とんま天狗は雲の上

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なでしこリーグ 第8節 レオネッサ対ベガルタレディース

 女子W杯まで残り2節。日本代表が揃ってレオネッサが首位を独走する今シーズンのなでしこリーグ。日本代表の選手たちの調子がいいのはうれしいのだが、一方的なリーグになってしまうのもつまらない。前節ベレーザがようやくレオネッサに黒星を付け、今節はここまで無敗のベガルタレディースがレオネッサに立ち向かう。
 それにしても今シーズンのベガルタはCH川村に加え、湯郷ベルから左SH中野とFW有町、さらにFW浜田も加入し強力なメンバーになっている。GKはレオネッサから移籍した武仲。両SB坂井と高良も元レオネッサだ。しかも高良と右SH嘉数は沖縄出身。暑い沖縄のピッチで凱旋の活躍を期待した。
 序盤はレオネッサが攻勢をかける。6分、CH伊藤美紀の縦パスで抜け出したFW大野が戻したボールにFW伊藤香菜子ミドルシュート。これで得たCKを川澄が蹴ると、CB甲斐がヘディングシュート。GK武仲がセーブしたボールはポストに当たり、はね返りをGK武仲が抑える。10分には左SB鮫島が強烈なミドルシュート。GK武仲がファインセーブ。続く川澄のCKにCB甲斐のヘディングシュートはポストを叩く。さらに12分、右SH川澄のクロスをCH伊藤美紀がつなぎ、FW大野が抜け出してシュート。これもGK武仲がファインセーブを見せる。
 序盤押されたベガルタレディースだったが、13分、CJ川村のクロスを左SH中野が戻し、右SH嘉数がミドルシュート。17分にはFW浜田が強烈なミドルシュートを放ち、バーを叩くとようやくベガルタが押し戻してくる。続く中野のCKから右SB坂井のヘディングにCH川村が飛び込むが、わずかに届かない。なでしこジャパンに選ばれたベガルタCH川村が気持ちを見せる。
 22分、右SH川澄から左に流して、左SB鮫島がミドルシュート。GK武仲がナイスセーブ。24分、CH川村が中盤でボールを奪い、FW浜田がボールを運ぶが、シュートは打てず。ここで給水タイムが取られると、その後はゲームも膠着状態。45分、左SH中野のクロスに右SH嘉数がシュートを放つが、前半はこれで終了。がっぷり四つに組んだゲームはスコアレスで前半を終えた。
 後半はレオネッサが頭からFW増矢を投入。伊藤香菜子をCHに下げる。2分、左SB鮫島のクロスにFW増矢が走り込むが、わずかに届かず。4分、右SH嘉数のパスからFW浜田がミドルシュートを放つが、GK海堀がナイスセーブ。7分、右SH川澄がドリブルでボールを運び、右に流すが右SB近賀のシュートはミスキック。
 しっかり組み立てて攻めていくベガルタレディースに対して、レオネッサは個人技が中心。しかし勝手知ったる選手同士で連携はしっかりとれている。15分、左SH京川のクロスにFW増矢がシュート。そして16分、右SH川澄の縦パスをFW大野が収めると、反転して見事なミドルシュート。きれいにネットを揺すりレオネッサが先制点を挙げた。
 その後もレオネッサが成熟した連携を見せて攻めていく。17分、右SH川澄からFW増矢がつなぎ、FW大野から右に展開。右SH川澄のクロスにFW増矢が走り込んでシュート。20分にはFW大野がCB山本を背負いながら反転して前を向くとそのままドリブル。最後は右に流して右SH川澄がシュート。GK武仲がナイスセーブを見せる。
 ベガルタは18分、浜田に代えて井上。さらに28分に中野に代えてFWジョバーニャ、31分、有町に代えて右SH佐々木美和を投入する。しかしレオネッサのペースは崩れない。33分、右SH川澄がミドルシュート。36分にも左SH京川の落としから右SH川澄がミドルシュートと前線の選手たちでゲームを作っていく。ベガルタも43分、中盤で奪ったボールをCH川村がドリブルで前に運び、シュートを放つが枠を外す。結局このままゴールを割れず、1-0でレオネッサが勝利した。ベガルタ残念。
 後半は中盤から前への推進力でレオネッサがベガルタを上回った。逆にベガルタは右SH嘉数、左SH中野のドリブルがレオネッサの両SB近賀と鮫島に止められてうまく機能しなかった。W杯を思えばレオネッサの成熟した選手たちの守備力・攻撃力は心強いとも言える。この調子をW杯へつなげてほしい。ちなみにベレーザも坂口と木龍のゴールで勝利してレオネッサとの勝ち点差は1。なでしこリーグもまだまだ目が離せない。