とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1第2ステージ第6節 ガンバ対サンフレッチェ

 宇佐美がアウグスブルクへ移籍したガンバ。五輪代表に藤春と井手口も選出され、左SBにはオジェソクが付いた。不調のパトリックに代えて先発は長沢。遠藤をトップ下で起用し、倉田をボランチに回した。対するサンフレッチェも浅野がアーセナルへ移籍。塩谷が五輪に選出。前節ようやく青山が復帰したが、佐々木と水本は依然戻ってこず、DFラインは千葉を中央に宮原と清水。青山はまだベンチスタートで丸谷が先発した。

 前半2分、右WBミキッチのクロスをCFピーター・ウタカが胸で落として右FW宮吉がシュート。バーを叩く。ガンバは高い位置からプレスをかけていくが、一時DFラインで起用していた森崎和幸ボランチに上げて、攻撃時にはDFラインまで下がるいつものやり方になかなかガンバは攻撃の糸口をつかめない。逆にサンフレッチェはガンバのわずかなほころびからカウンター。18分、左FW柴崎がドリブルで駆け上がり、左WB柏のクロスにCFピーター・ウタカがヘディングシュート。27分にも左WB柏のクロスにCH丸谷がミドルシュートを放つ。

 ガンバは30分、CH倉田が長躯ドリブルからミドルシュート。これがようやくガンバの初シュート。CF長沢めがけてロングボールを入れるものの、なかなかボールが収まらない。30分には左CB清水のフィードから左FW柴崎が拾って右へパス。右FW宮吉の落としをCFウタカが右に流して右WBミキッチがシュート。しかしカウンターに対して中央を固めるガンバの守りに対してサンフレッチェも遠目からしかシュートが打たせてもらえない。

 逆にガンバは35分、遠藤のFKをGK林がパンチング。右SHアデミウソンが落として左SH阿部がミドルシュート。バーを叩く。41分には右SHアデミウソンがドリブルでDF二人を抜いてクロス。ゴール前に左SH阿部、さらにCF長沢と滑り込むが、わずかに届かず。前半はスコアレスで折り返した。

 前半、CF長沢が機能しなかったガンバは後半頭から左SH大森を投入。アデミウソンをCFに上げて、阿部をいつもの右SHに回す。5分、遠藤のCKから右サイドに流して、右SB米倉がDFを抜いてシュート。GK林がナイスセーブを見せる。アデミウソンを中央に置いて次第にサンフレッチェ・ゴールに近づいてきたガンバは7分、OH遠藤の縦パスにCFアデミウソンが落とすコンビプレーのこぼれから右SH阿部が強烈なミドルシュート。これが決まり、ガンバが先制した。8分にはCFアデミウソンの落としからCH倉田が右に流して、右SH阿部のクロスにOH遠藤がシュート。10分、CFアデミウソンからOH遠藤の落としにアデミウソンミドルシュート。GK林がファインセーブで弾き出したが、アデミウソンをCFに入れてようやくガンバの攻撃が回りだした。

 ゴールが欲しいサンフレッチェは13分、森崎和幸に代えて青山を投入。丸谷を下がり目に置いて青山からロングパスを供給する。17分、右WBミキッチのクロスからCFウタカがDFを二人抜いてゴール前に迫るが、GK東口が飛び出してセーブ。20分には右FW宮吉を下げて、新加入ロペスを投入する。21分、右CB宮原がドリブルで上がりミドルシュート。23分には左CB清水もミドルシュート。さらに新加入、右FWロペスもミドルシュートサンフレッチェが必死に攻めていく。

 ガンバは24分、CFアデミウソンに代えてパトリック。守りを固めて、攻撃はパトリックのカウンターにかけるやり方。サンフレッチェも31分、右WBミキッチに代えてFW佐藤を投入。丸谷をCBに下げて、清水を右WBに上げる。青山のワンボランチで3-1-4-2の布陣。ロペスがとにかくシュートを打ちまくる。

 しかしゴールが遠いサンフレッチェ。逆にガンバはカウンター。34分、CFパトリックがドリブルで駆け上がり、OH遠藤のクロスにCH倉田がシュート。37分にはガンバはOH遠藤に代えてCH内田を投入。守備を固める。その後は40分、45分とロペスがミドルシュートを放つが、枠には飛ばず。ロペス投入後はいつもの組織的なサッカーもできずにサンフレッチェが敗戦した。

 前半でゴールできなかったのがすべて。これでサンフレッチェは2勝2敗2分と8位に後退。年間順位では4位ながら3位との差は大きく、チャンピオンズシップ出場へ大きく後退した。CBの負傷・不在も大きいが、それ以上に浅野が抜けた攻撃陣が課題。ロペスは現時点ではまったく戦力にならない。佐藤を先発起用した昨年までのやり方に戻した方がいいと思うが、佐藤の調子がどうなんだろうか。対するガンバも宇佐美の抜けた穴が大きい。パトリックが依然不調の中、アデミウソンのCF起用は可能性があると思うが、藤春の不在で左サイドからの攻撃力が見劣りする。藤春の五輪での活躍を期待しつつ、ここはしばらくじっと我慢するしかないのだろう。