とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

Jリーグ第2節 グランパス対サンフレッチェ

 開幕戦はシモビッチの高いヘディングシュートで勝利したグランパス。しかし相手は昇格したばかりのジュビロ。第2節の相手は昨季年間チャンピオンのサンフレッチェ。しかしサンフレッチェもフジゼロックススーパーカップで勝利して以降は、開幕戦、ACLと3連敗を重ねている。とは言ってもやはり敗戦を覚悟で観始めた。

 4分、左FWピーター・ウタカから左に流して、中盤から駆け上がったCH宮原のクロスに右FW柴崎がシュート。GK楢崎がセーブする。9分にはDFラインでボールを奪ってカウンター。CF佐藤の落としに右FW柴崎がミドルシュートを放つ。さらに10分にも右FW柴崎がミドルシュート。12分、右WBミキッチミドルシュート。さらに15分、右WBミキッチのクロスを右FW柴崎が落として左FWピーター・ウタカがシュートする。序盤は完全にサンフレッチェ・ペース。グランパスは全くシュートも打てない。

 しかし17分、中盤でCHイスンヒがサンフレッチェのボールを奪う。一旦はCF佐藤に奪われるが、もう一度スライディングで取り返してそのまま右に展開すると、右SH古林がゴール前に絶妙なクロスを入れて、CFシモビッチがシュート。グランパスが先制点を挙げた。

 サンフレッチェは17分、左CB佐々木のスルーパスにCF佐藤が走り込むが、わずかに届かない。グランパスは28分、右SH古林のクロスのクリアをCHイスンヒが拾って前進。シモビッチに出そうとしたパスはDFにカットされるがもう一度拾ってシュートを放つ。がポストの左に外れた。

 サンフレッチェは30分、柴崎のCKから左CB佐々木がヘディングで折り返すと、CB千葉がヘディングシュート。左SB安田がゴール内でヘディングクリアする。グランパスも31分、左SH永井のドリブルから左に流し、OH矢田のクロスにCFシモビッチがシュート。さらに34分、CFシモビッチの落としからOH矢田が左に展開。左SH永井がドリブルで駆け上がり、切り返してシュートを放つが、GK林の正面。サンフレッチェも36分、CHイスンヒから右FW柴崎がボールを奪い、左FWウタカから右FW柴崎がシュート。最後はGK楢崎が抑える。40分、左FWウタカのミドルシュートはGK楢崎がナイスセーブ。

 このまま何とか前半は守り切ってほしいと思った43分、左WB柏のパスから左FWウタカがゴール前右サイドに見事なスルーパス。右WBミキッチが走り込み、クロスに右FW柴崎がシュート。これがCF佐藤に当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。無念。ついに同点に追い付かれてしまった。佐藤はこれで中山を抜いてJ1リーグ最高ゴール記録を更新した。

 後半もサンフレッチェが攻めて、グランパスが粘り強く守る展開が続く。11分、右FW柴崎のクロスに左WB柏が走り込み、クロスにCF佐藤がシュート。GK楢崎がよくセーブしたが、オフサイド。12分には右CB塩谷がミドルシュート。そして13分、サンフレッチェはCF佐藤に代えて浅野を投入する。14分、CH青山のフィードにさっそくCF浅野が走り込みシュート。サンフレッチェが攻めていく。ここでグランパスもOH矢田に代えてFW松田を投入。

 18分、左FWピーター・ウタカがドリブルから切り返してミドルシュート。GK楢崎がナイスセーブ。ピーター・ウタカもバイタルエリアの中途半端な位置に戻ってはボールを収め仕掛けていく。すっかりサンフレッチェのサッカーに慣れたようだ。だがグランパスも粘り強く守る。23分には左SH永井の大きなサイドチェンジから右SH古林が駆け上がり、クロスを永井が落としてCH田口がシュート。しかしDFにブロックされる。

 サンフレッチェも25分、右WBミキッチのクロスから右FW柴崎がシュート。26分、右CB塩谷が上がってきてミドルシュートグランパスは27分、カウンターからFW松田のスルーパスがゴール前に出て、左SH永井が抜け出す。GKと一対一。だが狙ったシュートはGK林が正面でキャッチした。

 サンフレッチェは32分、右WBミキッチに代えて清水を投入。34分、左WB柏のミドルシュートはGK楢崎がセーブ。34分、CF浅野のミドルシュートは枠を捉えられない。そしてゲームはアディショナルタイムに入っていく。アディショナルタイム1分、サンフレッチェのCKからグランパスがカウンター。FW松田がドリブルから左SH永井につないで左に展開。左サイドを上がったSH古林のクロスにCFシモビッチがシュート。しかし枠を捉えられなかった。

 その後、CF浅野のヘディングシュート、シモビッチのミドルシュートと攻め合ったが、お互いゴールは決められず。結局1-1のままタイムアップとなった。サンフレッチェ相手に勝点1はグランパスにとっては悪い結果ではない。逆に自信になったのではないか。このゲームでは左WB安田と右SH古林が奮闘。粘り強い守備がサンフレッチェの攻撃をよく抑えた。逆にサンフレッチェはこれで4試合勝利なし。厳しい日程で全体的にキレがなくなっている感じ。リーグ序盤ながら踏ん張りどころを迎えている。なかなか面白いゲームを見せてもらった。