とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

女子東アジア杯 日本対韓国

 結果はわかっていたが、メンバーは北朝鮮戦に比べ大きく若返った。かつてのヤングなでしこを中心とする選手たちがどんなプレーを見せたのか、恐る恐るの思いで観戦した。と、思った以上に日本の動きがいい。序盤から積極的にプレスをかけて、いい感じでパスが回る。
 3分、右SH柴田から右SB京川のクロスにFW有町がシュート。初戦に続いて右SBで先発の京川も今度は落ち着いてプレーをしている。しかし初出場選手はまだ落ち着かない。6分、CB村松がCFチョンソンビンにボールを奪われシュートを打たれる。10分にはCH上辻がミドルシュート。18分にはCH猶本もミドルシュート
 しかし次第に韓国のプレスが高く、強くなってくると、中盤から前にボールを運べなくなる。CH猶本、CH上辻からのパスがカットされ、またプレスをかけられてボールが横や後ろにしか動かない。それでも25分、CH上辻からのスルーパスにFW有町が抜け出して、ドリブルからシュートを放つが、枠を捉えられない。
 そして30分、左SH中島のCKから一旦中島に戻して、クロスはミスキックだがCH猶本が拾って縦パス。だがDFがクリアしたところを今度は中島がミドルシュート。これがDFに当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれる。前半の中頃以降は押し込まれることが多い展開だったが、一瞬のチャンスを生かし、日本が先制。前半は1-0と日本リードで終えた。
 内容的にはイマイチだった日本だが、後半に入り監督にかなり発破をかけられたか、積極的にプレーをし始める。1分、FW田中美南がドリブルで仕掛けてPA内まで進入すると、3分には右SB京川がミドルシュート。4分には左SH中島もミドルシュートを放つ。京川の積極的な上がり、田中美南の前線でのふんばりが目を引く。
 しかし5分、CFチョンソルビンの縦パスをOHイミナが受けると、CB村松を背負って向きを変えシュート。GK山下が落ち着いてキャッチしたが、CB村松がまだ乗り切れない。そして9分、韓国がDFからのフィードを中にいた左SB薊がクリアするが、これがCHチョソヒョンの正面に飛んでそのままドリブル。CB村松が正面に立つが、寄せが甘くミドルシュートを打たれる。ゴール。韓国が同点に追い付いた。村松はいい経験をしている。
 その後、しばらく韓国が押し込むが、日本も積極的に押し返していく。12分にはCH猶本から右に流すと、右SB京川がミドルシュート。DFに当たってこぼれたボールを田中美南がシュート。枠は外すが、京川、田中美南の積極的な姿勢がチームを引っ張る。そして18分、上辻に代えてCH川村を投入。左サイドも中島と薊の位置を入れ替え、薊を左SHに上げて積極的に点を取りに行く。CB村松を経験値の高い中島にカバーさせる意味があったかもしれない。
 するとCH川村から長い距離のパスが出て、大きく展開し日本が攻めていく。CH猶本もやりやすそうだ。25分、CH川村から右に展開。右SH柴田のクロスにFW有町が抜け出してシュート。ネットを揺らすが、ここはオフサイド。27分には薊に代えて有町を左SHに下げ、FW菅澤を投入する。28分には左SB中島のフィードをFW菅澤が落とし、右SH柴田がドリブル。右に流して右京川のクロスに柴田がシュート。いい展開だったが、ここで空振り。ピッチが悪くボールが浮いたか。最大のチャンスを逃す。残念。それでも31分には右SB京川が積極的に上がってドリブルで中に切れ込みシュート。42分、FW田中美南がCHチョソヒョンを背負いつつ仕掛けると、いい位置でFKをゲット。左SB中島が蹴るが枠を外す。しかし日本ペース。36分には左SH有町に代えて横山を投入。積極的にドリブルで仕掛けるが、やや単調でDFに止められる。
 そしてそのままアディショナルタイムに入る。2分、韓国がPAやや遠目からのFKを途中出場チョンガウルが蹴ると、見事に弧を描いてネットに吸い込まれた。ゴール。結局これで勝ち越され1-2。惜しくも敗戦、2連敗の結果となってしまった。
 しかし内容的には日本の方が勝っていた。若手の積極的なプレーも頼もしく、もっと見てみたいと思う。次の中国戦、佐々木監督はどんなメンバーを先発させるのか。3連戦の集大成を見せてほしいと思う。