とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

高校サッカー準々決勝 國學院久我山対前橋育英

 今年になって初めて高校サッカーを観た。準々決勝の國學院久我山前橋育英戦。前橋育英は昨年度、決勝まで進出したが、延長戦の末、星陵に敗北して涙を飲んだ。改めて昨年の観戦記を読むと、今年も先発しているFW野口が同点ゴールを決め、FW横澤が途中出場でいい動きを見せていた。他はほとんど選手が代わっている。対する國學院久我山は初めてのベスト4進出を狙う。ゲームは國學院久我山がパスを回して主導権を握って攻めていく。

 6分、右SB宮原がドリブルで仕掛けて最前線近くまで上がりクロスにCF澁谷がシュート。8分にはOH名倉のドリブルからCF澁谷が落とし、名倉がシュート。DFがブロックしたが、國學院久我山が小気味よくパスを回して攻勢をかける。25分にはOH名倉のスルーパスに左SH小林が抜け出してシュートを決めるが、これはオフサイドだった。

 國學院久我山の早いプレスに戸惑っていた前橋育英だったが、30分近くになってようやく攻められるようになってくる。長いパスをピッチ広く展開して、サイドから攻撃を仕掛ける。35分、CH尾ノ上のミドルシュート。37分、右SB綿引のクロスからFW野口がヘディングシュート。39分、CH尾ノ上のFKの左SB吉田がヘディングシュート。さらに40分には右SH横澤がドリブルで中に切れ込み、スルーパスにCH大塚が走り込みシュート。しかし國學院久我山のキャプテン右SB宮原がライン上でブロックする。お互い上下動の多い激しいゲームで、前半はスコアレスで折り返した。

 後半も攻めあうが、お互い守備もしっかりしている。なかなかゴール前まで入っていけない。11分、國學院久我山のCH知久がミドルシュート。そして12分、CF澁谷から右に展開したパスを右SH内桶が受けると思い切ったミドルシュート。これがゴール右上に飛び込む。スーパーゴールを決めて國學院久我山が先制点を挙げた。

 前橋育英は15分、右SH佐藤に代えてFW馬場を投入すると、積極的に反撃を仕掛けていく。16分、左CB大平のフィードをFW馬場が落として、CH大塚がシュート。19分には細かいパスをつなぎ左SH金子がシュートを放つが、枠を捉えられない。23分、右SH横澤がミドルシュート。25分、左SB吉田がミドルシュート。33分にはCB大平のフィードのこぼれをFW野口が左に流して左SH金子がシュート。しかしいずれも枠に飛んでいかない。

 結局最後まで集中した守りを見せた國學院久我山が1点を守りきって準決勝進出を決めた。前橋育英ももっと前半から攻めていけばと思わないではないが、それを許さない國學院久我山のパスワークがあった。1点リードした後の守りも見事。体格はないが、それを補う技術で面白いサッカーを展開した。準決勝の青山山田戦も楽しみだ。