とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第3節 レスター対トッテナム

 第2節でプレミアリーグ初得点と順調なスタートを見せた岡崎。第3節には昨シーズン5位の強豪トッテナムとの対戦を迎えた。強豪チーム相手にどんなプレーができるのか。レスターがチームとしてどう戦い、その中で岡崎がこれまでのような存在感を示せるのか。ゴールという結果以上にその働きぶりに興味があった。
 序盤レスターはしっかりと守備ブロックを作り、守りを固めてきた。それでも6分、トッテナムのCB陣がクリアミスをすると、バーディーと岡崎の2トップがしっかりと詰め寄っていく。高い位置からのプレスの意識は変わらない。8分、トッテナムのOHデンベレのミドルシュートはしっかりとGKシュマイケルがキャッチ。するとFW岡崎のキープ、右SHマレズの仕掛けからファールをもらい、次第にレスターが攻勢になっていく。
 そして13分、右SBデラーツのスローインからDFのクリアを左SHアルブライトンがシュート。FW岡崎にこぼれ、ボレーシュートを放つ。CBアルデルウェイレルトにブロックされた。28分にもOHデンベレがミドルシュートトッテナムエリクセンがケガで欠場した影響か、攻撃を組み立てる選手がいない。ラメラ、チャドリの両SHの仕掛けも不発。CFケインがボールに触る場面もほとんどない。32分にはFW岡崎の落としからCHキングが横に流し、CHドリンクウォーターのスルーパスに岡崎が走り込んでいく。頭で突いてゴール横まで行くがDFにクリアされた。
 チャンスはレスターの方が多い印象だが、ボールポゼッションはトッテナムが上。左右にサイドチェンジをして揺さぶっていくとレスターのDFラインが次第に低くなっていき、押し込まれる展開が続く。だが守備陣ががんばるレスター。アディショナルタイムにはCHキングがドリブルでゴール横まで進み、クロスを入れるが走り込んだ岡崎にもう一つ合わない。前半はスコアレスのまま終了した。
 後半も一進一退の攻防。3分、右SBウォーカーのアーリークロスに右SHチャドリが抜け出すが、シュートは枠を外す。直後の4分、レスターも左SHアルブライトンのクロスにFW岡崎がフリック。だが右SHマレズに合わない。10分、右SHマレズのスルーパスにCHドリンクウォーターが走り込んで、切り替えしてシュート。枠を外す。18分、トッテナムのCFケインがドリブルで4人のDFを引きずりながらシュート。しかしGKシュマイケルがキャッチした。24分、FWバーディーから右に展開。右SHマレズが中に切れ込んでシュート。しかしGKロリスがナイスセーブを見せる。
 お互い決め手がないままゲームが進行。トッテナムは20分、右SHラメラに代えてアリ。さらに32分、OHデンベレに代えてキャロルを投入。二人とも若い選手だ。レスターも33分、左SHアルブライトンに代えてカンテ。さらに35分にはCHドリンクウォーターに代えてスイス代表インラーを投入する。
 すると36分、トッテナムのCFケインが強引なドリブルでDFの間を進むと、左に流して左SHチャドリが狙い済ましたクロス。右SHアリが走り込んでヘディングシュート。ついにトッテナムが先制点を挙げた。しかし直後の37分、今度はレスターがCBモーガンからのフィードをFWバーディーがヘディングで流し、右SHマレズがドリブル。そしてニアサイドにシュート。これが決まりレスターが同点に追い付く。
 その後はレスターが優勢。39分、左SHカンテのクロスにFW岡崎がダイビングヘッドを見せるも届かず。43分、右SHマレズのクロスにCBモーガンがドンピシャ・ヘディングシュートもGKロリスの正面でファインセーブ。アディショナルタイムにはトッテナムが押し返す場面もあったが、結局それ以上は両チームともゴールならず。1-1のドローで終わった。
 岡崎はトッテナム相手でもよく動いて彼らしさを出していた。ただ、ラインが下がるといつも以上の運動量が求められ、少し心配。もっとも終盤、岡崎の動きが悪いと思う時間帯はなかった。マレズの同点ゴールの場面もゴール前には岡崎が詰めていて、クロスを送ればもっと完全にゴールが狙えたように思うが、マレズのプレーがここまでのレスターの成績を引っ張っているので、そこはしょうがない。最終盤、レスターは昨シーズンのチーム得点王ウジョアが出場したが、長身でバーディーと同タイプ。レスターのサッカースタイルが変わらない限り、岡崎はこれからも使い続けられるだろう。これからしばらく中位以下のチームとの対戦が続く。その中でまた何点かゴールを積み重ねられるといい。これからもこのプレーを続けることだ。