とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

Jリーグ第4節 ジュビロ対アビスパ

 共に今季J1リーグに昇格してきた同士。ジュビロは初戦こそグランパスに敗戦したものの、第2節アウェイでレッズに勝利。1勝1敗1分と好調なスタートを切った。対するアビスパは前節、そのレッズに敗戦。ここまで1分2敗とJ1の壁に苦しめられている。このゲームでは初めてダニルソンが先発。布陣も4バックに変えてJ2時代のライバル、ジュビロのホームに乗り込む。

 序盤はホームのジュビロが攻め込む。左SB中村太亮のCKにCFジェイがニアに走り込みヘディングシュートを放つ。GKイボムヨンがナイスセーブ。しかし先制ゴールはアビスパが挙げた。4分、中盤深い位置からのFKをCH末吉が蹴ると、FWウェリントンがヘディングシュート。これが決まり、アビスパが先制する。その後もアビスパのプレスが速く、なかなかジュビロが攻撃の形を作れない。それでも16分、CKがファーに流れてCFジェイが拾い、折り返しのクロスにCB藤田がヘディングをしようとしたところをアビスパの右SB中村北斗が後ろから押して倒してしまう。主審はPKの宣告。これをジェイが決めてすぐにジュビロが同点に追い付いた。

 その後はカウンターの応酬。20分にはOH小林から左に流し、左SHアダイウトンのクロスにCFジェイが走り込むが、GKイボムヨンがセーブする。パスをつないで攻めていくジュビロ。対するアビスパは速いプレスで対抗する。お互いなかなか攻め込めず膠着状態が続く。このまま前半を終えるかと思ったアディショナルタイム2分、アビスパが左サイドから崩すと、左SH為田のクロスに右SH城後が飛び込む。ヘディングシュートが決まり、前半終了間際、2-1とアビスパが1点リードして前半を終えた。

 ジュビロは後半頭からCH川辺に代えて山本康裕を投入。かつてのメンバーが次第に集まってきた。後半もしばらくは前半同様、一進一退の展開が続く。13分、OH小林のFKがわずかにポストの左に外れる。すると次第にジュビロが攻勢となってくる。22分には左SHアダイウトンに代えて松浦を投入。松浦は直後の23分、得意のドリブルからCH山本康裕ミドルシュート。GKイボムヨンがまたもナイスセーブ。

 27分には後方からの長いFKをCFジェイが落とし、左SH松浦がボレーシュート。しかしDFにブロックされる。そしてその直後の27分、DFのヘディングクリアをCH山本がヘディングで縦にパスを入れると、CFジェイが絶妙に抜け出し、シュート。ついにジュビロが同点に追い付いた。

 さらに攻めるジュビロ。30分、左SH松浦の縦パスから右SH太田が走り込み、クロスにCFジェイがヘディングシュート。しかし枠を捉えられない。アビスパは31分、金森に代えて坂田を投入する。34分、アビスパはFKの流れからCBキムヒョヌンがシュートを放てば、ジュビロも37分、中村太亮のCKにCFジェイがヘディングシュート。これもGKイボムヨンがキャッチする。アビスパもその直後、CHダニルソンの長いフィードに左SH為田が走り込み、クロスにCH末吉がシュート。しかしCB藤田がブロックする。

 その後も熱い攻防が続く。42分、右SH太田のミドルシュートはGKイボムヨンがナイスセーブ。アビスパも44分、左SB亀川の上がりから左に流してFW平井がシュート。GKカミンスキーがナイスセーブ。さらにアディショナルタイム1分にはCH末吉のCKからFWウェリントンがヘディングシュート。GKカミンスキーがスーパーセーブを見せる。こぼれたボールにさらに城後、ウェリントンとシュートを放つが、これもDF陣がはね返す。結局、最後まで手に汗握った熱戦は2-2。ドローに終わった。

 名波と井原。監督も同年代のライバル同士。本当に熱いゲームだった。引分けは妥当な結果。だが特にアビスパにとっては自信となるゲームではなかったか。ジュビロもジェイが本領を発揮し、決して侮れないチーム力を披露した。グランパスにとってはジェイがいないうちに初戦を当たっておいてよかった。本当にそう思う。