とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第7節 FC東京対フロンターレ

 4勝2分。無敗で首位を行くフロンターレが9位FC東京のホーム味スタに乗り込む多摩川クラシコFC東京はFWネイサン・バーンズと右SH田邉草民が初先発した4-4-2。CB森重も累積欠場から復帰した。対するフロンターレはCH原川が初先発。中村憲剛とダブルボランチを組む。

 開始4分、CBエドゥアルドが中盤で高く上がってルーズになったボールを胸でトラップしたところを右SH田邉が奪ってFWネイサン・バーンズにパス。バーンズはそのままドリブルしてGKの脇を抜くシュート。幸先よくFC東京が先制した。しかし11分、今度はフロンターレ。CH中村憲剛からのフィードにFW大久保がオフサイドぎりぎりで抜け出し、そのままシュート。きれいに決めてフロンターレが同点に追い付いた。

 その後もお互い高いDFラインに中盤で厳しいプレス。互角の展開が続く。17分には左SB小川のクロスにFWバーンズがヘディングシュートを放つ。しかし中盤のパスゲームならフロンターレの方が一枚上。フロンターレがパスを回し、FC東京がカウンター気味に攻め込む展開が続く。22分、中盤で左SH阿部がボールを奪い、FW前田がつないでFWバーンズがシュート。29分、左SH阿部のクロスをFW前田が胸で落とすと右SH田邉のトラップが足元に入ってややこねてもう一度前田へ。パスの落としをFWバーンズがミドルシュートを放つが、うまく当たらず枠を捉えられない。33分にはFWバーンズがつなぎ、CHハデソンのクロスに左SH阿部がヘディングシュート。FC東京がシュートを放つが、なかなかゴールを決められない。前半は1-1の同点で折り返した。

 後半に入り、フロンターレがパスを回して攻めていく。5分、CH中村の縦パスからFW小林が右に展開。右SH森谷の落としからFW大久保がループ気味にミドルシュートを放つが、バーを叩いてはね返された。9分には左SB谷口のフィードにFW小林が抜け出し、DF、GKを抜くがシュートは打てない。

 すると11分、中盤左サイドからのFKをクロス気味に左SB小川が蹴ると、FW前田が飛び込みシュート。FC東京が勝ち越した。さらに13分には左SH阿部のスルーパスにFWバーンズが走り込み、クロスにFW前田がシュート。しかしこれはふかしてしまう。追い付きたいフロンターレは13分、右SH森谷に代えて右SB武岡を投入。エウシーニョを右SHに上げる。

 その後も勝ち越したFC東京の勢いが続く。19分、右SH田邉のドリブルから縦パスにCH米本が抜け出し、クロスにFWバーンズがシュート。しかしポストの左に外す。23分にはCH米本のドリブルからクロスにCHハデソンがミドルシュート。枠に入らない。1点を守るためか、FC東京は23分、右SH田邉に代えて橋本する。フロンターレは28分、中盤のFKからCH原川がフィード。左SB谷口が折り返し、FW小林が走り込むがDFに囲まれてシュートが打てない。FC東京は29分、FWネイサン・バーンズに代えて平山を投入する。フロンターレは30分、CH原川に代えて左SB登里。谷口をCHに上げる。

 そして32分、FW小林のスルーパスにFW大久保が走り込むと、CH米本が足を引っかけてしまう。PK。これを大久保が決めてついにフロンターレが同点に追い付いた。33分、FC東京はFW前田に代えてムリキを投入。しかしフロンターレの勢いが止まらない。36分、中盤で中村憲剛がボールを収めると、縦パスに右SHエウシーニョが走り込み、スルーパスからFW小林がシュート。フロンターレが勝ち越す。その後は無理せずフロンターレがパスを回す。40分にはCH中村憲剛が左サイドへ展開し、左SB登里が駆け上がり、切れ込んでシュート。そしてアディショナルタイム2分、CH中村憲剛が右コーナーに向けてドリブルで駆け上がると、急に中に切れ込んでクロスに右SHエウシーニョがヘディングで押し込んだ。決定的な4点目を挙げる。FC東京も終了間際、FW平山が惜しいシュートを放つが、GKチョンソンリョンがナイスセーブ。結局このまま4-2でフロンターレが勝利した。

 1点をリードされてもフロンターレが実に落ち着いていた。しっかりと守りつつチャンスを窺う。そしてゲームを作るのは中村憲剛。1点目の大久保へのフィード。勝ち越し点を生んだ3点目も憲剛のヘディングによる縦パスが起点となり、そしてダメ押しの3点目は憲剛のドリブルからクロス。またFW大久保が常にゴールを狙っていることもチームに落ち着きをもたらしている。負けていても追い付けるという気がしてくる。二人のベテランに支えられ、フロンターレの勢いは続く。次のレッズ戦が前期最初の天王山になる。