とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ゴール真横からのカメラ

 中日新聞夕刊に大住良之氏が「サッカーの話をしよう」というコラムを連載している。先日掲載された「テレビの力」と題するコラムでは、先のUAE戦で疑惑のゴールと言われた浅野のゴールについて書かれていた。この中継、私もBS-NHKの中継を見ていたから、本当にゴールだったかどうかわからなかったが、テレビ朝日ではばっちり真横から撮影をしていて、しっかりとゴールの中に入っているところが映し出されたそうだ。日曜日深夜の「やべっちFC」では問題のシーンが録画放送されていたが、これはテレビ朝日独自のお手柄だったらしい。

 大住氏もコラムで書いているが、Jリーグでもオフサイドやファールのシーンを直後に録画放送することがプレミアリーグなどに比べてはるかに少ない。これはカメラ台数の問題ということのようだが、すぐに放送できなくても、とりあえずカメラだけでも設置しておけばあとから検証することは可能だ。問題のシーンを撮影したカメラは、観客席の手すりに設置してあったということだが、そんなことであれば今どき、防犯カメラは至るところに設置してあるのだから、それに倣って設置しておけばいい。ゲームが終わってからでも検証すれば、少なくとも真実はわかる。

 リオ五輪ではバドミントンや卓球などで、微妙な判定に「チャレンジ」を訴え、ビデオやコンピューター解析を行って判定を確定させるシーンが何度も繰り返された。あの仕組みをサッカーでも取り入れることはできないのか。ゲームを止めるという批判もあるだろうが、事前に設置してあればそれほど時間はかからないように思う。

 今回、テレビ朝日独自でカメラを設置しており、NHKのカメラはなかったという点も興味深い。まさかもっとカメラを設置してほしいなら、受信料をもっとよこせなんて言わないよな。テレビ朝日にはさらにいっそうがんばってもらいたい。