とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

女子W杯 決勝トーナメント1回戦 アメリカ対コロンビア

 日本とオランダのゲームは昨日、昼休みに後半だけ観たけれど、もう一度最初から観たいのでまた明日。その前に観たアメリカ対コロンビアのゲームの報告をしておこう。
 ようやくワンバックモーガンの両エースが先発したアメリカ。対するコロンビアはグループリーグでフランスを破っている。もっともそのゲームでゴールを守ったGKは出場停止。若いGKペレスが先発した。
 4分、右SHヒースのシュートにGKペレスがナイスセーブを見せる。詰め寄ったFWワンバックが押し込んだが、オフサイドの判定。10分、左SBベラスケスのFKのクリアをCHモントーヤミドルシュート。コロンビアも守っているだけではない。しかしアメリカの方が実力は上。14分、PA前でルーズになったボールを収めたFWワンバックがシュート。しかしこれもGKペレスがスーパーセーブを見せる。これでGKが乗った。16分、左SBクリンゲンバーグのクロスにFWワンバックが飛び込むが、今一つ合わない。さらに18分、19分とアメリカがCKで攻め込むが、コロンビアがしっかり守る。なかなかゴールが遠いアメリカ。
 28分、CHホリデーがアバウトに放り込んだクロスにFWモーガンがシュート。しかしこれもGKペレスがナイスセーブを見せる。コロンビアの戦う姿勢は素晴らしい。アメリカは気持ちで後手に回ってなかなかゴール前まで入っていけない。前半は0-0で終わった。
 しかし後半早々ゲームが動く。2分、左SHラピノの縦パスにFWモーガンが走り込むと、GKペレスが果敢な飛び出し。PAライン上で手を出すとモーガンを倒してしまう。これをPKの判定。しかもGKペレスが一発レッドカードで退場。あれはあまりに厳しすぎないか。退場させなくても。もしくは退場させるなら、PKではないのでは。仕方なくコロンビアはCFビダルを下げてGKカスターニョを投入する。ところがこのPKをワンバックが外してしまう。ワンバック、やはり調子が悪いのか。
 7分、右SHオスピナがミドルシュート。コロンビア、全然あきらめていない。ところが8分、右SBクリーガーPA近くまで上がりスルーパスを出すと、FWモーガンが抜け出してシュート。GKカスターニョのニアを抜いてアメリカがついに先制点を挙げる。GKカスターニョも触ってはいたが・・・GKが変わっていなければ。
 さらに9分には右SBクリーガーのクロスにFWモーガンがヘディングシュート。しかしそこからコロンビアが積極的に反撃していく。守りに回るアメリカ。だが21分、左SBクリンゲンバーグが縦パスを出すと、FWモーガンが走り込み、CBクラビホがPA内で倒してしまう。PK。今度はCHロイドが慎重に決めてアメリカが2点目を挙げた。
 24分にはワンバックを下げてCHブライアンを投入。ホリデーをトップ下に上げる4-2-3-1の布陣。29分には左SHラピノをプレスに交代。コロンビアも27分、OHリンコンに代えてウスメを投入した。30分、CHロイドがミドルシュート。しかしGKカスターニョがナイスセーブ。一人少ないコロンビアがパスを回して攻めていく。アメリカも早いプレスで囲い込み、何とか守るが、コロンビアの攻撃的な姿勢が好ましい。アメリカは38分、ホリデーのFKにCBジョンストンがヘディングシュート。しかしその後、38分には右SHオスピナ、40分にはOHウスメとミドルシュートを放って攻めていく。次第にアメリカのパスもつながらなくなり、たじたじといった感じ。結局最後までゴールはならなかったが、コロンビアの健闘が心を打つゲームだった。
 第1GKが出場停止でなければ。先発した第2GKペレスの退場がなければ。そして何でも大会直前にアキレス腱断裂で大会に出場できなかった選手がいたという。そんな不運を吹き飛ばしての堂々の健闘。先に観たカメルーンと言い、コロンビアと言い、決勝トーナメントで消えていくチームに好チームが多い。そして彼女らはいずれもまだ若い。4年後のW杯には十分成長して更なる活躍を見せてくれるかもしれない。将来が楽しみなチームだ。コロンビアの奮闘に感動した。それは同時にアメリカの不調に驚いたゲームでもあったのだが。