とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第8節 アントラーズ対レイソル

 首位に勝点差1、2位に付けるアントラーズ。しかし累積で金崎が欠場停止。対するレイソルは下平監督に代わって以降負け知らずで9位まで上がってきた。ナビスコ杯も入れれば公式戦4連勝。しかしアントラーズと同様に累積でFWオリヴェイラを欠く。お互いゴールゲッターがいない中、どちらの勢いが勝るかという興味深い対戦。だが上回っていたのはアウェイのレイソルだった。

 序盤からレイソルが高いプレスからボールを保持してパスを回していく。3分には右SH伊東のクロスから左SB中山がヘディングシュート。GK曽ヶ端がセーブする。6分にはCH茨田がミドルシュート。そして11分、GK中村からのフィードに右SH伊東が抜け出し、そのまま走り込んでFWエデルソンにクロス。しかしその前にGK曽ヶ端がキャッチした。レイソルは守備では鎌田が右SBを務める4-4-2。しかし攻撃の場面では左SB中山が高い位置を取って、3-5-2の布陣を取る。両WBが高く、積極的だ。

 アントラーズもようやく14分、FW土居のクロスにFW赤崎が走り込んでヘディングシュート。DFが競ってわずかにバーの上に外れる。19分には右SB西が右SH遠藤とのワンツーで走り込み、クロスにFW赤崎がヘディングシュート。次第にアントラーズがゴール前でチャンスを作れるようになってきた。

 30分、押し込んだ態勢からCB昌子のフィードに右SH遠藤が抜け出し、ボレーシュート。当たり損ねだったがバーの上を通る。37分には右SB西のクロスにFW土居がニアに飛び込みシュート。42分、左SHカイオがミドルシュート。45分、右SH遠藤の縦パスにFW土居が走り込み、クロスを左SHカイオが落として右SH遠藤がミドルシュート。しかし枠を外す。

 そしてアディショナルタイム2分、右SH遠藤のクロスをFW赤崎が落とし、FW土居が走り込む。トラップしたところをCB中谷が倒したように見えたが、PKは取らず。そしてその直後。FW中川の落としからCH茨田が右に展開すると、右SH伊東がドリブルで駆け上がる。ダブルタッチで左SB山本をかわすと、詰めるCB昌子を振り切ってシュート。これが決まり、レイソルが先制点を挙げた。アントラーズの選手がPKのアピールで集中力を欠いていたかもしれない。しかし伊藤の突破は見事。前半、レイソル1点リードで折り返した。

 後半頭からレイソルはFWエデルソンに代えて大津を投入する。だが後半はアントラーズが攻勢をかけてくる。しかし集中力の高いレイソル。ゴール前まで迫るも、ギリギリのタイミングでしっかりとクリアしていく。どうしてもシュートまで持ち込めないアントラーズ。すると13分、右SH伊東から右に流すと、FW中川の縦パスにFW大津が走り込み、落としから伊東がシュート。GK曽ヶ端がセーブする。

 そして18分、左SH武富から右に展開。FW中川のスルーパスに右SH伊東が左SB山本の外を回って走り込み、追い付いて落としを武富がシュート。レイソルが追加点を挙げる。美しいゴール。追いかけるアントラーズは22分FW鈴木、24分にはCH永木を投入する。26分、FW鈴木のクロスにFW土居がシュート。しかしGK中村が抑える。その後も攻めるアントラーズ。守るレイソル。しかし守るレイソルの集中力がすばらしい。

 36分には中盤でボールを奪って左SH武富からのスルーパスに右SH伊東が走り込む。そしてクロス。しかしフリーのFW大津のシュートは枠を外す。直後、アントラーズは土居に代えて右SH中村允孝を投入。レイソルも39分、CH大谷を入れて守備を固める。37分CB植田、39分FWカイト、44分CH永木とミドルシュートを放つが枠を捉えられない。ゴール前に入れるクロスはレイソルCBがことごとくはね返す。そしてアディショナルタイム5分、CH永木のFKが大きく枠を外し、タイムアップの笛が吹かれる。レイソル2-0。アントラーズ相手に勝利を挙げた。3連勝。

 いいゲームだった。特にレイソルの選手たちのがんばりが目立った。中でも右SH伊東の突破力と速さはダントツ。またFW中川の前線からの運動量も効いていた。中盤ではCH小林がよくがんばった。そしてゴール前ではね返し続けたCB中谷とCB増嶋。みんな最後までよく動き、よく集中していた。ナイスゲーム。今後レイソルの活躍が楽しみだ。