とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第14節 フロンターレ対ジュビロ

 第8節でレッズに敗戦して首位を滑り落ちて以来、5戦負けなし。レッズがACLの関係で消化試合数が少ない中、暫定で首位に立ってはいるが、依然負けられない試合が続く。その中で前節のアルビレックス戦のドローは痛かった。今節のジュビロ戦は絶対に勝たなければいけない試合。そんな思いでゲームに入ったはず。しかしOH小林祐希が代表に呼ばれたジュビロも充実している。ジェイが久しぶりに復活し、3-4-3の布陣で序盤から積極的にプレスをかけてきた。

 それでも7分、フロンターレはCHエドゥアルド・ネットのスルーパスにCF大久保が走り込んでシュート。GK八田がナイスセーブ。ジュビロはGKカミンスキーがケガで欠場しているが、代わりに先発の八田がよく守る。8分、CF大久保がループシュート。枠を外す。ジュビロは早いプレスから長いボールを放り込んで、縦に早い攻撃を繰り返す。11分、OH小林祐希の縦パスをCFジェイがDFともつれてスルーすると、そのまま小林が走り込む。DFがクリア。19分にはCH山本康裕のFKのこぼれからCB藤田がシュート。しかし枠を外す。

 お互い厳しい中盤の攻防。互角の展開が続く。すると25分位からフロンターレは森谷を右SHに上げて、小林悠をFWに並べる4-4-2の布陣に変えてくる。次第にゲームの主導権を握り出すフロンターレ。38分には右SH森谷に代えてFW大塚を投入。小林悠を右SHに回す。43分、CF大久保のドリブルを飛び出したGK八田が倒してイエローカード。これで得たFKからCB谷口がヘディングシュートを放つが枠を捉えられない。45分にはジュビロのCH宮崎がミドルシュートを放つが、わずかにバーの上に外れた。前半はスコアレスで折り返す。

 後半に入ってもフロンターレ・ペースでゲームは進む。8分、CB谷口のドリブルをCB藤田が倒して得たFKから右SBエウシーニョがミドルシュートジュビロも11分、小林祐希が右サイドから得意の左足ミドルシュートを放つ。GKチョンソンリョンがナイスセーブで弾き出す。その後もフロンターレ・ペースが続く。14分、CH中村憲剛のクロスにCB谷口がヘディングシュート。右に外す。

 15分、ジュビロは病み上がりのCFジェイを下げて齊藤を投入。アダイウトンをCFに上げる。16分、中村のCKにFW大久保がシュート。19分、左SH登里のクロスに右SH小林悠が飛び込むが、わずかに届かない。ジュビロも20分、右WB太田がドリブルで上がり、クロスにOH齊藤がヘディングシュート。しかし枠を捉えられない。24分、FW大久保のドリブルから縦パスにFW大塚が抜け出し、戻しのパスを大久保がシュート。わずかにポストの左。29分、CH中村のクロスを右SBエウシーニョがヘディングで折り返す。しかしGK八田がセーブ。そしてカウンター。OH齊藤がドリブルで運び、右に流して右WB太田がクロス。しかしアダイウトンには大きすぎる。逆にフロンターレも30分。左SH登里から右に展開。右SH小林の落としをCH中村が右に流す。小林悠のクロスにFW大久保が飛び込むが、わずかに届かない。

 お互い惜しい攻防が続く。32分、ジュビロは右WB太田に代えて左WB中村太亮を投入。35分、右SH小林悠から中へ、CH中村憲剛のクロスがDFに当たってファーに流れたところをFW大久保がシュート。しかしDFがブロックする。38分にはジュビロがOH小林祐希に代えて松井。フロンターレは左SH登里に代えて中野を投入する。40分、CFアダイウトンがドリブルからシュート。フロンターレも41分、右SH小林悠がシュート。お互い枠を捉えられない。

 そして43分、フロンターレは左から左SH中野が中にドリブルで仕掛けると、FW大久保の縦パスに右SBエウシーニョが走り込みクロス。小林悠が飛び込むその手前で右WB小川大貴がクリア。しかしこれがそのままゴールに飛び込む。オウンゴール。ついにフロンターレが先制点を挙げた。そしてそのままタイムアップ。終了間際の劇的ゴールでフロンターレが絶対勝たねばいけないゲームに勝利した。

 激しいゲームだった。ジュビロもよく戦っていた。しかし勝利を求めるフロンターレの気持ちがゴールを呼び込んだ。そんな感じのゲームだった。これでまたフロンターレは暫定首位を守った。残り試合が2ゲーム多いレッズとの勝ち点差は4。しかしフロンターレが残り3戦を全勝すれば、レッズは1敗もできない計算になる。しかもレッズの相手はアントラーズ、ガンバ、サンフレッチェFC東京ヴィッセルと強豪が続く。一方、フロンターレの残る相手はマリノスアビスパ、そしてアルディージャ。この勢いでフロンターレが初優勝まで突っ走る勢いだ。