とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第38節 チェルシー対レスター

 レスターの今シーズンが終わる。最終節はチェルシー。岡崎が先発するかと思っていたら、ベンチスタート。キングを先発させる3ボランチにして、左SHにはグレイが先発した。優勝も決まったし、経験を積ませるためかとも思ったが、いやいやラニエリ監督はチェルシーをリスペクトして中盤を厚くしてきたのだと思う。序盤、ホームのチェルシーが攻めていく。

 7分、左SHペドロが切れ込んでのミドルシュート。序盤は受け身に回っていたレスターだが、チェルシーがなかなかチャンスを掴めずにいると、次第にレスターがペースを取り戻し始める。13分、FWバーディーがミドルシュートを放つと、22分にはFWバーディーの落としから右SHマレズのループパスに走り込んだバーディーがシュート。25分には左SHグレイがミドルシュートを放つ。

 チェルシーは28分、OHアザールから左に展開。左SHペドロのクロスのこぼれをCFトラオレがシュートするが、うまく当たらない。ディエゴ・コスタはケガでスタジアムに座っている。CBテリーも出場停止。32分、右SHウィリアンのクロスからCHセスク・ファブレガスがシュート。しかしGKシュマイケルがナイスセーブを見せた。

 その後もチェルシーが攻める。39分、CHファブレガスから左に流して、SHウィリアンがダイレクトでミドルシュート。これもGKシュマイケルがファインセーブで弾き返した。さらに44分、OHアザールの落としからCHファブレガスのミドルシュートをGKシュマイケルがナイスセーブ。さらに左SBババのループシュートもGKシュマイケルが弾き返す。さらに右SHウィリアンのクロスに左SHペドロがシュート。ネットを揺するが、これはオフサイド。レスターらしいGKシュマイケルのファインプレーに粘り強い守備。前半はスコアレスで折り返した。

 そして後半に入ると、頭からFW岡崎と左SHシュルップを投入する。いつもの4-4-2。すると前線からのプレスが戻ってくる。3分、FWバーディーのシュートはDFがブロック。4分、CHドリンクウォーターが中盤でボールを奪い、左SHシュルップがミドルシュート。守っても10分、OHアザールのスルーパスに抜け出したCFアブラハムにCBモーガンが追い付いてクリア。最後まであきらめず、粘り強い守備が今季のレスターを象徴する。

 岡崎も13分、CHドリンクウォーターのクロスにDFとヘディングを競るが、シュートは打てない。14分には左SHシュルップのクロスに走り込んだFW岡崎がヒールシュート。しかしこれはGKクルトワがセーブした。19分にはスローインを受けたFW岡崎が胸トラップからCBケーヒルと競って、こぼれ球を右SBシンプソンがミドルシュートを放つ。

 しかし21分、OHアザールがドリブルで仕掛けると、CFアブラハムが放ったシュートのこぼれ球を狙って走り込んだCHマティッチを左SHシュルップが倒してしまう。やや微妙な判定ではあったがPK。これをセスクが決めて、チェルシーが先制点を挙げた。

 しかしこれであきらめないのがレスター。32分、CHドリンクウォーターのドリブルから左SHシュルップの落としに右SHマレズがミドルシュート。34分にはCHカンテが切れ込んでのミドルシュート。そして37分、中盤でチェルシーのプレスが弱くなったところをCHドリンクウォーターが強烈なミドルシュート。これが見事に決まり、レスターが同点に追い付いた。

 その後はレスターがバーディーのボールを集め、得点ランキング首位に並ぶゴールを狙わせようとするが、最後までゴールは生まれず。結局、1-1のままゲームを終えた。ドロー。しかし優勝が決まっても最後まで一生懸命走り回り、貪欲にゴールを狙い、また粘り強く守る姿はまさに今シーズンのレスターを象徴するようなゲームだった。岡崎も最後まで献身的にプレスをかけ、そしてゴールを狙い続けた。まるで全員が岡崎のよう、まさに岡崎にふさわしいチームだ。

 レスターにとっての2015・16年シーズンは、チーム創設以来初めてのトップリーグ優勝と最高の結果に終わった。そしてプレミア初挑戦の岡崎にとっても。いよいよ来季はCLへ。しかもプレミアリーグ覇者として出場する。岡崎の冒険はまだまだ続く。今年もいい夢を見続けていたい。だがその前に、まずはしばらくゆっくり休もう。ご苦労さま、岡崎、そしてレスターの選手たち。