とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

東アジア杯 日本対韓国

 一昨日は夜、呑み会があって女子の日韓戦を観ることができなかった。そして昨日は男子の日韓戦。一方で昨日は仕事で嫌なことがあった。負けがわかっている女子のゲームを観る気がせず、男子の日韓戦を先に観戦した。もっとも男子韓国代表は強い。日本と同様、海外組は選ばれていないが、Jリーグでおなじみの選手も多い。JリーグとKリーグの戦いと言えるかもしれない。
 北朝鮮戦で終盤暑さと疲れから身体が動かなくなったことへの反省からか、日本は前半、あまり高い位置からプレスをかけることはせず、韓国に自由にパスを回させて攻めさせる。一方でCB槙野が韓国の長身CFキムシヌクにしっかりとついて前線で自由にさせない守備。15分には左SHキムミヌがミドルシュート
 しかしあまり引きすぎると、韓国の高いプレスの前に自陣でのパス回しも苦しくなり、ミスが増えてくる。特に北朝鮮戦ではいい動きを見せていたCH山口のミスが目立つ。一方、CH藤田は堅実な動き。OH柴崎をトップ下に反撃を狙うが、永井、倉田の両SHも下がって、CF興梠にボールが入ってもそこからなかなか有効な攻撃を仕掛けることができない。20分、CHチョンウヨンがミドルシュート
 そして27分、右SBチョンドンホからのクロスを左SHキムミヌがヘディングシュートすると、競ったCB森重の手に当たりPK。これをCHチャンヒョンスが落ち着いて決めて韓国が先制点を挙げた。韓国に先制されるところまでは想定していないはず。しかしここまで低い位置で守っていると、いざ反撃しようとしても韓国のプレスの前になかなか前にボールを運べない。31分にはOHチュセジョンの仕掛けをCH山口が倒してPA外側のFKをチョンウヨンが蹴るが枠の外。38分には右SB遠藤がボールを奪われ、CHチョンウヨンがミドルシュート。なかなか日本が攻められない。
 またも敗戦かと嫌な感じがし始めた39分、中盤深い位置でのFKをOH柴崎が横に流してCB槙野がミドルシュート。DFに当たってはね返ったボールを日本が収めて、左SH倉田がていねいに落とすと、CH山口がミドルシュート。これが決まり日本が同点に追い付く。前半は1-1で終えた。
 後半に入ると一転、日本が序盤から高い位置でプレスを仕掛ける。5分には左SH倉田がミドルシュート。代表初出場の倉田だが、後半は左サイドから積極的に中に走り込んでボールに触り、韓国の守備を混乱させる。一方、左SB太田に元気がない。上がりも少なく、クロスも正確性を欠く。
 韓国は19分、OHチュセジョン、左SBイジュヨンに代えて、OHイジェソンと左SBホンチョルを投入。するとさっそく韓国が攻勢をかける。23分、CHチョンウヨンからのFKをCBキムギヒがヘディングで折り返すと、OHイジェソンがヘディングシュート。バーを叩く。さらにはね返りを右SHイヨンジェがボレーシュート。これは枠を外した。28分には右SBチョンドンホのクロスのクリアを拾ったCHチョンヒョンスが縦に入れると、OHイジェソンが反転からシュート。枠は外したが、また韓国が元気を取り戻した。
 日本は25分、永井に代えて右SH浅野を投入。しかし日本のプレスがかからず、後ろに戻すパスが多い。32分には右SBチョンドンホのクロスにCFキムシヌクがボレーシュート。CB槙野が自由にさせない。34分には左SHキムミヌがドリブルで切れ込みミドルシュート。サイドネットに外す。
 何とか反撃しようと日本は34分、FW宇佐美、42分にはCF川又を投入するが、二人が活躍する場面は少ない。アディショナルタイムには途中出場のCHクォンチャンフンのブレ球FKにGK西川がナイスパンチングでセーブ。そしてタイムアップ。熱戦ではあったが、見所は少ない。結局前半のスコアのまま、1-1でゲームを終えた。
 CF興梠、OH柴崎、CH藤田、そしてCH山口とよくやっていたし、左SH倉田もよかった。しかしやはりアジアレベル。まだまだ隣国のライバルを圧倒するにはほど遠い。次は中国戦。どんなメンバーでどんなゲームを見せてくれるのか。そろそろ猛暑を吹き飛ばす攻撃を爆発的な攻撃を見てみたいが、たぶんそれはこの暑さの中では難しいだろう。耐えて、しっかりとアピールする。そんなサッカーの先に見えてくるものもあるはず。将来を楽しみにじっくりと代表ゲームを観ていきたい。