とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

いじめられた経験しか思い浮かばないが・・・。

 自民党国会議員が相次いで、学生時代に行ったいじめを武勇伝のようにブログに書いて批判を浴びた。私も同じように書けるいじめ経験がないかと記憶を探ったが、見当たらない。思い出すのはいじめられた経験だけだ。
 まず保育園の頃、というから4歳くらいか、ジャングルジムを上っていて女の子の足を触ったと非難されたのが最初のいじめられ記憶だ。ついで小学2年生の時、好きな女の子を聞かれ答えると、囃し立てられた記憶がある。そういえば、多分低学年だと思うが、近所の子供たちと遊んで、泣いて帰ってきた私に、母が「誰にいじめられたの?仕返しに行こう」と言われ、隣家の3歳下の、ということは多分幼稚園児のよっちゃん相手に、母の命令で腰が引けた姿勢で手を出したことがある。年下相手に恥ずかしかった。よっちゃんは、痛がりもせず、「何やってんだ?」といった怪訝な表情をしていた。
 5年生の頃、同級生の大森君と講堂の前で組み合った記憶がある。たぶんいつまでもふざけて整列しない彼を注意して喧嘩になったものと思うが、結果は互角。その頃には3月生まれの私も体格がよくなり、運動能力で負けることはなくなった。
 しかし気弱なところは変わらない。中学1年の時に、クラスでも不良と言われた大須賀君と口喧嘩になり、涙を流したことがある。同級生の女子生徒が慰めてくれたことを覚えている。こうしてどこまで行っても、いじめたり、喧嘩して勝った記憶がない。社会人になってから、女性社員を3人泣かせたと友人にいじられるが、いじめたわけではなく、何気ない言葉に相手が反応して泣いてしまった結果だ。例えば、仕事を頼んだら既に頼まれていた仕事があって、彼女の中で一杯一杯になって突然涙を浮かべた、とか。
 もちろん意識しない言葉がいじめになっていたということもあるだろう。それは否定しない。「当たりはやさしいが、仕事の要求は厳しい」というのが私の評価のように聞こえてくる。「全然ダメ!」なんて言ったこともある。
 でも、「若い頃はこんなにやんちゃだった」と自慢できるようなことは何一つ思い浮かばない。やんちゃと言えば、小学生の頃、部活をさぼって自転車で隣町まで魚を取りに行ったことくらいか。やんちゃというよりは卑怯だった記憶しかない。気が小さく気弱な性格がいまだに卑怯な行動や判断につながっているような気がする。いじめを自慢できる人がうらやましい。そういう人だからこそ代議士にもなれたんだろう。でも代議士は国民の代表だから、いじめられ経験しかない人も代議士であってほしいなあ。そんなことをブログに書いている代議士はいないんだろうか。そうした人であればきっと投票したくなるに違いない。