とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第5節 ガンバ対マリノス

 代表選があり、2週間ぶりのJリーグACLでも調子が上がらないガンバはホーム吹田スタジアムでマリノスを迎えた。パトリックをワントップ、倉田をトップ下にして、アデミウソンと宇佐美が左右に開く布陣。井手口が遠藤と並んでボランチを務め、今野がCBに下がる。対するマリノスはワントップにカイケ、右SHにマルティノスと新加入の外国人をさっそく先発させた。

 序盤からアウェイのマリノスが積極的。6分、FKから中村俊輔のフィードに左SH齋藤が抜け出しボレーシュートを放つ。GK東口がナイスセーブを見せたが、オフサイドだった。マリノスは俊輔がピッチのそこかしこに現れてはゲームを作り主導権を握る。ほとんど受けに回るガンバ。しかし19分、左サイドからSH宇佐美のクロスをCFパトリックがヘディングで折り返し、右SHアデミウソンがシュート。このゲーム、初めての攻撃で先制点を挙げた。

 その後はしばらくガンバが押し気味。28分、右SHアデミウソンが中にドリブルで仕掛け、左SH宇佐美がシュート。しかしCFパトリックに当たる。マリノスも35分、俊輔のFKからCH中町がヘディングシュート。GK東口がファインセーブ。しかし中町はオフサイドだった。マリノスは俊輔が何とかゲームを作るものの、ケイケの動き出しが皆無。左SH齋藤、右SHマルティノスの個人技頼み。38分、左SH齋藤から右に展開。右SHマルティノスの縦パスに走り込んだカイケの戻しを齋藤がミドルシュート。枠を外す。しかしその後の40分。右SHマルティノスが仕掛け、左SH宇佐美が倒して得たFKも俊輔が蹴ると、見事にGK東口の手を弾いてゴール。さすが俊輔。これでリーグ断然トップの22本目の直接FKでのゴール。今シーズンはいったい何本見られるだろうか。

 45分には俊輔の絶妙のアウトサイドでのスルーパスに左SH齋藤が走り込んでクロスを入れるが、GK東口がわずかに触れてコースが変わり、右SHマルティノスのシュートは右サイドネットに外れた。前半は1-1。同点で折り返した。

 後半はお互い積極的に攻めていく。6分、俊輔の大きなサイドチェンジから右SB小林が中へドリブル。縦パスをCFカイケが右に流して右SH齋藤がミドルシュート。ポスト左に外した。後半はマリノスが左右のSHを交代する。その後は中盤での攻防が続く。16分、左SB藤春のクロスに左SH宇佐美がミドルシュート。しかしCH喜田がブロック。そしてカウンター。CH中町がドリブルで上がって右に流し、右SH齋藤のクロスにCFカイケがヘディングシュート。しかしわずかに左に外した。

 ガンバも25分、左SH宇佐美の縦パスからCFパトリックが左に展開。左SH宇佐美が回り込んでGKと一対一となるも、股下を狙ったシュートはGK東口がしっかりとセーブした。これで得たCKを宇佐美が蹴るがDFがヘディング。そしてCFカイケがクリア。これを左SHマルティノスが落として右SH齋藤がドリブルで上がる。十分引き付けて右へ流すと、すごいスピードで駆け上がったメルティノスがシュート。マリノスが逆転ゴールを挙げた。

 反撃するガンバ。守りを固めるマリノスは27分、CFカイケに代わって伊藤翔。29分には右SH齋藤に代えて兵藤を投入する。ガンバは29分、右SB米倉に代えて初瀬。さらにアデミウソンと宇佐美を左右入れ替える。31分、右SH宇佐美のクロスにCFパトリックが走り込むが、わずかに届かない。36分にはOH倉田に代えてFW呉屋を投入。マリノスも左SHマルティノスを遠藤に交代する。

 36分、右SH宇佐美が左SHアデミウソンときれいなワンツーからシュート。しかしCBファビオとCB中澤が同時に身体を投げ出す。ブロック。39分、CH遠藤から左に展開し、左SB藤春のクロスにFW呉屋がヘディングシュート。45分、右SH宇佐美のクロスにFWパトリックがヘディングシュート。枠を外す。アディショナルタイム2分、左サイドから左SHアデミウソンのスルーパスに走り込んだ右SH宇佐美の足を遅れてタックルにいった右SB小林がひっかけてしまう。PKの判定。これをCH遠藤が狙うが、GK飯倉がファインセーブ。ガンバ、ゴールが入らない。直後のCKもGK飯倉が弾いてCB今野がシュートを放つが、ライン上でCB中澤がクリア。マリノスが守る。そしてタイムアップ。マリノスが2-1、アウェイで勝利を飾った。

 ガンバはパトリックに昨季までの迫力が感じられない。ゴールが遠く、勝ち点が伸びない。一方マリノスも得点力不足で悩んでいたが、マルティノスはもっと連携が深まれば、さらに戦力になりそうだ。これで首位まで勝ち点差2の4位。守りはしっかりしているだけに、得点力が高まれば怖い存在になりそうだ。