とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第6節 アルビレックス対ジュビロ

 2勝2敗1分9位のアルビレックスと1勝1敗3分11位のジュビロの対戦。アルビレックスにはかつてジュビロにいた山崎と小林裕紀がいて、ジュビロには今季アルビレックスから戻ってきた山本康裕と大井がいる。またジェイとラファエルシルバは同じ4得点でゴールランキングトップに並ぶ。ワントップのジェイが強みのジュビロと中盤の底で攻守に活躍するレオシルバとサッカーの形は違えども実力的にも互角と言える。

 序盤はお互い高い位置からのプレスをかけ合い、膠着した感じでゲームが進んでいく。13分、アルビレックスの若手、右SB小泉が積極的にミドルシュートを放つ。13分には右コーナー近くからの右SH加藤のFKにCB増田がヘディングシュート。次第にホームのアルビレックスの勢いがジュビロを上回るようになっていく。22分にはFWラファエルシルバがミドルシュート。さらに24分、GK守田からのフィードを左SH田中がつなぎ、FW山崎が左に流したところに左SBコルテースが駆け上がってミドルシュートを放つ。

 ジュビロはなかなか攻め手がない。CFジェイに当ててもそこから先が続かない。30分にはFWラファエルシルバの股抜きクロスからこぼれ球を左SH田中がシュート。その後、カウンターの応酬となり、37分、左SHアダイウトンがドリブルで運んで、落としをOH小林祐希ミドルシュート。GK守田がファインセーブで弾き出す。前半はお互い守備が堅く、スコアレスで折り返した。

 しかし後半に入って早々ゲームは動く。3分、CFジェイが中盤に下がって落としたパスをFWラファエルシルバがカット。FW山崎のスルーパスに中盤からCHレオシルバが駆け上がり、DFに詰められると横にパス。FWラファエルシルバがシュート。アルビレックスが流れるような攻撃で先制点を挙げた。

 しかしその直後、ゴール前に放り込まれたボールをCFジェイが収めてライン際へドリブルしていくと、抜かれたCB大野の足がジェイの足にかかる。倒れるジェイ。主審はPKを宣告。これをジェイが確実に決めてすぐに同点に追い付いた。

 7分にはGKカミンスキーのフィードをCFジェイがヘディングで折り返し、右SH太田がシュート。しかしこれはポスト左に外す。アルビレックスも13分、右SB小泉のクロスからFWラファエルシルバがシュート。そして16分、ジュビロはこのゲーム、今一つ動きにキレのない左SHアダイウトンに代えて松井を投入する。これが嵌った。

 20分、後方からのフィードをCFジェイがヘディングで落とすと、左SH松井がPA内でドリブル。GK守田が飛び出すともんどりうって倒れる松井。してやったりのPK。これをジェイが決めてジュビロが逆転した。

 アルビレックスは22分、FW山崎に代えてOH小塚を投入。ラファエルシルバを左SHに下げて田中をCFに上げた。27分、CKのはね返りからのクロスをCB増田がヘディングで折り返し、CB大野がシュート。しかしGKカミンスキーがキャッチする。31分にはCF田中に代えて右SH野津田を投入。再度ラファエルシルバをCFに戻し、加藤を左SHに回す。しかし35分、ジュビロの右SB櫻内がミドルシュート。37分、左SH松井の落としからOH小林祐希ミドルシュート。なかなかアルビレックスの攻撃が機能しない。38分には左SBコルテースを前野に交代する。

 ようやく40分、カウンターでCHレオシルバがドリブルで駆け上がると、左に流してCFラファエルシルバが切り返しからミドルシュート。しかし枠を捉えられない。42分、PA手前のFKのチャンスにレオシルバがグラウンダーでゴールを狙う。横っ飛びはね返すGKカミンスキー。結局ジュビロが最後まで守り切る。2-1。ジュビロが逆転勝利を飾った。

 PK2発。けっして褒められたゲーム展開ではなかったが、粘り強い守備から松井の投入が勝利を引き寄せた。逆にアルビレックスにとっては悔しい敗戦。選手交代が裏目に出た感じがする。しかし両チームともJ1リーグで中位についていくだけの十分な実力はある。これからが楽しみだ。