とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

EURO2016開幕戦 フランス対ルーマニア

 ユーロ2016が始まった。開幕戦は開催国フランス対ルーマニア。フランスはレスターのカンテを始め、ポグマ、グリーズマン、ペイェと実力のある選手が多く先発。優勝の期待も高い。開幕戦も快勝を期待したが、ルーマニアもモティベーションが高い。開幕戦から緊張感あふれるいいゲームとなった。

 1分、左IHマテュイディが積極的にミドルシュート。対するルーマニアも3分、CHピンティリがミドルシュートを放っていく。4分にはOHスタンチュのCKをCFアンドーネがフリック。ゴール前にこぼれたボールを左SHスタンクがシュート。しかしGKロリスが何とかはね返した。さらに続くCKにCFアンドーネがヘディングシュート。序盤、ルーマニアが攻勢をかける。

 その後もルーマニアが前から積極的にプレスをかけて、お互いコンパクトな中盤での攻防が続く。10分、右SHグリーズマンミドルシュートで得たCKから左SHペイェのクロスにCFジルーがヘディングシュート。19分、右IHポグバのサイドチェンジから右SBサーニャのクロスに右SHグリーズマンが走り込む。しかし空振り。CBキリケシュに当たってこぼれたボールをグリーズマンがシュート。しかしポストにはね返された。

 その後は互角の展開。36分、左SHパイエのクロスから右SHグリーズマンがシュート。しかしDFに当たってわずかにポストの右に外れる。アディショナルタイム2分、ペイェのCKからCFジルーがヘディングシュートを放つも、わずかにバーの上。フランスが決定的なチャンスを掴んだがゴールならず。前半はスコアレスで折り返した。

 後半になってもルーマニアのプレスが早い。3分、OHスタンチュのクロスに左SHスタンクが胸トラップからシュート。しかしわずかにポストの右に外す。フランスも6分、CHカンテの縦パスを右SHグリーズマンが落とし、左SHパイエのスルーパスにCFジルーが抜け出してシュート。しかしGKタタルサニュがセーブする。

 そして12分、左SHペイェのクロスに右IHポグバが強烈なミドルシュート。しかしGKタタルサニュがナイスセーブで弾き出す。続くCKからペイェが入れたクロスにジルーがGKタタルサニュと競り合いながらヘディングシュート。これが決まり、ようやくフランスが先制点を挙げた。GKタタルサニュがキャッチするかと思ったが、ジルーとの競り合いで身体がブレてキャッチできなかった。

 反撃したいルーマニアは16分、CFアンドーネに代えて高さのあるアリベックを投入する。すると20分、ゴール前でルーズになったボールをOHスタンチュが拾って前に出ようとしたところを左SBエブラが倒してしまう。PK。これをスタンクが落ち着いて決めてルーマニアが同点に追い付いた。

 その後は追い付こうと必死にフランスが攻めていく。21分、右SHグリーズマンに代えてコマンを投入すると、32分にはポグバに代えて左SHマルシアルを投入する。カンテとマテュイディのダブルボランチにしてペイェをトップ下に置く4-3-2。だがルーマニアも守る。37分には右SHトルジェを投入すると、積極的な仕掛けでフランス・ゴールを脅かす。それでも41分には左SHマルシアルのドリブルからCFジルーの落としにマルシアルがミドルシュート。GKタタルサニュがセーブする。

 このまま終わるかと思った44分、右サイドに上がった右CBサーニャから右SHコマンに戻し、さらに中盤まで戻してCHカンテが縦パス。これを受けたOHペイェが左に持ち出してミドルシュート。これが見事に決まり、ついにフランスが勝ち越した。そして最後まで守り切りタイムアップ。フランスがペイェの劇的なミドルシュートで勝ち越し、開幕戦を勝利で飾った。

 ペイェさまさま。圧倒的な個人技で何とか勝利を引き寄せたが、それまでは開幕戦ゆえの緊張感か、特に連携面でイマイチのプレーが続いた。この勝利で今後ペースを上げていけるだろうか。ルーマニアも決してフランスに劣っていないことを示した。勝ち点によっては3位でも決勝トーナメントに進出できる。ルーマニアにとっても今後に期待が持てるゲーム内容だった。