とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

トゥーロン国際 日本対パラグアイ

 未明に行われたポルトガルU20との一戦は0-1で敗戦したようだ。日本U23代表はフランスでなかなかいい経験をしているようだ。まずは初戦、パラグアイ戦を観終わったので、そちらから。日本の先発は、前線は先のガーナ戦と同じ。ただし中盤は原川と喜田で組み、右SBにはファンウェルメスケルケン際を起用した。

 序盤から日本が攻めていく。2分、左SH矢島のクロスからこぼれ球を右SBファンウェルメスケルケンが強烈なミドルシュート。GKベントにはね返されると、矢島がミドルシュートを放つが。これは大きくふかしてしまった。対するパラグアイは4分、FWディアスがミドルシュートパラグアイはこのディアスが攻撃に中心だ。

 その後はお互い攻め合う展開が続く。しかし先制点は日本のミスから。18分、右SBファンウェルメスケルケンのバックパスが弱いと、左SHビジャサンティに狙われ、そのままドリブルからクロスにFWバエスが押し込んだ。パラグアイが先制。日本はパスを回すものの、パラグアイの早いプレスに、なかなか有効なパスを出せない。そして迷って下げたところを狙われた。20分にもCH喜田と左SB亀川とのパス交換を狙われ、FWディアスにドリブルを許す。

 ようやくいい場面を作ったのは27分。CH原川の縦パスを左SH矢島がポストになって中につなぎ、FW浅野の落としを右SH野津田がミドルシュート。バーを叩く。しかし31分、CB岩波とFWバエスが交錯。左ひざを痛めてしまう。34分、CB三浦に交代した。前半はそのまま終了。パラグアイ1点リードで折り返した。

 後半頭にはファンウェルメスケルケンに代えて左SB三丸を投入。亀川を右SBに回す。3分、FWディアスがミドルシュート。やはり後半もパラグアイのプレスが早い。それでも次第にそのプレスに慣れてきたか、日本がパスを回せるようになってくる。9分、右SH野津田の縦パスにFW富樫が走り込み、クロスを左矢島が受けて、落としをCH原川がシュート。サイドネットを揺する。さらに12分、左SB三丸のクロスに右SH野津田がボレーシュート。これはうまく当たらなかったが、FW浅野が落としたボールをもう一度野津田がミドルシュート。その直後にはFW富樫に代えてオナイウ阿道を投入する。

 するとオナイウの積極的な動きが日本にチャンスを作っていく。14分、CH原川の縦パスにFWオナイウが胸トラップから落とし、左SH矢島がシュート。GKバントにファインセーブで弾かれると、右SH野津田がヘディングシュート。しかしこれはGKに抑えられた。その後も日本ペースが続く。そして21分、CH原川の縦パスにFW浅野がうまく反転して抜け出し、走り込んでシュート。ようやく日本が同点に追い付いた。この場面でも左サイドを駆け上がったオナイウの動きが効いていた。

 しかし30分、パラグアイはFWディアスがFKを見事にネットに突き刺す。さすがにこれは何ともできないスーパーゴール。1点を追う日本は27分には右SH前田を投入して攻めるが、パラグアイの守りの前になかなかゴール前に攻め込めない。アディショナルタイム1分、右SH野津田のミドルシュートはGKベントがナイスセーブ。結局、2-1でゲームを終えた。

 パラグアイの厳しいプレスに悩んだものの、後半はいいゲームを見せていた。しかし岩波のケガは痛い。奈良や室屋などDF陣は軒並みケガで人がいない状態。それでもこのゲームでは三浦と三丸がよくがんばっていた。そして攻撃陣も久保や鈴木武蔵が不在。浅野が一人がんばり、富樫も戦力になっているが、やはり人が足りない感じ。その中でどれだけ攻撃のバリエーションが増やせるか。いい経験を重ねているというべきだろう。次はポルトガル戦を観てみよう。