とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

Jリーグ第3節 ベガルタ対アントラーズ

 東日本大震災から5年。毎年この時期になるとこの両チームのゲームが組まれる(昨季は違ったようだが)。ベガルタアントラーズ戦。地震により大きな被害を受けた両チームだ。ここまでベガルタが1勝1敗、アントラーズは2連勝。黙祷から始まったこのゲームを、しかしベガルタはホームで敗れるわけにはいかない。気持ちの籠った集中力を見せてゲームは始まった。

 2分、FW奥埜の縦パスに走り込んだFWウィルソンのクロスからCH三田がミドルシュート。4分、CH富田の落としからFWウィルソンがミドルシュートを放つ。そして8分、左サイドを突破したFWウィルソンのクロスにFW奥埜が走り込んだ裏側、右SH金久保が飛び込んでシュートを決める。ベガルタが早い時間に先制点を挙げた。

 アントラーズも次第にペースを引き寄せていく。14分、柴崎のCKのクリアをCH小笠原がミドルシュート。16分、FW金崎がドリブルからシュート。さらに20分、DFのクリアを拾ったFW赤崎がミドルシュートを放つ。25分にはスローインから右SH遠藤が得意の左足でミドルシュート。バーを叩くがゴールはならない。

 ベガルタも30分過ぎからアントラーズ陣地へ攻め込んでいく。31分、左SHリャンヨンギのクロスをFWウィルソンが落とし、FW奥埜が右に流して右SH金久保がミドルシュート。34分、リャンヨンギのCKに左SB石川直樹がヘディングシュート。43分には三田が直接FKを狙うが、GK曽ヶ端が何とか弾き出す。前半はベガルタが小気味良いサッカーを見せて1点リードで折り返した。

 後半に入ってもベガルタの寄せが速い。5分、FW金崎のクロスにCH柴崎がPA内へ走り込むが、空振り。GK関がセーブする。ベガルタのGKは六反がケガで身長178㎝の関が先発。だが勇気あるプレーで再三のピンチを救っていく。7分にはCH小笠原からのパスに右SH遠藤がPA内に入っていくが、DF数人があっという間に寄せてシュートを打たせない。8分は遠藤のCKのクリアを右SB西がループシュート。しかしGK関がこれも弾き出す。逆に10分、FWウィルソンのクロスにFW奥埜がヘディングシュート。しかしGK曽ヶ端がナイスセーブする。16分、リャンヨンギのCKにCB平岡がニアに走り込んでシュートを放つが、わずかにバーの上に外れる。

 アントラーズは18分、左SH中村に代えて土居を投入。19分には柴崎のCKにCB昌子がヘディングシュート。しかし枠に入らない。さらに21分には赤崎に代えてカイトを投入。さらに反撃の圧力を強める。27分、右SB西のクロスのクリアを左SB山本が拾って、縦パスを左SH土居が落としてFWカイトがシュート。しかしこれもGK関がナイスセーブを見せる。

 31分、FWカイオのクロスをCH小笠原が落とし、右SH遠藤がクロス。GK関が飛び出しキャッチする。その後もアントラーズが圧倒。ベガルタをゴール前に釘づけにして攻める。ベガルタは30分、FW奥埜に代えて金園。さらに36分、FWウィルソンに代えてハモン・ロペスを投入する。すると41分、カウンターからFW金園が走る。最後はアントラーズの若いCBコンビが追い付き、シュートは打たせない。アントラーズは41分、金崎に代えて鈴木勇優を投入。するとアディショナルタイム2分には右SB西のクロスに鈴木がヘディングシュート。しかしGK関がキャッチする。結局このまま粘り強くベガルタが守り切って、1-0。ベガルタアントラーズに初黒星を付けた。

 ベガルタはこれで2勝目。今年はそこそこやってくれるかな。CH三田の加入が効いている。攻めに守りによくがんばった。そしてことごとくヘディングではね返すGK渡部。エスパルスから移籍のCB平岡もよく守っていた。これで2勝目。アントラーズに黒星を付けた。この調子でまた2012年のような躍進が見られるだろうか。渡辺監督の指導力が効いている。