とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

EURO2016グループC 北アイルランド対ポーランド

 グループCはドイツとポーランドが本命。予選ではドイツに勝利したポーランドだが、まさかグループリーグも一緒の組になるとは。グループリーグ初戦はEURO初出場の北アイルランド。5バックで守備を固める相手にポーランドがどうゴールを挙げていくかが注目だった。

 序盤から攻め続けるポーランド。だがなかなか北アイルランドの堅守を崩せない。9分、左SBイェンジェイチクのクロスにFWミリックが初シュート。しかしその後は北アイルランドの寄せが早く、なかなかシュートも打たせてもらえない。29分、FWレバンドフスキからFWミリックがミドルシュート。GKマクガバンがセーブ。レバンドフスキには常にDFが張り付いて、ほとんど自由にさせてもらえない。31分、右SHブワシチコフスキの縦パスに走り込んだ右SBピシチェクのクロスにFWミリックがシュート。しかし枠を外す。

 ポーランドはサイド攻撃、特に右サイドから再三クロスを入れるが、北アイルランドの厳しいプレスの前に精度を欠いて、なかなか中で合わない。37分、左SHカプストカがミドルシュートを放つも枠の外。39分にもショートCKからCHカプストカがミドルシュートを放つが、GKマクガバンがナイスセーブではね返した。膠着した内容のまま、前半を終えた。

 後半に入っても重苦しい展開が続く。しかし6分、右SBピシチェクのフィードをFWミリックと競り合ったDFがクリアしたこぼれ球を右SHブワシチコフスキがつなぎ、CHモンチニスキの縦パスにブワシチコフスキが走り込んで、クロスにFWミリックがシュート。これが決まり、ようやくポーランドが先制点を挙げた。これで楽になったポーランド。その後は見るからに動きが軽くなる。

 ゴールを挙げるしかない北アイルランドは21分、左WBファーガソンに代えてFWワシントンを投入。布陣も4-4-2に変更する。しかし逆に中盤のプレスが弱くなる。23分にはFWミリックから右に流し、右SHブワシチコフスキがミドルシュート。わずかにポスト左に外す。北アイルランドも26分、右SBマクローリンのフィードにFWワシントンがうまくDFをかわしてゴール前に迫るが、GKシュチェスニーが飛び出してセーブ。惜しいチャンスを逃した。

 その後もポーランド・ペース。30分、FWミリックの戻しから右SHブワシチコフスキの落としにCHモンチニスキがミドルシュート北アイルランドは31分、ゴール前でCFラファティがオーバーヘッド・シュートを放つが、枠は捉えられない。36分にはDFのクリアがFWレバンドフスキに当たって、代わったばかりの右SHグロシツキがミドルシュート。37分、FWミリックがジャンピング・ボレーを見せる。42分、CHクリホビアクが中へのドリブルからミドルシュート。しかし結局追加点なし。1-0でポーランドが勝利した。

 前半の北アイルランドのがんばりは、もしや?という気もしたが、終わってみればポーランドが終始ゲームを支配した。それで1得点は寂しいが、初戦の緊張の中では勝利が大事。次のドイツ戦にまずは弾みをつけた。グループ最終戦ウクライナ戦が勝負だろうが、まずは順調なスタートを切ったと言っていいのではないか。