とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

Jリーグ 第16節 レッズ対ヴィッセル

 レッズは引き分けでも優勝。アウェイながら大勢のサポーターが詰めかけ、まるでホームのような状況。それでも先のナビスコ杯でグランパスに勝利したヴィッセルを見ると、意外にがんばってくれるかもしれないと期待を持って観始めた。
 4分、左WB安田のクロスにCFマルキーニョスが飛び込む。わずかに届かなかったが、ヴィッセルには久しぶりにマルキーニョスが復帰し、攻撃にアクセントをつける。しかしレッズの前への意識は高い。5分、CHチョンウヨンからCH柏木がボールを奪い、ドリブルからCF興梠が落とすと右FW梅崎が左に展開、左FW武藤がシュートする。ボールを奪ってからテンポのいい攻撃はさすがレッズ。6分、CHチョンウヨンのフィードをGK西川がキャッチミス。あわやゴールかと思ったが、枠は外れる。ミスがゴールにつながらないところが、やはりレッズにツキがあるかな。
 その後もレッズのカウンターはポンポンと流れるようにパスがつながり、あっという間にヴィッセル・ゴール前へと迫る。後追いで守るヴィッセルはファールで止めるしかない。20分、CH柏木のFKにCB槙野がヘディングシュート。24分、ヴィッセルもCH森岡が早いリスタート。右FWペドロ・ジュニオールが抜け出しドリブル。GKと一対一となってかわそうとするがGK西川がストップ。ファインセーブでヴィッセル絶好の得点チャンスを許さない。
 すると27分、右FWペドロ・ジュニオールのトラップがやや離れたところをCB槙野がチェックをかけてそのまま奪いドリブル。左に流すと左FW武藤がクロス。CF興梠が走り込みスルーをするとその後ろに右FW梅崎が飛び込んだ。ゴール。レッズが優勝に近付く先制ゴールを挙げた。31分には右WB関根のドリブルからキープして右に流すと、CH柏木のクロスにCF興梠がヘディングシュート。GK山本がキャッチしたが、レッズ・ペースでゲームは進む。
 ヴィッセルも32分、左FW小川のドリブルからCFマルキーニョスが落とし、小川がシュート。しかし左WB宇賀神がスライディング。コースが変わったシュートはバーを叩いてはね返った。39分にはチョンウヨンのCKからCB増川がヘディングシュート。しかしポストにはね返される。やはりヴィッセルにツキがない。前半は1-0レッズ・リードで終わる。
 後半が始まると、レッズのプレスがいよいよ早くなる。6分、CH阿部の縦パスからCH柏木がつないで、右FW梅崎のスルーパスにCF興梠が抜け出してシュート。しかしシュートは枠を外す。10分には右WB関根が中に切れ込んでミドルシュートを放つ。ヴィッセルは15分、左WB安田に代えて相馬、ペドロ・ジュニオールに代えてCF渡邉を投入する。ペドロ・ジュニオールはCB槙野に完全に抑えられていた。さすが槙野。レッズも26分、梅崎に代えてCFズラタン、CH柏木に代えて青木を投入する。28分、左WB相馬のクロスが入るが、左FW小川が一歩届かない。小川はこの直後、石津と交代した。
 そして30分、中盤でルーズになったボールを奪い合って、左WB宇賀神が2枚目のイエローカードをもらう。退場。32分、興梠に代えて左WB橋本を投入。一人少なくなったレッズは5-3-1で守る。36分にはCB森脇のバックパスをCF渡邉が拾い、クロスを入れるが左MF武藤が戻ってナイスクリア。そして37分にはCFズラタンのクロスから右MF青木の縦パスに左MF武藤が反転してシュート。GK山本が正面でキャッチしたが、武藤の精一杯がんばる姿がすばらしい。
 それでも39分、左FW石津の落としから左WB相馬が入れたクロスにCF渡邉がヘディングシュート。ヴィッセルがついに同点に追い付いた。一人多いヴィッセルはさらに勝利を狙う。ところが後半43分、ガンバがベガルタに追い付かれた。ダメだろ、ガンバ。ゲームはその後6分間の長いアディショナルタイムだったがレッズがそのまま守り切ってドロー。ガンバの結果に関係なく、レッズが引き分けて勝ち点1をゲット。ファーストステージ優勝を飾った。
 レッズのサッカーは嫌いではないが、ACLで早々と敗退したところが気に入らない。代表選手が少ないというのはやはりレッズのサッカーが特殊だからか。Jリーグレベルでしか通じないサッカーということだろうか。それでも無敗のまま優勝を決めたことは事実。これから先、レッズの快進撃を止めるのはどのチームか。シンガポールにも勝てない日本はまずはJリーグから始めなければならないはずだ。ますはレッズを倒せ。