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とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

スポーツはすべて記録型と対戦型に分けられる?

 猛暑が続く中、ひたすらオリンピックを観ている。既に研究者などには周知のことなのかもしれないが、様々なスポーツを観戦しながら、スポーツの勝敗の決し方によって大きく記録型と対戦型に分けられるのではないかと考えた。例えば、陸上や水泳など、数名が並んで競技を行い、その記録で優劣を競うスポーツは記録型。卓球やバドミントンなど、二者が対戦してどちらかが勝利するのが対戦型。

 対戦型にも、前述の卓球などのように、決められた点数に先に達した方が勝利するタイプのものと、バスケットボールやサッカーのように決められた時間内に多くの点数を取った方が勝利するタイプと二つある。一方、記録型には数名が同時に競技を行うのではなく、体操のように競技者が順番に演技を行い、点数を競うタイプの競技もある。陸上の投擲種目や跳躍種目もそうだし、シンクロナイズドスイミングもそうだ。

 そこまではすんなりわかる。しかし、この二つ(ないし3つ)に分けられないタイプのスポーツもある。例えば野球はどうだ。2チームが対戦して得点を競うので対戦型のような気がするが、野球の場合、決められた点数まで先に達した方が勝利するのではなく、決められたイニングが終わった時の点数を競う。イニングは時間ではない。27回アウトを喫するまでにどれだけ多くの得点を挙げているかを競う競技であり、一方が攻撃をしている時には他方は必ず守っている。サッカーやラグビーのようなターンオーバーは決してない。攻守は逆転しないのでこれは対戦型ではなく、記録型と言うべきではないか。

 そうだ、対戦型の特徴は、攻守が常に逆転する点にある。

 ところで、対戦型スポーツには、決められた点数をどちらが先に取るか競うものと、一定の時間内により多くの点数を取ることを競うものがあると書いたが、柔道やボクシングなどでは「一本」「ノックアウト」「フォール」など必勝の決まり手があり、決められた時間が経過しなくても、またそれまでの点数の状況に関係なく、勝敗が決するタイプの競技もある。しかしこれらもオリンピックで見る限りは時間内のポイント数で勝敗が決することが多いから、「時間内」タイプかなと思ったが、相撲はどうだろう。

 相撲の場合は、時間制限はなく、どちらかが土俵の外、または土が付くまで闘い、必ず勝負を決する。うーん?と唸っていたら、娘が「1点先に取った方が勝ちということじゃない」と言う。なるほど。相撲は先に1点を取った方が勝つタイプのスポーツだ。そして、柔道やレスリングなどの格闘技も本来は同じタイプのスポーツだが、なかなか短時間で勝敗が決しないため、勝利には値しないが、それに近い優勢の技に対して得点をつけて、それで時間内の優劣を競う形に変わったんだろう。

 そう考えれば、先に決められた点数に達した方が勝利するタイプの競技はすべてこの変形と言うことができる。そう言えばサッカーも昔は、先に相手陣地の決められた目標物までボールを運んだ方が勝利する時間無制限1本勝負のスポーツだったと聞く。対戦型のスポーツはどれも本来は先に1点を取った方が勝利するタイプだったものが、いかに長く競技を楽しむかといった観点から変形して、時間型と点数型に分かれたと考えられなくもない。

 以上の考察を元に、今回のオリンピックで競われる全34種目を記録型と対戦型に分けて見ると以下のとおりだ。記録型18競技、対戦型16競技。しかもどれも迷うことなく分類できる。次の東京オリンピックでは野球やソフトボールが入るので少し迷うが、先に考察したように、野球は記録型だ。世界のスポーツはすべてこの二つのタイプに分けられるというのは言い過ぎだろうか。それとも分類できないスポーツが他にあるだろうか。

 

記録型

アーチェリー、ウェイトリフティング、カヌー、競泳、近代五種、ゴルフ、自転車、射撃、シンクロナイズドスイミング、新体操、セーリング、体操、飛び込み、トライアスロン、トランポリン、馬術、ボート、陸上

 

対戦型

サッカー、7人制ラグビー、柔道、水球、卓球、テコンドー、テニス、バスケットボール、バドミントン、バレーボール、ハンドボール、ビーチバレー、フェンシング、ボクシング、ホッケー、レスリン