とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

Jリーグ 第2ステージ第1節 山雅対レッズ

 第2ステージが始まった。とは言っても第1ステージとの間はわずか2週間。気分以外、第1ステージと大きく変わることはない。と思ったら山雅はオビナをベンチに置いて、サンフレッチェから移籍した工藤をCH。セレッソから移籍した安藤がスイーパーに座り、CB飯田がCF興梠、CB酒井がFW武藤、CH岩間がFW梅崎を完全マークするマンツーマンの守備体制を取ってきた。これでレッズ相手に最後までやれるのか。とにかくびっくりの反町采配。
 だが結局あっさり12分、レッズが先制点を挙げる。CB那須の縦パスを中盤まで下がってきたCF興梠が落とすと、興梠についてきたCB飯田のあけたスペースにCH阿部が持ち上がり、右WB関根が中に入って左WB飯尾が空けたスペースに右CB森脇が走り込んでクロス。CB酒井がボールを追う中で武藤を一瞬離してしまった。酒井の上を越えてFW武藤がヘディングシュート。マンツーマンの欠点を見事につくゴールで先制点を挙げた。さすがレッズ。
 山雅も20分、DFからのフィードに走り込んだCF前田がDF二人を抜いてのパスに左FW岩上が走り込み、クロスに右FW喜山が飛び込む。しかしシュートはGK西川がナイスセーブ。直後のCKからFW岩上のクロスにFW喜山が折り返すが、シュートは打てない。レッズも22分、右FW梅崎のクロスがDFに当たりファーサイドに流れたボールを左WB宇賀神がクロス。しかしライン上でCB安藤がクリアした。
 その後はようやく山雅が自らのマンツーマンの守備に慣れてきたか、レッズの運動量が落ちたか、大きなチャンスもなく前半を終えた。
 後半に入ると山雅が積極的に攻める。5分からFW岩上からのCKが続く。しかし7分、CH柏木がFW梅崎とのワンツーでライン際まで切れ込むと、クロスのクリアにもたついたところをCF興梠が拾ってフェイントでDFを滑らせてのシュート。後半早々レッズが追加点を挙げた。
 山雅は9分、オビナを投入。すると10分、岩上のロングスローからFWオビナが競ってこぼれ球をCH喜山がオーバーヘッドシュート。12分、FW前田のスルーパスにFWオビナが抜け出すが、CB槙野がブロック。オビナが入って前線に核ができ、山雅の攻撃が活性化する。なんで最初からオビナを出さなかった?
 そして17分、岩上のCKからCH喜山がヘディングで戻し、CB酒井がシュート。山雅が1点を返す。22分にも右WB田中のクロスをFWオビナが落とし、FW岩上がミドルシュート。枠を外すが、オビナが前線でがんばることで次第に山雅に勢いが出てきた。28分にはFW前田が反転してドリブル突破。クロスにCFオビナが走り込むが、GK西川がセーブ。その直後、前田に代えて阿部を投入する。
 レッズも反撃する。32分、CH柏木から左に流して、左WB宇賀神のクロスに途中出場のズラタンが飛び込む。がわずかに届かない。右サイドで拾った右WB関根のクロスにCH柏木がシュート。しかしわずかにポストの右。33分には右WB関根のクロスにCH阿部がボレーシュート。DFがブロックする。その後34分、武藤に代えてCH青木、40分には興梠を李に交代する。
 山雅も反撃。38分、右WB田中のクロスをCH喜山が胸で落とし、CH工藤がミドルシュート。41分、岩上のロングスローからCB酒井がオーバーヘッド。バーを叩く。さらにアディショナルタイム3分、右WB田中がミドルシュート。GK西川がナイスセーブ。その後も山雅のCKが続くがレッズが守り切る。結局2-1、レッズが逃げ切った。
 レッズ相手にマンツーマンというのはどうかな。オビナを先発させなかったのもどうだったか。レッズ相手の開幕戦だからこそ反町監督は試したのかもしれない。それを打ち破ったレッズも見事。ただ後半は守勢に回り、山雅のパワープレーに戸惑ったのも事実。結局第2ステージもレッズを中心に回っていくのだろうか。早くレッズを打ち破るチームが出てきてほしい。