とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

東アジア杯 日本対中国

 結果にこだわる気はないけど、先発メンバーには興味があった。川又と永井が先発と聞いたときには驚いた。両SBを米倉と丹羽のガンバ勢。2戦勝ちなしでCBを代えがたいのはわかるが、その代わりに両SBが初起用の選手となってしまった。丹羽は本来のCBで使いたかった。それで遠藤をCHで起用したというのは彼の能力が高く評価されたからか。
 東アジア杯最終戦は韓国戦と一転、今度は序盤から日本が積極的に攻めていった。だが中国の意識も高い。3分、DFからの縦パスを受けたCF于大宝がシュートを放つ。日本もCKからのクリアボールを拾った左SH宇佐美がミドルシュート。バーを叩いた。しかし中国の方が出足が早く前への推進力がある。7分、左SH宇佐美からのパスをカットすると、右SH武磊が中にパス。CF于大宝がつないで左SH郜林がシュート。カウンターが早い。そして10分、左サイドからのスローインから左SH郜林のパスをOH呉曦が落とすと右SH武磊がミドルシュート。これが見事に決まり、中国が先制点を挙げる。中国に押し込まれたと思ったら、その勢いをとめることができず、あっという間の出来事だった。
 先制したら今度は中国がラインを下げて、自陣深くブロックをつくる。15分、CH山口の縦パスにOH武藤が抜け出すが、DFにクリアされる。さらに15分、OH武藤のスルーパスに左SB米倉が走りこみシュート。DFがブロック。縦に速い攻撃を言われる日本だが、中国の方が縦への突進力は高い。23分、中盤でルーズボールを拾ったOH呉曦から右SH武磊がパスを受けるとそのままドリブル。OH呉曦とワンツーの上に右SH武磊がシュート。27分にも左SB饒偉輝からのフィードを受けた右SH武磊がドリブルでPA内に侵入。左SB米倉が併走するが最後は自ら倒れて事なきを得た。危なかった。
 日本も28分、CH山口の縦パスに抜け出したOH武藤がGKをかわしてクロスを落とすが、左SH宇佐美のミドルシュートはGK王大雪がキャッチする。何とか同点に追いつこうと攻めるが、中国の固い守備ブロックをこじ開けられない。36分にはCF川又の縦パスに左SH宇佐美が抜け出すが、最後はDFがブロックした。そして41分、CB槇野からの縦パスに左SB米倉が抜け出し、クロスにOH武藤が走りこむ。ゴール。身体ごと押し込んだゴールが決まり、日本が前半のうち同点に追いついた。
 後半に入っても日本の勢いは続く。3分、右サイド深く放り込まれたパスに追い付いた右SH永井からのクロスにCH山口がミドルシュート。しかしDFがブロック。6分には左SB米倉がドリブルで持ち上がりそのままミドルシュートを放つ。日本がパスを回して攻めれば、中国は縦に速いカウンターで応戦。互角の展開が続く。14分、右SB丹羽のクロスにCF川又が受けて反転からシュート。DFがブロック。
 16分、なかなか前線でうまく収められない川又に代わって、興梠が出場する。25分には、中国の最終ラインでのボールを右SH永井、CF興梠、CH山口とプレスをかけて追いかけ、最後は武藤が奪ってドリブルからシュート。しかしGK王大雪がセーブ。26分、CH山口の縦パスからCF興梠のスルーパスに右SH永井が飛び出すが、GK王大雪にセーブされる。
 29分にはOH武藤に代えて柴崎を投入。さらに38分、右SH永井に代えて浅野。日本がプレスをかけてペースを握れば、中国は長いボールを前線に放り込んでくる。一進一退でなかなかお互いチャンスをつかめない。アディショナルタイム3分、柴崎のFKにCH遠藤がヘディングシュート。だが枠を捉えられない、結局このまま1-1で引き分け。日本は東アジア杯、1敗2分で初めての最下位に終わった。
 新たな選手を発掘するのが目的と割り切ればこういうゲームがあってもいいだろう。だが結局3試合で大した収穫はなかった。W杯アジア2次予選は9月3日に第2戦カンボジア戦が始まる。その時はどんなメンバーで望むのか。海外組がいないと勝てないようでは今後が思いやられるのだが、結局そうならざるをえないのか。今回の東アジア杯に出場した選手から誰が選ばれるのか楽しみだ。森重、槇野、GKの西川と東口に加えては、山口と遠藤、武藤くらいだろうか。宇佐美は調子を取り戻してほしい。また、川又と永井はグランパスでがんばってください。明日観戦に行くけど、ヘロヘロだったらどうしよう。