とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第1節 レスター対サンダーランド

 岡崎のプレミアリーグが始まった。開幕戦2トップの一角でスタメン出場。周りとの連携はどうか、プレミアリーグの強い当たりになじむことができるのか、その特徴と存在感を発揮できるのか、興味は尽きない。
 序盤からレスターが積極的に攻めていく。サンダーランドの反撃は6分、MFラーションのフィードをDFがクリアしたところをCFデフォーが拾ってシュート。続くCKにヘディングシュート。GKシュマイケルが弾き返すと再びヘディングシュート。赤白縦縞のユニフォームは背番号がわかりづらいが、GKシュマイケルの好セーブでサンダーランドの序盤のチャンスを摘み取った。
 するとゲームはレスター・ペースで進む。そして11分、左SHアルブライトンのFKにFWバーディーがニアに走り込んで、フリックしたヘディングがそのままゴールに飛び込む。レスターが幸先よく先制した。13分には中盤からのスルーパスに走り込んだFWバーディーのクロスにFW岡崎がニアに走り込んでシュート。DFともつれて掻き出したボールに右SHマレズがシュート。バーディーと岡崎の2トップは2人ともよく動いてDFを混乱させる。似たタイプだがバーディーが長い距離を走り、岡崎がうまくDFと競ってボールをさばく。マレズとアルブライトンの両SHとの連携もよく取れている。
 そして18分、左SHアルブライトンのクロスを右SHマレズがヘディングで押し込みゴール。レスターがすぐに追加点を挙げた。さらに24分、今度は右SHマレズのドリブルをCHキャッターモールがPA内で倒してPK献上。これをマレズが決めて、何と早々と3点目。でもここまで岡崎はよく動いているものの、なかなかパスが出ず、ゴールに絡めないのがさみしい。
 27分、CBコアテスにFW岡崎が身体を入れてボールを奪い、右SHマレズに渡して縦パスからFWバーディーがシュート。29分にはFW岡崎がGKパンティリモンに積極的にプレスをかけてミスキックを誘い、右SHマレズのクロスに左SBシュルップがヘディングシュートを放つ。次第に岡崎が存在感を出してくる。3点差を追いかけるサンダーランドは30分、CHキャッターモールに代えてFWフレッチャーを投入し、4-4-2とFWの枚数を増やしてくる。
 40分、左SHアルブライトンのスルーパスに走り込んだFWバーディーのクロスにFW岡崎がDFを引き付けてファーサイドで右SHマレズがシュート。アディショナルタイムにはFW岡崎がドリブルからヒールで落としてCHドリンクウォーターがミドルシュート。GKパンティリモンがナイスセーブを見せるが、岡崎のアグレッシブな動きが攻撃にアクセントを与えている。
 後半に入っても岡崎が積極的に動き回る。6分、左SBシュルップのスローインをFW岡崎がバックヘッド。左SHアルブライトンが落としてFWバーディーがドリブル。そのままシュートを放つ。11分にはFW岡崎のポストプレーから右SHマレズがドリブル。粘って最後はミドルシュート。FW岡崎の前線で起点となる動きが効いている。そしてもう一人のFWバーディーが抜け出す動きと2人の役割が明確に分担されている。
 サンダーランドは15分、CHロドウェルの縦パスから右SHアダム・ジョンソンのスルーパスにFWデフォーが抜け出してシュート。1点を返す。さらに18分にはFWデフォーがドリブルから切り替えしてシュート。しかし18分、右サイドからFWバーディーのクロスにFW岡崎、左SHアルブライトンが滑り込んで届かず。流れたボールに左SBシュルップがクロスを入れると、DFのクリアを拾った左SHアルブライトンがシュート。レスターが4点目と突き放す。
 サンダーランドも26分、右SHアダム・ジョンソンのクロスをFWデフォーがうまく折り返してGKシュマイケルの上を抜き、FWフレッチャーがシュート。2点目と追い上げるが、その後はゴールならず。岡崎は42分、途中交代のOHカンテのスルーパスを引き出す動きから切り返してシュートを放つが、CBカブルの足に当たる。その後も岡崎がうまく収めては時間を使い、そしてタイムアップ。90分間フル出場。ゴールにからむプレーはなかったが、よく動いてボールを収め、存在感はよく示した。
 試合後のコメントで「今日は60%の出来」と言っていた。あれで60%ならば100%になったらどうなるんだろう。次はゴールを決めて、80%に近付いてほしい。岡崎の動きを見ながら先日の中国戦を思い出した。川又ではまだまだ岡崎の足元にも及ばない。