とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

天皇杯決勝 レッズ対ガンバ

 天皇杯決勝は元日に妻の実家で観た。が後半は外出し、帰ってきたら後半30分。その間にガンバが勝ち越して結局そのまま終了した。だから結果は知っていたが、帰宅してからもう一度、録画しておいたビデオを見直した。レッズは柏木の不在が大きかった。それに引き換えガンバはいつものサッカーで勝利を呼び寄せた。長谷川監督の采配も光った。

 前半4分、左SH宇佐美がドリブルでDFを二人抜き去ってクロスを入れると、CFパトリックがシュート。バーを叩く。宇佐美がこの日も元気そうだ。直後、左CB槙野が右手をGK西川に踏まれて流血。痛みをこらえてゲームに復帰する。10分、梅崎のCKに左CB槙野がシュートを放つ。直後、ガンバの右SB米倉が右太股を抑えて倒れ込む。結局12分、CH井手口に交代。今野を右SBに移すが、その後も両チーム気持ちのこもった激しい攻防が続いた。

 25分、CH遠藤からのサイドチェンジに左SH宇佐美が抜け出してトラップ。しかしGK西川が詰めてきてシュートは打てず、左に流すと左SB藤春のクロスにCFパトリックがヘディングシュート。わずかに右に外す。すると32分、CH遠藤からの長いスルーパスにCFパトリックが抜け出してドリブルからGK西川の左肩口を抜く豪快なシュート。ガンバが先制点を挙げた。

 しかし36分、今度はレッズが反撃する。右WB梅崎が切れ込んでクロスを入れると、右FW李忠成がヘディングシュート。ポストにはね返されたボールをCF興梠がシュート。これが決まり、すぐにレッズが同点に追い付いた。その後も互角の攻防。アディショナルタイム1分には、左WB宇賀神のクロスを右WB梅崎がヘディングで折り返すと、CH青木がヘディングシュート。しかし力なくGK東口がキャッチした。前半は1-1で折り返した。

 後半4分、右WB梅崎がミドルシュート。6分には右FW李忠成ミドルシュート。後半もレッズが積極的に攻めていく。しかし8分、遠藤のCKにCB槙野のマークを振り切ってゴール前に走り込んだCFパトリックがシュート。ガンバが勝ち越し点を挙げた。ガンバは勝ち越し直後、宇佐美をFWに上げて倉田を左SHに下げて守備を固める。12分、遠藤のFKはわずかにポストの右に外す。

 レッズは12分、梅崎と武藤を下げて、右WB関根とCFズラタンを投入する。興梠は左シャドーに下げる。21分、右WB関根のミドルシュートがDFに当たってゴール前に飛ぶと、CFパトリックがヘディングでクリア。しかしこれを拾ったCH阿部がミドルシュート。パトリックが身体を張ってブロック。こぼれ球をGK東口がナイスセーブ。パトリックの気持ちが充実している。22分、右WB関根のドリブル突破からクロスにCB那須がヘディングシュート。これもGK東口がキャッチする。

 レッズは24分、左WB宇賀神に代えて高木を投入。すると25分、左WB高木のクロスをCFズラタンが落とし、左FW興梠が反転からシュート。28分にも左WB高木のクロスに右FW李忠成がヘディングシュートを放つ。ガンバは31分、宇佐美に代えてCH内田を投入。遠藤をOHに上げる。

 32分、CH遠藤のスルーパスにCFパトリックが抜け出し、クロスにCH遠藤がミドルシュート。しかしCB槙野がブロック。34分、右WB関根のアーリークロスを左FW興梠が落として右FW李忠成がシュート。しかし興梠がファール。38分にも高木のCKからCB那須がヘディングシュート。ポストに当たってはね返りをCB槙野が押し込む。しかし那須がファールを取られゴールが認められない。40分には右CB森脇がミドルシュート。GK東口がセーブする。

 43分にはガンバはパトリックに代えてCF長沢を投入する。アディショナルタイム1分、左WB高木のクロスにCFズラタンがヘディングシュート。わずかに合わず、枠を捉えられない。アディショナルタイム4分、左WB高木のクロスにCFズラタンがドンピシャ・ヘディングシュート。しかしこれも枠を捉えられない。アディショナルタイム5分、DFに当たったボールが上がっていた左CB槙野の前にこぼれ、すぐにシュート。しかしGK東口がファインセーブした。結局このままタイムアップ。ガンバが後半のパトリックのゴールを守り切って、ガンバが天皇杯優勝を遂げた。今季初めてにして最後のタイトルを手に入れた。

 終わってみればレッズは柏木の欠場が痛かった。攻撃のバリエーションが少なく、セットプレーも前半は梅崎が蹴ったが、後半は宇賀神が務め、さらに高木に交代した。柏木とは雲泥の差だ。一方のガンバは途中で米倉が交代し、最後はボランチが若手二人に代わっていたが、先発した遠藤と今野もピッチにいて二人をうまくリードした。そして遠藤が最後までゲームをコントロール。両チームの要のボランチの存・不在が明暗を分けたゲームだった。