とんま天狗は雲の上

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Jリーグ第4節 マリノス対サガン

 今年もJリーグは混戦。3節を終えて1勝1敗1分のチームが多いこと。このマリノスサガンもそう。藤田直之が抜けて監督もフィッカデンティに交代したサガンのサッカーに興味があった。フォーメーションは4-3-1-2。中盤をダイヤモンドにしてトップ下には鎌田を据え、FWには豊田と富山が並ぶ。でもOH鎌田の存在感は今一つで、右SHキムミヌのチームという感じ。対するマリノスはワントップに富樫を置き、右SHには18歳新人の遠藤を起用してきた。その他の選手は変わらず、中村俊輔と中澤も健在なのでチームの印象は変わらない。

 序盤3分、CBファビオのフィードを俊輔がスルーしたことでサガンのDFが混乱。その乱れを突く形でCF富樫が抜け出し、そのままシュート。マリノスが開始早々に先制点を挙げた。昨季、特別指定選手で活躍した富樫だが、正式にメンバーとなった今季もなかなかやってくれそうだ。しかしマリノスの攻撃はその後低迷する。

 14分、右SB藤田のクロスをGK飯倉が弾いたこぼれ球を左SHチェソングンがシュート。さらにDFがブロックしたところを右SHミムミヌがシュートを放つ。16分にはFW富山がミドルシュート。これはGK飯倉がナイスセーブしたが、先制されたサガンが積極的に反撃を仕掛ける。18分にはキムミヌのCKをCB谷口が落とし、FW豊田がシュート。これもGK飯倉がセーブした。

 マリノスは相変わらず攻撃は俊輔頼み。29分、右SH遠藤がドリブルで前に進むが、PA前で止められると、いったんOH中村に預けてスルーパスPA内に走り込む。クロスを入れるがCF富樫にはわずかに合わなかった。サガンは34分、右SHキムミヌがミドルシュート。40分、右SB藤田がミドルシュートと積極的にシュートを放っていく。前半はマリノス1点のリードで終えた。

 後半3分、CBファビオがドリブルでPA手前まで上がっていき、スルーパスに右SH遠藤とCF富樫が走り込む。二人が重なり、富樫ならオフサイドではなかったと思うが、遠藤が邪魔をする形でシュートを放ち、オフサイドを取られた。まだまだ若いマリノスの攻撃陣。7分には左SH齋藤がドリブルからクロス。しかし右SH遠藤の前でDFがクリアした。

 サガンは右SB藤田のクロスが有効。11分、藤田のクロスにFW富山がヘディングシュート。しかしGK飯倉がナイスセーブ。15分にはOH鎌田がミドルシュートを放つが枠を外す。両チーム、若手はまだまだ成長が必要のようだ。マリノスは16分、CF富樫を伊藤翔に交代する。そして18分、キムミヌのFKが壁に当たり、コースが変わってポストにはね返される。そこに飛び込んだのはCB谷口。ゴールに押し込んでサガンが同点に追い付いた。サガンは他にも数人がゴール前に走り込んだのに対して、マリノスでゴール前に走り込んだのは右SB小林のみ。チームカラーがよく表れている。

 しかしマリノスは25分、左SB下平が見事なスルーパスを通すと、CF伊藤が走り込み、GKと一対一。シュートはGK林がはね返したが、こぼれ球をCH中町がこれも見事なミドルシュート。ネットに突き刺し、マリノスが再び勝ち越し点を挙げた。反撃したいサガンは29分、CH高橋に代えてペクソンドンを投入。マリノスは右SH遠藤をベテラン兵藤に交代する。35分、OH鎌田のスルーパスにFW豊田が走り込みシュート。しかしGK飯倉がセーブ。その後もサガンが必死に反撃するが、マリノスの守備は堅い。結局最後まで破ることができず、2-1。マリノスが勝利した。

 前半はけっこう伯仲したゲーム内容だったが、後半になっても手に汗握るようなシーンは少なく、ついついウトウトしてしまった。お互い優勝争いするほどではない。今季も中位争いに終始するのかなという内容。特にサガンにかつてのような躍動感がないのが気になる。リーグはまだまだ序盤。これからどう成長させていくか。監督の手腕が問われる。