とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第2ステージ第4節 レッズ対アルディージャ

 さいたまダービーはすごいゲームだった。ほぼベストメンバーのレッズに対してアルディージャは攻守の要、家長と菊地を欠いていたものの粘り強い守備と鋭いカウンターで対抗。最後まで互角に渡り合った。レッズのサポーターに染められたさいたまスタジアムでオレンジ色の意地を見せ付けた。

 開始4分、CH柏木の縦パスからCF興梠が右FW李の落としを受けたミドルシュート。ポストに弾かれる。その後も序盤はレッズが攻めていく。9分には柏木のCKから左CB槙野がヘディングシュート。アルディージャは15分、右SHマテウスのFKが初シュート。17分にはCH柏木のフィードに左FW武藤が走り込んでヘディングシュートを放つ。21分、右SHマテウスのFKはわずかにポストの左。アルディージャは新加入のマテウスが攻撃を引っ張る。

 23分、CH阿部の縦パスをCF興梠が落とし、CH柏木がミドルシュートアルディージャは26分、右SB奥井が太股の負傷。渡部への交代を余儀なくされる。28分、右SHマテウスのサイドチェンジを左SH泉澤が落とし、FWペチュニクがシュート。CB遠藤がスライディング・ブロックする。31分、レッズも左CB槙野がドリブルで上がり、クロスにCF興梠がシュート。しかしアルディージャDFも身体を張ってブロックする。アルディージャが集中した守りを見せ、レッズがなかなか思うように攻められない。

 と思ったら37分、CH阿部のフィードに走り込んだCF興梠を並走したCB山越が倒してしまう。PA前絶好の位置でのFK。これを柏木が右上隅に見事に決めてレッズが先制点を挙げた。これでレッズが大勝してしまうかと思ったが、アルディージャが粘り強い。アディショナルタイム1分、FWペチュニクからのパスをCH柏木がカットすると、こぼれ球を拾った右SHマテウスミドルシュート。そしてAT3分、FWペチュニクのスルーパスに走り込んだ右SHマテウスがクロス。これで得たCKをCH横谷が蹴ると、FW江坂がドンピシャ・ヘディングシュート。前半終了間際、アルディージャが同点に追い付いた。

 後半4分、右SHマテウスのクロスをFWペチュニクが落とし、FW江坂がボレーシュート。しかしうまく足に当たらない。7分にはFW江坂がドリブルから切り返してDFをかわしミドルシュート。さらに9分、左SH泉澤のクロスにFWペチュニクがニアに走り込んでシュート。DFがブロックする。後半序盤はアルディージャの方が元気がいい。思うように攻められないレッズは12分、思い切った2枚替え。CF興梠と右FW李に代えてCFズラタンとCH青木。柏木を右FWに上げる。すると14分、CH青木から右に展開し、右WB関根のクロスに左FW武藤がヘディングシュート。再びレッズが勝ち越した。

 ダービーマッチで反撃の意欲を示すアルディージャが16分、FW江坂に代えてムルジャを投入する。すると19分、CH横谷のCKにCB河本がヘディングシュート。ポストに当たる。はね返りをもう一度CB河本がヘディング。しかし今度はバーの上を越えた。そして23分、CH金澤の縦パスを受けてドリブルを開始した右SHマテウスがDFをかわしてミドルシュート。これが決まり、またもアルディージャが同点に追い付いた。

 その後は両者の必死な攻め合いが続く。25分、CH青木のスルーパスに左FW武藤がシュート。しかしポストの左。28分、FWムルジャがドリブルでゴール前まで迫りシュート。しかしCB槙野がスライディング。最後はGK西川が抑えた。レッズは24分、左WB宇賀神に代えて駒井を投入。アルディージャも29分、右SHマテウスが股裏の不調を訴え、清水に交代する。

 35分、柏木のCKにCB槙野がヘディングシュート。枠を外す。35分、CH横谷のサイドチェンジを受けた左SH泉澤が切れ込んでシュート。しかしGK西川がナイスセーブ。36分、FWペチュニクミドルシュートはわずかにポストの左。38分、CH阿部のミドルシュートはDFがブロック。39分、左FW武藤のミドルシュートをGK加藤がキャッチすれば、42分、右SH清水のミドルシュートはGK西川がキャッチする。45分、CFズラタンのクロスにCH柏木がドンピシャのヘディングシュート。しかしこれはGK加藤がナイスセーブ。正面でキャッチ。アディショナルタイム5分、柏木のCKにCFズラタンのヘディングシュートは枠を捉えられない。6分、左SH泉澤のクロスに右SH清水がシュートを放つが枠を外す。

 終盤、激しい攻防が続いたが、アルディージャが粘り強く守り切ってタイムアップ。さいたまダービーは激闘の末、ドローで終わった。年間順位首位のフロンターレ、2位のアントラーズがともに引き分けた中、3位レッズもドローで勝ち点差を詰めることはできなかった。一方、アルディージャは3連続引分けと粘り強い戦いを続けている。これで家長が戻ってきたらさらにチーム力は向上する。地味ながら侮れない実力を備えている。後半戦、注目すべきチームの一つだ。