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とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

リオ五輪男子サッカー決勝 ブラジル対ドイツ

 前日行われた女子サッカーで金メダルを取得したドイツ。男女アベック優勝を狙うが、開催国ブラジルはもちろんサッカーの聖地マラカナンで初の金メダルを取らないことには国民が黙ってはいない。W杯で1-7と屈辱的な敗戦をくらった相手だけに、女子の決勝と同様、ドイツは痛烈なアウェイの洗礼を浴びるが、その中でもドイツは落ち着いてゲームを進めていった。

 11分、右SHブライトのミドルシュートはバーにはね返される。ドイツはスベン・ベンダーをアンカーに据える4-1-4-1の布陣。ワントップには長身のゼルケを置くが、前線までなかなかボールが入らない。ブラジルはネイマールをトップ下に置く4-2-3-1。だがCFルアンと左SHジェズス、そしてOHネイマールが流動的にポジションをチェンジしてゲームを組み立てていく。14分、OHネイマールのスルーパスに左SBドウグラスが駆け上がり、クロスにCFルアンがシュート。DFが身体を張った。

 お互い序盤からよく攻め合う展開ながら、ブラジルが細かいパスをつないで次第にドイツ陣内に攻め込んでいく。23分、ネイマールのCKにCHレナト・アウグストがシュートを放つ。そして27分、OHネイマールのドリブルに堪らずファール。PA前28mとやや遠目からのFKだったが、ネイマールがバーに当ててゴールに吸い込まれる。ネイマールの見事なゴールでブラジルが先制した。

 しかしその後もドイツが落ち着いて反撃する。31分、IHマイアーのFKはわずかにDFが触ってラインを割る。右ブライトの蹴ったCKにIHマイアーがミドルシュート。GKウェベルトンがナイスセーブで弾き出す。35分、右SHブラントのFKにCHスベン・ベンダーがヘディングシュート。バーを叩く。42分、CBズーレの縦パスを右SBトルヤンが落とし、IHマイアーがミドルシュート。DFに当たってコースが変わったシュートはGKウェベルトンがキャッチした。前半は1-0。だが全く予断を赦さない展開のまま、後半を迎えた。

 後半3分、前半のネイマールのFKと同じような位置からの左SHグナブリーのFKは壁に当たるが、グナブリーのパスを受けたCFゼルケがシュート。しかし枠を捉えられない。後半も前半同様、めまぐるしく攻守が入れ替わる展開。ドイツが攻めるが、ブラジルの守備も堅い。しかし14分、ドイツはいったん攻め込んではね返された状況から右SHブラントが縦にパス。走り込んだ右SBトルヤンのクロスをIHマイアーがミドルシュート。連続した攻防にブラジル中盤の守備が甘くなったところを見事に突いた。ドイツが同点に追い付いた。

 18分、CHレナト・アウグストがミドルシュート。20分にはCHレナト・アウグストのドリブルから左SHスがシュート。その後はブラジルが反撃する。ドイツは22分、IHラース・ベンダーが負傷でプルーメルに交代。さらに31分にはCFゼルケをペーターゼンに交代する。ブラジルも25分、右SHバルボサに代えてフェリペ・アンデルソンを投入。

 33分、OHイマールがループシュート。しかしわずかに枠を外す。34分、CFルアンのシュートはGKホルンがキャッチ。35分、OHネイマールの縦パスを右SHフェリペ・アンデルソンが落とし、左SHジェズスがシュート。しかしうまく当たらない。ブラジルがドイツゴールに迫っていくが、ドイツもギリギリのところで身体を張り、ゴールを許さない。41分にはカウンターからIHマイアーがミドルシュートを狙うが、枠を捉えられない。結局90分を終えて1-1。ゲームは延長戦に突入した。

 延長前半はドイツが後方でパスを回しながら隙を伺う展開。ブラジルはボールを奪ってのショートカウンターを狙う。6分、左SBドウグラスのフィードにFWルアンが走り込み、切り返しからシュート。しかしドイツ守備陣の戻りも早く、シュートはブロックされる。逆に7分、ドイツも走り込んだCFペーターゼンのクロスにIHマイアーがシュート。こちらも枠を捉えられない。延長前半はスコアレスで終わった。延長後半1分、OHネイマールのスルーパスに右SHフェリペ・アンデルソンが走り込みシュート。しかしGKホルンがセーブする。5分にはOHネイマールミドルシュート。しかし枠を捉えられない。ドイツも10分、左SHグナブリーのミドルシュートはDFがブロック。13分、OHネイマールからのスルーパスに延長後半5分ジェズスに代わって投入された左SHラフィーニャが走り込みシュート。しかしこれもドイツDFにブロックされる。結局120分が終わっても1-1のまま。勝敗はPK戦に委ねられた。

 ドイツが先攻のPK戦はお互い4人までゴールを決めて最後の5人目。ドイツは途中出場、オーバーエイジのペーターゼン。しかしついにGKウェベルトンがキャッチする。そしてブラジルは最後の5人目、ネイマールが落ち着いて決めてPK戦を制し、金メダルを取得した。PKを決めた後のネイマールの顔が涙で歪んでいたのが印象的。祖国の期待を一身に受けて、ネイマールが先頭に立って成し遂げた金メダルだった。その点でもネイマールにかかる期待と責任感は莫大で、それを背負ってのPK戦でのラストキッカー。そしてそれを決めきったネイマール。ブラジルにおいてはまさにネイマールによるネイマールのためのオリンピックと伝えられるのではないか。ネイマールがまさに国民の英雄となったゲームだった。