミドルシュート。さらに18分、左SHザネのドリブルからOHシュポモティングが落としてザネがシュート。しかしシュートはDFに当たり、GKカリウスが抑える。
 序盤はカウンターから勢いを見せていたシャルケだったが、マインツがパスを回してはCF岡崎に向けてフィードやクロスを入れると、次第にマインツ・ペースとなってくる。22分、左SHクジャチョルがミドルシュート。27分、右SHサンペリオのクロスをCF岡崎が落とし、OHマッリがシュート。そして28分、DFに当たって得たCKをCHガイスが蹴ると、DFのクリアのこぼれをCBベルが押し込む。マインツが先制点を挙げた。
 さらに31分、今度はCBベルがドリブルで持ち上がり、そのままCF岡崎に向けてフィード。PAを飛び出したGKフェールマンがヘディングではね返したものの、これを拾った右SBブロジンスキがクロス。これで得たCKをCBベルが高いヘディングシュート。あっという間にマインツが2点差をつけた。いずれも岡崎がワントップでいい働きをして、そこからチャンスを得たもの。背は低いながらよく粘り、よく戦う。
 34分にはCF岡崎がPA前でCBマティブに倒される。CHガイスのFKはGKフェールマンのスーパーセーブでポストの右に外れた。シャルケも36分、左SBコラジナツのクロスにCFフンテラールがシュート。ファンファールのCKにCBマティブがヘディングシュートを放つが、枠を外す。前半は2-0とマインツ・リードで終わる。
 後半に入ってシャルケが前から攻めてくる。8分、左SBコラジナツのクロスに右SHファルファンがシュート。しかし12分、左SHクジャチョルがミドルシュートを放つと、また次第にマインツがペースを握りだす。14分、OHマッリのスルーパスにCF岡崎が抜け出すが、DFがブロック。CHガイスが拾ってシュートを放つ。シャルケもここからのCKからカウンター。左SHザネのスルーパスに右SHファルファンが抜け出すが、右SHサンペリオが戻ってブロックした。マインツの守備が集中している。プレスも高くゲームをコントロールする。
 25分には右SBブロジンスキの斜めのパスに右SHサンペリオが走り込み、ゴール前に待つCF岡崎にふわっとクロス。GKフェールマンが前に入るが、岡崎が粘って足を伸ばし落とすと、左SHクジャチョルがミドルシュート。フリーだったが枠を外してしまった。32分にはCHガイスのFKがポストを叩く。
 しかしシャルケもシュートが決まらない。36分、CHゴレッカのシュートはバーを叩く。40分、左SBコラジナツのクロスにOHシュポモティングがシュートを放つも枠を外す。43分、右SHドラクスラーのミドルシュートもバーに嫌われる。45分、右SHドラクスラーのクロスにCFフンテラールがヘディングシュートを放つも枠に入らない。どうしてもゴールが遠いシャルケ。結局このままノーゴール。2-0のままタイムアップ。マインツがほぼ完勝と言えるゲームだった。
 負けたシャルケは惜しいシュートはあるものの、ゴールが決まらない。順位は5位と変わらなかったが7位との勝ち点差は2。じわじわと追い詰められ、EL圏内維持も厳しくなってきた。ここで内田が復帰できれば雰囲気も大きく変わるのだろうが、どうやらこのまま最終戦までシャルケの苦悩は続きそうだ。